緑が丘から新しい二宮の風を発信します

旅が好き、山歩きが好き、自然が好き、人間が好き。そして愛犬リクにメロメロの普通の親父が「二宮の自然」と 「オープンな議会を目指す会」を新しい風にのせて発信します。
 
2009/09/17 17:20:41|美しい街、緑が丘
M.Y(エムワイ)と歌おう!夢クラブ緑が丘の「歌声喫茶」が開かれます
 
地元緑が丘在住でコンサートやライブで活躍中のM.Y(エムワイ)さんの伴奏で
 
「歌声喫茶」(緑が丘夢クラブ主催)を開きます。
 
 日時は10月15日(木曜日) 午後1時30分〜3時
 
 
ギター・キーボード伴奏 M.Y(エムワイ)
 
入場無料、歌詞代 200円 後援:緑が丘自治会
 
あっちこっちのコンサートやライブでご活躍のMariさんとYukiyoさんの伴奏で歌います。写真は福祉会館で8月29日に行われた「ゆるゆるライブ」で熱演するM.Yさんです。
 
M.Yをもっと知りたい方はブログ(ttp://scnnet.easymyweb.jp/member/my_clover_leaf/)
でご覧下さい
 
ポスターの作成をお願いているところでポスターやチラシほこれからです。







2009/09/17 1:42:51|議会と議員
根岸議員総括質問要旨
私は、ネット二宮市民自治の会を代表いたしまして総括質疑をいたします。
8月30日、戦後50年以上続いた国の歴史が塗り替えられました。
政権をここで変えてみなければ自分たちの暮らしがよくならない、と望む国民世論が、あと2日後には閣僚発表とともに政権交代を実現させます。
変革の時期、地方自治体としては、国が予算編成を総ざらいして見直すという、その動向によって影響が出る部分を、今まで以上に見据えていく必要に迫られることとなりました。
そのためにも、政策決定には町民との合意形成を高め、税金の使い道を決めるまでの過程で、町民が安心できる情報の提供のありかたが欠かせないものです。
 
さて、私たちネット二宮は、25年前の活動から一貫して住民参加、生活者の声、という点を様々な場面で申し上げてきました。
今回の質疑もその観点で申し上げたいと思います。 まず一つ目は、住民の意見・要望の町政への反映はルール化されているか、ということについてです。
 
平成20年度は、19年度からの引き継ぎ事業としてふれあいトークが16回開催されました。町長と直接話ができる窓口である、という意味では町民とざっくばらんに話ができることもあるでしょう。
しかし、町民にとって得てしてその答えが町の決定事項であるかのように受け止められる場面もあり、細かなことではありますが、こういった事例がありました。
とある会場で、「プールの年間パスポートは高く、10回分の金額に11回使えるような短いスパンの回数券を発行してほしい」という質問に対し、「そういうことはすぐにできるので、やります」と町長が答えたところ、HP上では「30回で無料入場券3枚というスタンプカードがあるので、同様の扱いと考えます」とありました。
 
質問者の方がこの結果をご存じか定かではありませんが、すれ違いを感じた結果となったと思います。直接的に話せるといえど、公人としての立場で、民主的に町が検討するという姿勢でふれあいトークを活用していただきたいと望むものです。
 
しかし、ふれあいトークに参加しているのもまた一部の住民のかたであり、直接的に町長が意見を聴けるふれあいトークの他にも、個人の要望書、団体の要望書、意見書、窓口やメールによる意見徴収、など、担当職員が現場を見る声も含めて、総合的に集約して統計的にまとめる作業などが必要なのではないか、と考えます。
このことは、総合長期プラン、私が主役の協働のまちづくりプランの中にある、情報公開と町民との対話の推進。にあたることになります。目立って決算計上されなくとも、施策決定に影響する大切な部分だと考え、質問をさせていただきます。
 
担当課の職員が変わると長年町民の言ってきた要望が立ち消えになっている、ということはないのか。町長へ直談判すれば話が決まる、と他の町民からみて不透明だと思われることはないのか。
これから情報公開条例の運用がはじまりますが、町民要望への具体的返答が明確なシステムにのっとって行われることで、その透明性が確保されると考えます。
庁舎内での検討システムはもちろんのこと、どのように町民との間のパイプをつないでいくのか、お聞きいたします。
 
 
2点目は、ラディアン裏 仮称 多目的広場の土地活用について、町民との意見交換のやりかたや経過説明およびビジョンは町民から納得の得られるものになっているか。ということです。
20年度は23億4500万円を債務負担行為とし、土地開発公社がこの土地を買い取ったものです。そのため、地方財政健全化法による財政指標では、前年度に比べ、将来負担比率が30.8ポイント上昇いたしました。
議会としても園芸試験場跡地については、町民のために活用できる拠点として、できるだけ安い金額で買い取ってほしいことを要望し、結果20億円が20年度に了承されました。
国庫補助金確保の作業もあり、ほぼ内容が固まった時点での町民説明会は21年度に入ってから5月に行われたのみです。
 
5万562平米は、町民の貴重な財産となる場所で、今までも柔軟に活用・整備をしてきた場所でありますから、何をもって利用計画が立案され、今後さらにどう活用していきたいのか、これも将来構想ある情報を発信して、住民からの意見を受け止める器を作っていただきたいと考えます。答弁をお願いいたします。
 
 
3点目は、今後10年の財政計画の見通しについて、です。
町債と交付金のからくりというのはなかなか町民に見えにくいものがあります。将来負担比率があがりました、あるいは、町債13億です、などを聞くと、漠然とした不安を持つのが一般的な感覚だと思います。
 
坂本町長1期目の前半では、「お金がない」という言葉を使ったことも、町民が不安を持つ要素として働いたことはなかったでしょうか。
確かに、この5年間の一般会計歳入総額の推移は、町長就任の18年度には一番落ち込んでいて、73億4,255万円でした。20年度の歳入は75億2,490万円となっています。しかし、5年前から比較すれば歳入総額は2億5千500万円減額となっており、厳しい今後を迎えることに変わりないなか、町債ののびを抑え歳出である公債費の構成比も12.9%から10.1%に抑えているものの町民ひとりあたりの町債の額は4万8千円が5年間で増えたことになります。
 
詳しくは決算審議はこれから行われるところです。そのような中、時代は暗いトンネルに入っている、という説明より、先を照らす光を導き出すことが、いきいきとした町づくりにつながることは明白です。
そのためにも、おおまかでありながらも具体的事項で、経常的経費にかかること、将来のまちづくりに使いたいこと、などが書かれてある財政計画が必要であります。
今回の決算説明書の35ページにはそれが示されたことになりますが、今後この財政計画を町民にわかりやすく情報として伝えていく手法はどうするのか。
 
10年財政計画に示された見通しについて、そして主な事業の優先順位はどのように考えられているか、答弁をお願いいたします。
 
 
4点目は、財政計画に施設老朽化対策をどのように反映させるのか、そして施設利用料への考え方についてです。
かつて、小笠原議員も、公共施設の老朽化対策について質問をいたしました。
その後の進捗はあると思いますが、国の予算編成は来年度以降どのように地方自治体に影響されるのか、まだ明らかにはなりませんが、大きな建設事業に大きな補助金がついて、地方債とともに交付金がついてくるシステムが、もしかしたら見直されるかもしれません。
町にとって大きな建設事業および土地購入などは控えざるを得ない状況下、町民にとって、施設を拠点として活動できるのは、なにより町の活性化となりますし、安全で安心に活用いただくためにも、改修事業の優先順位と金額の裏付けを早急にしなければ間に合いません。
 
町には、公共施設整備基金に、20年度末でおよそ6千万円があり、施設建設の際に使われますが、維持補修管理費はここからは出ません。
20年度、ついに老朽化をこえた社会福祉センターの空調設備改修工事には900万円がかかり、予備費対応をした経緯もあります。ここはどのように対処していくのか、お聞きします。
また、改修工事にも必要なため、という説明があったかと思いますが、受益者負担としての使用料をつけることにもなりました。
下水道受益者負担金は下水道管理費のため使われます。
公共施設使用料は、どのように整理されるのでしょうか。私たちも使用料が始まることに賛成しましたが、使用料を払う自己負担のために、町民活動の意欲がそがれているという話も聞きます。
町民活動が盛んに行わることは町の一つの財産です。二宮町の良さは、すみよい、暮らしやすいところが特徴です。
後年度負担を重くせず、町に住みかえてくる住民を増やす。
町の核をしっかり持てば、それがいずれ外に広がる。けして、ボランティア活動は無料にしてほしい、ということではなく、高すぎる自己負担額が重荷になっているその声にこたえる術が用意されるのか、ということもお聞きしたいと思います。







2009/09/16 21:51:47|湘南と二宮の自然
彼岸花は不思議です
彼岸花は曼珠沙華(マンジュシャゲ)は不思議です。
 
いつも毎年、この時期に赤く燃えるような花を咲かせます。
 
気持ちが悪いと言う人もいますが園芸店で黄色や白の彼岸花を1株398円で売っていました。
 
写真は16日 緑が丘入口、工業団地前の撮影です。







2009/09/15 21:43:49|議会と議員
9月議会原議員総括質問主旨(2)
1) 長期プランの中で廃止するもの、変更するもの、新たに付け加えるものは何か。 
まず廃止してほしいことは、文章の表現で「はかります」「努めます」と言った表現を廃止してほしいと思います。
将来このようにしたいと思います、努力はしてみますけれど結果は期待しないでくださいと言っているような表記は廃止し、何時何時までにやります、と言った表現に変えると同時に必要な費用も併せて表記すれば町民もその計画が妥当かどうか判断する材料になるのではないかと思います。
一例として漁港を整備したいと発表し、その完成までの費用は20億円かかり完成後管理費として年00万円かかりますと言った表現に変えれば町民から見て賛否の意見が出てくることは必定です。
質疑の中にもありましたが吾妻山公園の敷地をどうするのか全山公有地化したら幾らかかりその内交付金が幾らくらい当てに出来、町の負担はどのくらいになる、その結果公有地化が良いのか、このまま借地契約でいくのかと言った話になると思います。
そのように情報を公開し課題を共有化してこそ官民一体の町づくりが出来るものと思います。
 
2) 今後3年間どのような視点で農業政策を展開するのか 
農業は国の源、食料自給率が40%以下の先進国などありえません。
町民の安定した生活を望むならば、町も農業指針を持つべきです。二宮町のような狭い町で小規模な農業経営者の多いい町では国の求めるような大規模に集約した農業など適応できるとは思いません。二宮町では、どのような農業が可能かを考え二宮に在った農業政策を持つべきだと思います。
 
学校給食センターでは年間約1000万円の野菜類を購入しその中でも多く使用されているのがジャガイモ、たまねぎ、ニンジンなどですがこれらの野菜は二宮でも作ることの出来る野菜類です。
給食センターで一番多く使われる野菜はタマネギですが昭和60年当時は249戸の農家で1,250eの畑で栽培されていた実績があります。全国平均のタマネギの単位収穫量が1ha当たり47dと報告されていますから二宮の給食センターで使用するタマネギは2haの面積で栽培してくれれば供給が可能となる数字です。
年間を通じ出荷するには定温保存施設の整備などが必要となりますが農業振興の設備には特定事業に対する補助金は当然あります。
そのような具体的な農業政策を導入し買い取り保障を行い生産者と契約栽培を行うぐらいの積極的な政策の展開を望みます。
 
 3) 西湘バイパスの復旧工事と海岸侵食、漁港建設と国立病院跡地利用計画、二宮漁業など現在の対応と今後の方針を問う 
西湘バイパスの復旧工事に対しては国土交通省・中日本高速道路に対し完成後の景観にも配慮した工事を希望するべきだと思います。
現在のままでは機能ばかりを重視し、費用負担の少ない工法を選択しています。
道路管理者としては道路が安全に開放できることを目的としますから、景観への配慮などは考慮する必要はないのですが、該当する自冶体では被害をこうむるだけです。
このまま管理者の勝手に工事を進めれば海側は護岸ブロックが敷き詰められ人も入れぬ海岸となり、後世に土木工事の失敗例として紹介されるようでは困ります。
 
過去の例ですが神奈川県は新設構造物に対し1%の思いやり工事を行った例があります。直接工事費の1%を上乗せし景観に配慮した工事を行い地域住民に配慮した制度でした。西湘バイパスの復旧工事に対してもそのくらいの配慮が在っても当然と思いますので是非、国土交通省、中日本高速道路に強く申し入れをして頂くよう、お願いします。 
 
バイパスの復旧工事と同時に進めて頂きたいと思う工事に太平洋サイクリング道路の延伸です。
花水河口から葛川河口まで整備されていながら、それから先が無い二宮の梅沢海岸 そして更には小田原まで進む計画にすれば江ノ島から小田原まで全長50km程度のサイクリング道路が完成すれば、現在国道1号線を利用しているサイクリング自転車も分散でき安全性の向上にもつながると思います。
 
海岸侵食ですが私は315億円と言う巨額な予算を投下して人口リーフを構築しても侵食作用が完全に停止するとは思っていません。 
それは、相模湾にそそぐ相模川・酒匂川が取水、利水目的でダム、取水堰が出来、丹沢山系からの土砂供給がまったく無くなってしまった現在では養浜工と称し人工的に幾ら砂を運び入れても効果を見出すことは難しいことと思いますが、しかし、このまま放置すれば問題はもっと深刻な状態になることが予想されますから海に人口構造物を作ることには抵抗が有りますが、新たな展開を見出す可能性もあるから海岸侵食対策に関しては政権が変わろうとも是非採択し実行して行けるよう一段の努力をお願いいたします。
 
4) 吾妻山公園、せせらぎ公園の公有地化に関してですが 吾妻山公園、せせらぎ公園も含めこのまま借地契約を継続するならば契約金額の見直しをしていただきたい。
ふれあい農園として釜野地区の農地を1u70円で借りていながら、吾妻山、せせらぎ公園では132円もの高額な地代を何故支払うのか、農地を借りるならば標準小作料を参考にすべきだと思います。 
公園にすることを目的に借りる場合と農作業を目的として借りる場合では借地料に差が有って当然のような話がありましたが農地は農地であって公園として利用する場合と農作業を目的とした利用と何の違いが有るのか私にはわかりません。
借地料としてこれまで3億円以上も支払い全山買い取ったとしても余る金額ではないかと思います。
今後とも公園として維持したいとお考えならば補助金制度を利用すれば町の負担も必要金額の60%程度で済むことですから是非ご検討をお願いいたします。
 
5) ブランド作りに関し本年度予算も含めこれまで780万円が措置されてきたが、今後どの程度の予算を投入するのか、また町当局はどのように関与するのか。 ブランド開発は一朝一夕で達成できるものとは思っていません。
行政の行うブランド作りとは単独事業者の行う商品開発の補助事業ではなく、行政がかかわるならば、先ず目標とすべきは町民の多くが利益を感受できる方法を選択すべきだと思います。
町を訪れた方々がお昼をどこで食べようか、何かみやげ物が欲しいなどは通年利用者があれば必ずそれらを扱う商店は出来るはずです、行政はどのようにしたら来街者を増やすことが出来るか、町民の方々に如何に町中を楽しんでいただけるかを考えそれらに対応できる街づくりを行えばいいことだと思います。
春の二宮はこんなだったけれど夏はどうだろう、秋にも行ってみたいと思わせる街づくりが大切だと思います。これからの観光客は特定の目標にしばられず自分なりの楽しみを見つけ気ままな時間を過ごす、時間消費型の観光客が増える傾向にあります、今後、町民の高齢化率も高くなり身近なところで時間をすごすことが出来るような町になれば、自然に商業も活性化できると思います、町は商品開発に協力することも大切と思いますが、まず町内の埋もれた資産を活用できる方法を開発していただきたいと思います。
 
 6) 情報公開について町長は就任以来、行ってきた「ふれあいトーク」で何を得られたと思うか。議員全員は議会の内容を、メデイアを通じ公開することに賛成だが町長はどのように考えるのか。議会の内容を知りたい、議員はどのようは発言をしているのか、町の考え方はどのようなものかなど、町民の要望は今後更に高まると思います。
多くの予算措置を必要とするものですから強く要望は出来ませんが、議員の賛成があり町民も求めるならば実行していただきたいと思います。
 
7) 二宮町の義務教育課程に関し小学校6年生50,9%、中学校3年生の74,5%の子供たちが夜間学習塾に通う現状をどう判断するのか昔のような提灯中学校が良いとは言いませんが、中学校3年生の70%以上の生徒が何らかの習い事に行き、おそらく半数以上の子供が学習塾に通う現状は看過することは出来ないと思います。教育委員会ではこの現象の原因を究明し塾を必要としない学校教育を目指すべきだと思います。
 
年間40万円、50万円かかる授業費を負担できる家庭の子供とそうでない環境の子供は必ずいるはずです、政府が言うように親の経済力により子供の学力に格差が生じるようでは困るわけです。
二宮町では学習塾に行く必要の無い義務教育を目指していただきたいと思います。
 
8) 長期プラン最終期3年間を眼前にしプラン見直しと同時に実施計画と財政計画も併せて発表するべきだと思うが、その用意は在るのか。







2009/09/15 0:25:15|議会と議員
二宮町9月議会は総括質問
今日、二宮町9月議会は総括質問で原 冨士徳議員、根岸ゆき子議員、
井上 良光議員、城 所 努議員の4議員の総括質問がありました。
 
原 議員の総括質問は二宮町の町政の将来や現状を考える上で参考になりますので(3カ月後、議事録にのるとは思いますが)その要旨を掲載します。他の3議員の総括質問要旨についてはまとめる時間があったら掲載したいと思います。
 
 
平成21年9月議会 原議員総括質問主旨(1)
 
現在進行中の「二宮総合長期プラン」は平成22年度より最終期に入るが、これまでの7年間をふまえ廃止するもの、継続するもの、新たに加えるものは何か、またプランを現実にするために必要な財政計画まで盛り込んだ、実施計画を作ることが出来るか。
 
長引く不況の中、7月の完全失業率は5,7%を超え、過去最悪の失業率を記録し、一部自動車産業のように特例措置を受けている業種は受注率の回復などは在るものの、今だ、全体では経済の回復は見込まれず、失業率の上昇と同時に購買意欲を刺激するために行われている商品の低価格販売、その先はデフレ現象が進むデフレスパイラルの瀬戸際ではないかと心配される中で、8月30日に行われた衆議院選挙では戦後60年余り国政を担って来た自民党から民主党へと政権が変わり新体制の行政運営に期待するも、不透明な部分が多く、二宮町でも中央の変化がどのように影響するのか、
今後の政策決定にも慎重にならざるを得ない部分も多くあると思いますが、地方行政が最優先される日本国においては今後、地方分権、地方主権の考えは益々高まり地方政治を担う地方議会と各自冶体職員の責任はこれまで以上に重くなるものと思います。
 
多くの問題が山積する中でも、国内、地方共通の課題として少子化が進む中での教育。高齢化率が高まり対象者が増える老人福祉問題。少子化と高齢化が進み人口が減少すれば当然な現象として購買力の低下が課題となってきます。
町内の小売店では慢性的な売上高の低迷、経営者の高齢化などの問題から閉店する商店も多く、農業、漁業も同様な問題を抱えています。
しかし、それら諸課題は今発生したものではなく、これまで機会ある毎に改善策の実行を求められて来ました。二宮町では昭和48年2月に発表した二宮総合計画以来、新総合計画・総合長期プランまで連続してそれらの問題は放置せずに具体的な対応を求めてきましたが解決されずに継続されている問題点も多くあります。
 
総合計画の性格上、10年間と言う長いスパンで計画を立案するため社会的構造の変化により計画当初では見込めなかったもの、変更せざるを得ないものなどが在り、必要に応じ部分的な変更はやもうえないものと思いますが、基本とする方針、基幹計画は貫き当初の目標に向けて実行するべきだと思います。
昭和48年以来、各計画に継続し課題となっていることは、農業・漁業の衰退に対する対応策、商業の振興を図るための対策などが35年間、計画として提起されながら具体策を実行する前にそれぞれは壊滅的な状況になりつつあります。 
 
来年度は平成15年に発表された長期総合プランの最終期の3年間に入ります。
そのために町は中期事業推進計画を発表し、それまでの長期プランの裏づけとしてプランの重点施策5項目に対し満足度調査を実行しており、その報告書によると多くの事業が、概ね目標値を達成しているとの調査結果が報告されています。
 
しかし、その内容は、1,000人の町民の方々にアンケート用紙を配布し有効回答は400名余であったことを見れば、事業評価の方法を見直すことも必要ではないかと思います。
町民29,665名全ての意見を聞くような事は望んでいませんが、このアンケートの回答にもあるように、回答者400人中、200名の方は常時インターネットに接続可能な環境にあると回答していることから、町のホームページ上に掲載し多くの町民から意見を求めればより正確な解答が得られたのではないかと思います。
現在、運用されている総合長期プランは平成22年度から最終期の3年に入りますが長期プランの中で廃止する項目・変更する物・新たに付け加えるものがあると思いますが、まず、それら該当するものが在るのかお伺いします。
 
昭和48年以来、各長期計画を見れば町、振興のために、さまざまな施策を提案なされていますが総合計画当初より出され30年以上解決されず積み残したままの問題があり、それらの課題をどのように解決するかが今後の課題となると思います。
 
一例として農業問題を見てみますと昭和48年には既に農業後継者の問題、柑橘類の価格低迷に対する対応策、畜産農家の問題などを解決するのはどのようは政策を展開すれば打開できるかなどを提案されています。
 
昭和57年当時、既に現在問題としている農業の課題を早急に解決しなければ農業の繁栄はありえないとして諸課題を解決することを望んでいます。
二宮町の果樹栽培の多くを占める温州みかんの栽培は生産過剰、輸入の自由化、消費動向の多様化などにより価格の低迷が続き今後、栽培品種の転換、栽培農地の改良などが必要と提言され、農作業の省力化のために作業用道路の改善が必要な措置だとして現在でも農道の改修工事は進められていますが、やはり作物の価格低迷、季節変動による価格の不安定さによる農業離れは専業農家と農業従事者・農用地の減少などによく現れています。
 
農地は国民の食料を担う重要な責務があるために調整区域内農地には税制優遇制度を設け農地所有者、生産者の負担を減らし農業生産を活発にして頂くために措置されていますから農用地では農業を行っていただくことが第一の目標でなくてはならないと思います。
しかしながら現在では季節にとらわれず、多くの農産物が店頭に並ぶ商業構造では生産性の低い、利益の出にくい農産物をいくら作っても、小規模な生産者が利益を出すには至らず、このまま放置すれば二宮から農業は無くなるのではないかと心配しますが、「にのみやブランド」の中でも農産物に対する期待は大きくあります。
二宮の農業が何故これまで衰退してきたかを振り返れば問題点はおのずから明らかになります。転作奨励の政策に乗ってみかん畑を大量に増やし栽培した結果、過剰生産になり価格の低迷、稲作においては休耕田措置により作付け面積の制限などがあり、農業政策においては国の指導によるところが多く作用しますが、その地域で何を生産できるか、何の生産に適しているか、市場調査、消費動向も検証し二宮では何の生産が一番市場性があるのか、どうしたら生産を続けられるのかを探り農業指導を行うべきだと思います。
農業政策に関し今後の3年間どのような視点で事業を展開するのかお伺いいたします。
 
 
西湘バイパスの復旧工事・侵食対策と国立小児科病院跡地利用計画と漁業、二宮漁港に関してお伺いします。
 
漁業には採る漁業からの脱皮を目指し栽培漁業を計画し人工漁礁 真鯛の養殖、ヒラメの放流などを行うと同時に作業環境を改善するための、港の建設などが提案され港の建設には着手されたもの20年以上経過しましたがいまだに完成されず現在に至っています。
今後の漁港建設は継続されるのか否か、お伺いしなければならないと思います。
国直轄事業でも群馬県利根川水系、八ッ場ダムのように継続か、中止かと話題になり今後の動向に関心を持ちますが、二宮漁港も規模こそ小さいが同様のケースだと思います。
坂本町長には大きな決断を求めることになりますが今後この計画を継続していくのか、中止となればその事後処理はどうするのかとなりますが、町長のお考えをお伺いします。
 
西湘バイパスの復旧工事のもたらす海岸への影響、漁業の今後はどうなるのか、隣接する国立病院跡地の利用方法も含めお伺いいたします。
平成19年以来、二宮海岸は立ち入りが禁止され西湘バイパスの復旧工事が進められていますが海岸への立ち入りが可能となるのはいつなのか、バイパスの復旧工事が完了した時、どのような海岸になるのか、など町民の多くが関心を持ち、注視するところですが、これまでの経過を見ますと二宮町の希望、意向は余り考慮されず国土交通省、中日本高速道路の効率優先の復旧工事が行われているように思われます。
 
これまでの工事説明を聞きますと二宮の海岸が人も入れぬ、無味乾燥としたコンクリート構造物の並ぶ無機質な海岸になってしまうのではないかと心配しますが、復旧工事に二宮の意向が反映されるのか、これまでに復旧工事に対しどのような提案・要望をなされてきたのかお伺いいたします。
 
バイパスの復旧工事とは別に、海岸の侵食問題があります。
平成21年度の国土交通省予算請求の中には二宮海岸を中心とした全長6qの侵食対策費として315億円が要求されていましたが見送られ不採択となり22年度予算の獲得に行動されていると思いますがどのような展望をお持ちかお伺いいたします。
計画通り沖合い200mの場所に人口リーフが構築されれば、私は今までに無い新たな漁業も可能となるのではないかと希望を持ちます。
沖合い200mに人口リーフが設置されることで静穏域が出来る、これまで二宮の漁業は回遊魚を捕獲することで成り立っていましたが、リーフが完成すれば藻場が出来、根魚類が定着し新たな水産物の水揚げも出来る可能性が生まれ、静穏域では生簀養殖も可能となる。
魚道が変わることにより定置網・地引網漁には問題があるとは思いますが、採る漁業から育てる漁業に転換する事は過去の長期計画にも提案されていましたが、結果を感受するには至っていません。平成19年9月の災害を転機に新たな漁業を提案すべきだと思います。
それにはまず国の西湘海岸直轄海岸保全施設整備事業の決定が不可欠です。
既に国機関では平成22年度予算の概算要求も始まっていると聞きます。この一年間、二宮町ではどのような行動を行ってきたか、新政権に移行した現在、今後どのような方針を持って対応するのかお伺いいたします。
 
 
公園政策についてお伺いします。
二宮町の吾妻山公園は立地のよさと頂上からの展望、早咲きの菜の花などが話題を呼び二宮町観光の核となっていますが、開園以来用地の問題がいまだ借地のままに置かれていることに疑問を感じます。
昭和48年に発表されている総合計画には吾妻山一帯をリクリエーション園地する、用地は出来る限り買収し、他は借地として確保するとあり、次の二宮新総合計画には借地により開設している公園の公有地化に努める、現在の総合プランにも同様の目標が掲げられています。
この問題は平成19年にもお伺いしていますが、そのとき答弁では相続その他、機会のあるときに買収の話はしていくと回答されていますが昭和48年から課題とされている事に関し、一筆も実行されていない事に疑問を持ちます。現在1u132円で借りている、吾妻山公園総面積は113,664u、現在、借地料合計が年間15,094,680円、昭和62年以来合計した借地料が概ね3億4500万円これは坪当たり概ね1万円支払ったことになります。 せせらぎ公園も同様な問題と思います。
今後どこまで借地契約を継続していくのかお伺いすると共に現時点で吾妻山公園、せせらぎ公園用地を公有化した場合どの程度の予算措置が必要かお伺いします。
 
 
ブランドづくりについてお伺いします。
二宮町を紹介する時、多く使われる言葉に二宮には海があり山があると書かれた文章をよく目にしますが、では山の緑と海の青さをどれほど町民の日常に生かしているかと言えば、まだまだ不十分ではないかと思います。
 
町長が就任以来始められた二宮ブランドづくり委員会の活動が活発に行われ今年度中にも具体的な方向が示されると思いますが、町が個別業者の商品開発に何処まで関与するのかお伺いします。
 
いくつかの例として徳島県上勝町、高知県馬路村、岩手県葛巻町、北海道富良野、などが有名ですがそれらの自冶体がどのようにブランドとして立ち上げ産業となしえてきたか上勝町では葉っぱの商品化と同時に環境を配慮してゴミのリサイクル、減量化。
 
馬路村ではゆずを中心素材としたポン酢、清涼飲料。葛巻町では酪農家を中心とした牛乳、乳製品から山葡萄のワインに始まりバイオマスを利用した環境産業。富良野では花とワインが有名になり地域産業となっていますが行政が何処まで支援できるか、官主導で行うのか、民主導で行うのか性格を明確にし、官主導型で行うならば町民の理解を得ることが最大の課題となります。町長の言葉の中で最近多く聞かれる言葉で日帰り観光と言う言葉を聴きますが、どのような日帰り観光客を呼び込もうとしているのか明確なターゲットを定める必要があると思います。
 
風景や自然環境を求める人を対象にするのか、買い物とか飲食を目的とする人を求めるのかで方向は大きく違ってくると思います。 
自然・景観を求める人を対象とするならば散策道の整備、休憩施設などが必要となり散策を楽しむ方の安全性と利便性を高めると同時に地域の特性も楽しめるような街づくりを進めていく必要があります。
 
注目度、話題性、華やかさ、即効性を求めるならば飲食をテーマとしたほうがわかりやすく導入しやすい事ですが町民全体への波及効果、持続性には難が在ると思います。
地域特性を利用し町民の利用効率を高めながら波及効果が期待できるブランド作りで成功していると思われる事例としては前段で挙げた自冶体が在ります。
その成功例をそのまま二宮にコピーすれば成功するなど思ってはいませんが二宮町でもその方向が求められる姿ではないかと思います。
たとえば一色地区に完成した防災コミニテーセンターを単に地区集会場では無く、一色地区を二宮に残された里山の雰囲気を体験できるエリアの中心施設として、一色地区のあぜ道、農道を散策の楽しめる、農作業を体験できる地区に特定し、中核となる施設とし利用する事が最善だと思います。
あぜ道には季節ごとの野草を楽しむことが出来る、早春のフキノトウに始まり初夏には山百合の群落、9月の彼岸花、晩秋のリンドウまでほんの少し前、二宮のどこにでも在った風景を来街者に提供する事と同時に町民には二宮の良さを実感していただく、里山の雰囲気を楽しむ拠点とし利用して頂くような計画が私は妥当だと思います。
 
北に対し南の拠点として太平洋に面した二宮町の地理的特性を生かすためにも国立病院跡地と梅沢海岸を中心とした海浜環境を利用し町民利用を中心にした施設が有効かと思いますが、短期の計画ではなしえないものと思いますが構想として準備は必要と思います。また、産業の振興を目標とするならば一次産業の振興は不可欠なものと思います。
町長の言葉の中によくある足腰の強い街づくりとは地場産業の振興にあると思います。
これまで住宅都市を目指し行ってきた行政方向を産業振興に振り向けることは至難の業だと思いますが他の自冶体の成功例を見ますと行政の指導力と関与のよしあしがブランドづくり成功か否かの分岐点が在るように見えます。
新しい産業の構築には明治当初の官営殖産事業と同様だと思います。
立ち上げのリスクと、負担を誰が背負うのか、その心配があるから民間ではなかなか新たな投資が生まれてこないと思います。町はブランド作りにどのように関与して行くのか、これまでブランド作りには本年度予算と合計すると780万円あまりが措置されていますが、今後どの程度の予算を投入しどのような方向を求めるのかお伺いします。
 
 
 情報公開についてお伺いいたします。
坂本町長は就任以来3年間にわたり精力的に町政説明ふれあいトークを町内各所で37回開催し延べ1,154人の町民に町政の課題、現状を説明されて、これまでの首長とは違う坂本カラーをよくあらわしていると思います。
町長が直接出向き町民の意見を聞き、行政に反映する姿勢は大いに評価すべきだと思いますが、まず、町長はこのふれあいトークを行うことによってどのようなものが得られたとお考えかお伺いします。
 
町長が直接出向き町民の意見を聞き、町の考え方を説明することは重要だと思いますが、もっと日常的に議会内容を町民に知っていただくために町議会は平成18年12月議会改革検討委員会を発足しその中でも議会テレビ放映が話題となり協議をしましたが委員全員の合意を得るには至らず平成20年1月25日に議会テレビ放映検討委員会を新たに組織し、協議を重ねた結果、当初の目標とは若干差異はあるものの平成21年1月にインターネットによる議会放映を求める要望書を議長名で提出いたしました。
 
二宮町議会では当初議会テレビ放映検討委員会で在ったものが最終結論はインターネット放映を求める委員会結果となりましたが、いずれにしても議員が議会の内容を広く町民に知って頂く努力の現われだと思います。
 
長期プラン「わたしが主役の協働まちづくりプラン」の中にも、多くの手段を駆使し、より多くの会議を公開することを目標としています。町民の多くに町行政の情報を提供し行政の内容を町民共通の課題とし解決に向け進めることが真の協働まち作りだと思います。
議員全員はメデイアを利用しての議会情報提供に賛成です。
町長は議長名において提出いたしました要望書に対しどのようなお考えをお持ちかお伺いいたします。
 
 
二宮町義務教育についてお伺いいたします。
二宮町の教育に関する取り組みは大いに評価すべきと思いますが、生徒・保護者の向学心の現れか小学校6年生の50,9%、中学校3年生においては74,5%の子供たちが何らかの塾に通い学力の向上に勤めている現状があります。 
 
私は、義務教育課程は国民として必要な教養と知識を身につけるため必要な措置で義務教育期間においては私塾等に通う必要のない教育が理想と思います。
 義務教育の中では身につけることの出来ない特別なものを望むならば、私費を持って行うことは当然と思いますが、義務教育課程の補習、予習、受験対策のような全ての児童共通の課題を補完するためにかよわざるを得ないような現状には、いささか違和感を感じます。
子供たち、保護者にも余分な負担を強いることのない学校教育が可能かどうかお伺いいたします。
小学生では午後5時から6時半、7時頃まで、中学生になると7時から10時頃まで、小・中学生とも概ね週2回通っているわけですが、また授業料が高く、二宮にある2箇所の学習塾で中学生の授業料を聞きましたら年間430,000円、もう一つの塾でも月謝、入塾料、教材費などで年間364,000円、小学生でも月額12,000円更に入塾料、教材費を合計すると年間184,000円の月謝が必要とのことです。 
義務教育課程の子供たちの多くが何故このように塾に行くのか、お考えになったことがあるのか、義務教育に求めても満たされないものが有るから私塾に通うのか、義務教育課程をよく理解できないから塾に行くのか検証したことがありますか、義務教育課程の内容を十分に理解できればそんなに多くの子供が夜間、塾に行くことも少なくなるのではないかとおもいます。
年間40万円以上の月謝の負担に耐えられる、余裕のある家庭の子供は塾に行き不足分を補い、より習熟度を高めれば、国の調査であるように親の経済力により子供の学力に差が出てくると言う結果になります。私は二宮町の小中学校の教職員が私塾の講師より指導力が劣るなどとは考えていませんが、なぜこのように多くの子供たちが夜間10時頃まで私塾に行くのか理由を検証したことがあるのか、また多くの子供たちが私塾に通うことに対し教育委員会はどのような認識をお持ちなのか、お考えをお伺いたします。
 
 色々な事をお伺いしてまいりましたが、いずれにしてもこれまでの行政が出される計画の最大の欠陥は完成年度の目標がないことと事業を実行する場合の予算予測のない点に尽きると思います。
行政の運営は計画が有り、大枠はその計画に則り運営されていくことが最良ではないかと思います、来年度は総合長期プランの最終期に入ります、これまでの実績を踏まえ、よりよい計画にするためには実施計画と財政計画は不可欠のものと思います。
来年度よりそれら計画をあわせて公表されるべきだと思いますが、その用意が在るのか、無いのかお伺いいたします。 (続く)