3日、午後から小田原市の80事業を対象とした事業仕分(小田原市と「構想日本」が協力して実施)の傍聴に行って来ました。
行ってビックリしたのは午前中に仕分けされた事業の区分の殆どが不要(廃止すべき事業)か要改善すべき事業とされていた事です。写真参照。
事業仕分けは 行政改革の一つの手法として近年注目されている取組みで、外部の目線で市の仕事を点検し「事業そのものの必要性」から「仕事のやり方」の是非を公開の場で議論し、事業ごとに「不要」、「民間が実施」「改善が必要」などに仕分けていくもので 今度、民主党政権下で国の事業仕分けも予定されているようです。
私は4会場の中の第1班(3D会議室)
事業番号114 小田原市勤労者共済会補助事業、
事業番号115 勤労者住宅資金利子補給事業、
事業番号116 中小企業退職金共済金補助事業、
事業番号117 商店街団体の商店街活性化事業補助事業、
事業番号118 特色ある学校づくり支援事業、
事業番号119 教職員研修事業の6事業について
を16時43分まで傍聴しました(そのあとの全体の講評には出ずに帰りました)
事業仕分の作業の流れは1.事業説明 (事務事業の概要を職員が)5 分程度あり
2.(仕分け人と事業説明者で)質疑、議論 (そもそも事業としてどうあるべきかという観点から質問、議論を20 分程度し
3.評 価 (仕分け人)、、資料、事業説明、質疑を参考に、各仕分け人が仕分け作業シートを作成し、コーディネーターが班としての仕分け結果(多数決による採決)を決定、公表します。
4.「事業仕分け」の区分は…(1)不要(廃止すべき事業)(2)民間が行うべき事業
(3)国・県・広域が行うべき事業(4)小田原市が実施すべき事業(要改善)
(5)小田原市が実施すべき事業(現行どおり)
(仕分け人は大学教授、他自治体の元市長、議員、職員、オンブズマンズ、市民等の方でした。)
その論議の内容は例えば、小田原市勤労者共済会補助事業についての質疑は
仕分け人から「(年度毎の)予算、決算が無い、繰越金はいくらか?」
「10分の一の企業に対する補助事業として公益性があるか?」
「市民からすれば特定の人に何故、税金を使わなければならないか?個人でやれる事を税金でやる必要があるか?市民の目線で見れば公平性に欠ける。」等出され、
不要を主張する仕分け人が2人、要改善が3人でこの事業を要改善としました。
(他の個々の5事業の論議は省略しますが、、)感想は「議会傍聴より具体的で面白い。」という事。説明の職員が質問に窮する場面もあり説明者によっては議論が(議会答弁みたいに)一部、抽象的、総論的な言い回しもあった。また説明者の説明によって仕分けが変わる可能性を感じました。また仕分け人の側に不要(廃止すべき事業)が前提の不要にすべき議論が見受けられる場面もありました。
二宮町も市民の目で一つ一つの事業を精査し事業仕分けして行く必要を感じました。田口謙吉