いつも連れて歩いている愛犬フクと山中で離れてしまった。よりによって私が年1回の夜間作業がある週末にである。これはそれからフクが帰るまでのいきさつである。
◆4/11(土)フク失踪
今日は朝から小雨。明日は晴れの予報だが、今夜は徹夜仕事なので、今日のうちに汗を流そうとフクを連れて大山に登る。山頂から見晴台近くまで降りたところで、落石を追おうとするフクのリードが切れる。喜んで崖を駆け降りて走り回るフク、やがて登山道へ戻るが「先へ行くよ〜」という顔で走って行ってしまう。それっきり....
しかたなく日向駐車場へ降りると、バードウォッチングの人たちが、柴犬がしばらく吠えた後トボトボと山へ登って行ったとのこと。さては行き違ったか。フクと離れたところまで戻って捜し歩くが、雨も強くなり暗くもなったのであきらめて仕事に行く。
◆4/12(日)フク捜索
早朝に帰宅、一休みして、昨日のコースで大山に登りながら、「柴犬を見かけませんでしたか」とハイカーや山頂売店、下社の巫女さん、茶店のおばさんにも聞くが消息なし。うちへ向かったとしか思えない。
迷い犬が保護されると三日で殺処分される。住所札があってもお構いなしだとか。明朝は関係役所等に届け出ることと「迷い犬探し」貼り紙をあちこちに貼ることにしたが、心配で眠れない。
◆4/13(月)フク帰る
寝坊、早朝にチャイムが鳴り、近所の奥さんが「玄関ドアの前にいましたよ」とフクを連れてくる。「うわぁ、良く帰ったなぁ♪」気持ちが一気にお天気マークに変わる。
でも、さすがにぐったりで元気なし、前足びっこ、変なものを食べたのだろうすごい下痢。毛布をかけるとひっかぶったまま一日眠る。これまた心配である。
◆4/14(火)フク快癒
動物病院に行くが騒いで診察できないので、痛み止め、抗生物質、消化の良い食品をもらう。夕方にはびっこも直り、家の前を人が通ると吠えるという番犬役を始めるまでに元気になる。やれやれもう大丈夫だ。
フクの帰巣本能も合格である。見晴台からうちまでは直線距離で8.5km。大山南尾根と鶴巻温泉の登山道は何度も歩いたことがあるが、さて、どこを通って帰ってきたものやら。