◎1月18日。曇り後晴れ。 ◎城山南壁でクライミング。 ◎arashi(LD)、サブロー、らな、ゆー(記録)、ゲストで、原やん、直さんの6名。
すっきりとしない天気。日差しが弱く寒い。朝一番は岩も冷たいが、『ブルースカイ5.9』にarashiさんが、『アナザステップ5.9』にサブローさんがロープを張ってくれ、それぞれウォーミングアップ開始。
●『ロンググッドバイ10b』 初めて触ったルート。ホールドがしっかりしていて登りやすい。私がトップロープ1便目でバックロープを引いて登り、『仰げば尊し10d』にロープを張って下降。ヌンがけする。このあたりのルートは終了点下に棚があって、トラバースして他のルートにロープが張りやすい。2便目でレッドポイント!
●『仰げば尊し10d』 3ピン目のハング越えが核心。思っきり右足に立ち込まなくてはならないが、私は身体を右に傾け左足を上げてヤジロベーのようにして乗り切った。右上の小さな棚を左手で取りに行く。この姿勢でリードで落ちると危ないとリーダーに指摘された。
2便目は右手のポケットホールドのほうが保持しやすいが、手前の縦ホールドを使ってバランスを保って身体を上げるムーブに変える。
サブローさんはオンサイトトライ!!身体を右に傾けないで真っ直ぐ登っていった。さすが!10dをオンサイト!
●『タナバタのタナバタ10c』 ムーブの連続。3ピン目の左上に足を入れる穴があるがそこが上に登ると見えない。ムーブを探るが解決できず、ヒントをもらった。ここにあるじゃん!登る時は予めオブザベし、先を見ながらムーブの組み立てを予想しなければならない。場当たり的に登ってお手上げ状態になってしまい、反省。
●『ボルサリーノ11b』 核心は最後の乗越しだが、下部も難しく私はヌンチャクを掴んで、A0しないとトップアウトできなかった。arashiさんはスルスルと登っていき、最後テンションしたがスムーズにクライミング。サブローさんは、1便目にムーブを解決したようだ。11bの難易度の高いルートをたった一回のトライで自分のものにしていく能力に驚いた。
私は一回登って下りてくると自分でどうやって登ったか?もう忘れてしまう。初めてのルートだとなかなか記録に残らない。それは記憶力が悪いということもあるが、ムーブの引き出しが少なく経験が浅いのが理由だと思う。クライミングの巧さとは、フィジカルの強さと技術の総合力だが、その技術のなかにムーブを組み立てたり、再現したり、オブザベする力があると思う。
最近、脳科学の本を読んだが、脳全体には、1000億個のニューロン(神経細胞)があると言われています。ニューロンはつながりあい、複雑なニューロンネットワークを作っています。脳を使うことで、このニューロンネットワークが太くなったり、機能を高めたり、新しくできたりします。このネットワークこそが、「記憶」の正体なのです。私とarashiさんやサブローさんの違いは、まさにクライミングに関する脳内神経細胞のネットワークの差異なのだ。これがまさに‘’年季‘’の違いだ!
サブローさんが『ボルサリーノ』にリードチャレンジ。最後はホールドが遠く際どいクライミングになるが、気合を入れた声と共に身体が上がっていく!やった!ナイス!2便目で11bをレッドポイントは凄い。気迫のこもったクライミングに一同感服する。気がつけば青空が広がっていた。
最後に『仰げば尊し』を3便目登ったがヨレて全然ダメだった。回収便で登った『タナバタのタナバタ』もテンション祭り。今回は御目当ての11aの『ブラウンシュガー』と『ハートルート』に他のグループが朝からずっとロープを張っていて触ることもできなかった。それでも、新しい課題に向き合いどうしたら攻略できるかを考えた。もっとたくさんのルートを登ったり、同じルートを繰り返しチャレンジしたりして、脳のニューロンネットワークを太く、密に発達させることが必要なのだ。それぞれ宿題もできたが、成果もあり充実したクライミングだったと聞いた。
私の今年の目標は11cや11dのルートを完登することでない。10bや10cのルートをたくさん登り、レッドポイントのコレクションを増やすことだ。その過程でグレード更新はついてくるはずだ。
目指せ!100レッドポイント!「城山はそのための宝庫」(arashi談)のような場所だ。クッキングワールドなども是非登ってみたい。去年はひだりさんに蓬莱に連れて行ってもらったけど、サブローさんに聞いた岐阜の瑞浪もみんなでクライミングトリップしたら楽しそうだ。サブローさん、是非企画してくれると嬉しいです♪皆様お疲れ様でした。mikkoさん!またご一緒できる日を心待ちにしてます。
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