前回記事で今後の学習方針について考えると書いたのですが、その動機は、7月のTOEIC公開テスト準備の間にリスニング力が全然足りないことを改めて実感してしまったことにあります。音読系のトレーニングを約1年続けた結果、今年1月と3月の公開テストで400点台中盤が出たので、このまま続けていけばいいかな?とも思っていたのですが、そう甘くはないようです。7月の公開テストではスコアが下がりそうですし、究極の模試では、TEST1のListening素点85(Part3と4で-12点)、TEST2のListening素点82(Part3と4で-15点)と、明らかにPart3と4が弱いという結果が出てしまいました。
それで、リスニングについては、
「新TOEIC TEST サラリーマン特急 満点リスニング 」(以下、「満点リスニング」)を使っていくことにしました。この本が提唱するリスニング力向上のためのトレーニングは、以下のようなものです。
(1)単語、構文チェック
(2)音声チェック
(3)オーバーラッピング
(4)シャドーイング
(5)キモチを込めた音読
リスニング素材(part3または4の1題分、数十秒)毎に、(1)〜(3)をやって、その後、(4)、(5)を何回も回していきます。
私の今までの音読パッケージトレーニングとは、以下のような違いがあります。
(3)がない。代わりにポーズ付き音源を使ったリピーティングを行う。
(5)のキモチを込めた音読でなく、普通の音読
また、回し方も違います。20くらいの素材を用意し、素材毎に音読→リピーティング→シャドーイングを数回〜10回ずつやって、次の素材に移る。これを5周くらい(最後の2周は音読省略)やるのが今までのやり方です。
キモチを込めるというのは、伝えたい情報を頭に置いて音読することで、棒読みでなく、意味のかたまりを意識するということだそうです。
私の今までの音読も、意味を考えながらやってはいましたので、最終的には暗唱出来るレベルにはなっていました。そう考えると、私の今までのやり方が間違っていたということはなさそうです。実際、それなりにLisningスコアは上がったわけですし。。。1年半も無駄なことをやっていたとは思いなくないし。。。^^;
ですが、今までのやり方はヌルかったと考えています。「満点リスニング」によれば、著者は1つの素材を2週間回し、音読だけでも120回行うそうです。私の場合、20の素材(TOEICテストのPart3/Part4 1回分)を1ヶ月と少しで回し、素材1つ当り音読・リピーティング・シャドーイング合計で70〜100回やっていました。音読だけで120回に比べるとかなり少ない。
一応、リピーティングとシャドーイングが出来るようになるまではやっていたのですが、しっくり頭に入ってこない箇所もある程度残ったまま、終りにしてしまった素材が多々あります。森沢洋介先生の音読パッケージ解説に、「どうしてもしっくり来ないところは初めは飛ばしても良い」という趣旨の記述がありまして、それで妥協していました。ですが、何回も回しているうちにしっくり来るようになる、逆に言えばそうなるまで回さないといけない、ということなんでしょう。この詰めが甘いことで、身についていない表現がかなり残ってしまい、公開テストで聞き取れない、ということになってしまったものと考えています。
この「満点リスニング」には、Part3とPart4の例題がそれぞれ7題、合計14題あって、それぞれ2週間ずつかけてトレーニングしていくと半年くらいかかります。著者と同じように素材当り2週間かけなければいけないわけではないと思いますが、自分で勝手にトレーニング量を減らすと良くないので、キモチを込めた音読120回以上を絶対ノルマとして進めていくつもりです。素材当りの期間は、120回の音読をした上でスムーズにシャドーイングも出来るまでにしたいと思います。どうしてもすっきりしない箇所が残るかもしれませんが、一応、2週間で区切ります。逆に、音声のみを聞いてすっきり頭に入ってくると思ったら、2週間より短めにする場合もあるかもしれません。
今は、1つ目の素材を回しています。
一番しっくりこなかった箇所は、That gives me more than two houres before it leaves.という表現です。文字にすると簡単でいやになりますが。。。^^;
まず、givesが「ケイブ」みたいに聞こえ、さらにbefore it leavesの箇所は、before I leaves(Iで3単現のsはおかしいですが…)に聞こえていました。
この文について、正しいかどうか分かりませんが、以下のように考えています。
That gives については、that gi(givesの途中まで)を聞いた途端、私の頭の中にはThat caseという表現が浮かぶので、caseを待ち受けてしまってgivesに聞こえないというのと、それとgivesのiの発音ですが、英語のiってイに聞こえたりエに聞こえたり微妙に日本語のイとは違っていて、私にエに聞こえてしまうようです。更に、このthatは、「予定よりも時刻の遅い電車に乗らざるを得ない状況」のことを指しているのですが、このような「状況」が「私に2時間以上の時間をgiveする(与える)」という、giveの使い方も私の頭に入らない一因かもしれません。giveって、誰かが他の人に何かを与える、という使い方だけではないと読めば理解出来ますが、リアルタイムの会話の中では理解できないようです。だらだら書きましたが、結局、thatの後にgiveが来るということが待ち受け出来ない(予測出来ていない)ということですね。
before it leavesについては、itのtとleaveのlが連結してtが消失しているので、ビフォアイリーブズと聞こえ、これが脳内で、ビフォア・アイ・リーブズになってしまいました。私は、複数ある英語の「ア」をあんまり聞き分けられていないので、beforeの末尾のrとIの先頭のaが同じに感じられてしまうのですが、これも聞き違いの一因かな???
音読回数は今日までで80回。上の文も、まあだいたい聞き取れるようになってきましたが、昨日までは朝一番のシャドーイング一回目で、まだgivesのところで詰まることがありました。そうすると、余裕がなくなるのでその後のフレーズbefore it leavesも聞こえず、覚えてしまったフレーズを唱える感じになってしまいます。今日は大丈夫そうな感じですが、とにかくあと数日はこの素材をやっていきます。
上に書いた通り、この本の全パッセージを素材にしたトレーニングが終わるのは半年後くらいです。著者もこの方法でトレーニングを始めて半年くらいで効果が表れたとのことですので、私も、来年1月の公開テストでPart3や4がはっきり聞き取れるようになったらいいな、と思っています。
1日に音読10〜20回、シャドーイング30分くらいを目安で続けるつもりなんですが、もうちょっと学習時間を取れるので、リスニング対策として別の取り組みも始めようとしています。長くなってしまったので、これについてはまた後日書きます。