幻塾庵 てんでんこ

大磯の山陰にひっそり佇むてんでんこじむしょ。 てんでんこじむしょのささやかな文学活動を、幻塾庵てんでんこが担っています。
 
2023/01/16 6:12:09|雑記
祝! 対抗言論 3号



号を追うごとに充実の一途をたどる「対抗言論」
ずっしり重く深いのだが、さわやかな愉しさがみなぎっている。


川口好美さんの解説に続く頁は、思いがけない『エセ物語』刊行の告知と、川根本町「てんでんこ」の紹介。

〈日本列島語と世界文学を架け橋する、呆れ返った革命的試みの記録〉
〈ジョイス×柳田民俗学=『エセ物語』?〉
〈すべての言霊たちの出会いと別れ ちっぽけなエラーから驚異の超差別=協働へ!〉
〈遺された未完の大作、奇跡の出版?〉

とあっては、当人も呆れ返り、呵呵大笑したに違いない。


パラパラと頁を繰って印象に残る一節に目がとまった。

〈あるとき山城さんが講義でパウル・ツェランの話をしていました。細かい経緯は忘れましたが、投壜通信ですね、川辺に詩人がうずくまっている。壜を川に投げ入れる。その壜には暗号のような文字が刻まれた紙片が詰め込まれています。黒板にそんな絵を描いて、この詩人は室井さんを想像すればいいよと学生に言ったんです。室井さんはほんものの詩人だから、としみじみ言ったんですよね〉
(〖勉強会〗山城むつみを読む より)





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