キノさんの水彩教室

現役時代の駐在先や時たま訪れる外国の風景を描いています。 初心者の方でもすぐに楽しく、簡単に描ける水彩の教室をひらいています。
 
2021/02/19 11:39:04|その他
シカゴレポート#18,19,20
シカゴレポート#18 <春から初夏へ>
 
待ち遠しい春は、もったいぶってなかなかやって来ません。四月でも時折雪が積もります。日本では、‘眼に青葉、山ホトトギス、初がつお’なーんて、ホトトギスかうぐいすが春を告げる鳥のようですが、こちらでは‘Robin’と言う胸がとび色の美しい鳥が飛んでくると春が来たと言うことらしいです。
 
ボクもこの2年ぐらい注意して観察していますが確かにそのようです。この鳥をはじめて見た時は ’そうか、もうすぐ春なんだ’と感動したものです。
 
ところが、今年は暖冬で、本来南へ渡るカナダ雁(Canadian Geese)も横着して居座っています。もっともこの鳥、最近は年がら年中いて、渡り鳥の名前を返上するよう言ってやった方がほうがいいと思います。特にゴルフ場では集団でとぐろを巻いて、人を威嚇します。
‘ボールが当たると痛いゾー!どけーッ!’と叫んでも、
どうせ届かないとたかをくくっているんでしょう、どきません。
その通りになると、‘ガーコ、ガーコ’と大笑いをするから憎たらしい。
 
また、話がそれました。本当に今年の冬はおかしな冬でした。絶対不可能とされる、一月のゴルフが出来たし、春咲く花が真冬に咲いたり、4月になって、まだ零下の日が続いたりで、ちゃんと帳尻を合わせくれました。それでもやはりいつもの年より春は早くやってきました。
 
本来ならば、5月に入らなければ見られない木々の青葉が4月の後半には見られます。これから、先ず鮮やかな黄色のレンギョウが花の一番乗り、次いで辛夷が咲き出すともう春たけなわ、老いも若きもうきうきして、じっとしている事が出来ません。
 
急に芝生や木々の若葉が太陽にキラキラ輝いて、湖面からの爽やかな微風が金髪の乙女のうなじをくすぐって、吹き抜けてゆきます。
(どうです、文学的でしょう。でも、なぜか金髪にこだわる?)
 
特にここシカゴの人たちは、人生は楽しむためにある、と固く信じているようでその楽しみ方は尋常ではありません。いつ働いているのか、と思うくらい日中からミシガン湖畔は賑わっているし、湖面はヨット、水上スキー、観光船で一杯です。
 
シカゴレポート#19
その行楽地のメッカは何と言っても'Navy Pier'です。名前が示すとおり、昔は軍港で、時には航空母艦に見立てて、飛行機の離着陸の訓練にも使われ、湖底には着陸に失敗した飛行機がまだ沈んでいる、などとパ
ンフレットで読んだことがあります。
 この突堤を徹底的にアミューズメントパークに衣替えさせたのです。ま、テーマパークではないので、ミッキーや白雪姫などはいませんが、大観覧車、映画館、レストラン、催し場、特にお土産屋の数は半端ではありません。
そこから豪華客船(と言っても観光クルーズですが)が何隻も出ています。おのぼりさんは先ず愛する奥さんか、恋人をこのディナークルーズに誘います。おいしい食事、甘い音楽とダンス、そして摩天楼と月の光、こう何拍子もそろっちゃー嫌でも男が上がるというものです。
因みに僕は、けちって、ずっと小さい屋形船みたいな遊覧ボートに奥さんを乗せましたが、近くを通るクルーズ船を指差して、'どうしてあれに乗せなかった'と嫌味を言われ、男を下げました。
そして、船から上がってまだロマンチックな余韻を楽しみたい向きには、市内のこれまた飛び切りロマンチックな区画をカツカツとひずめの音も軽やかに巡る観光馬車もあります。
 
5月になると、湖に面したグラント公園で野外無料コンサートがスタートします。ここシガゴが発祥のブルースを始め、フォーク、ゴスペル、カントリー、クラシック、特にジャズはそれを目当てに海外からも聴きに来るマニアいるくらい豪華な顔ぶれが揃います。
 広い芝生におもいおもいの料理を広げワイン片手に開演を待ちます。隣同士すぐ友達になって、おつまみの交換なども楽しいハプニングです。ただ、どうしても屋外なので当然ながら突然の雷雨だとか、パトカーのサイレン、予想外のヘリコプターなどで中断するのは
ご愛嬌です。
 
シカゴレポート#20
それから、6月になると‘Taste Of Chicago’と称して、普段なかなか足の向けにくい市内の高級レストラン総出のテント村が出現、庶民にも求めやすいお値段でグルメが味わえる、シカゴの一大食い倒れ週間の始まりです。(興味のある方は、このウェブサイトにアクセス出来ますよ。)
この時の人出もすさまじいものがあります。ほんと、Chicagoanは食って、飲んで、遊んで、ちょっとこれでいいのかと心配になります。
 また同時期に先のNavy Pierから水曜と土曜の夜9時に花火があがります。あがるといっても一発や二発ではないのです。20分ぐらい続けざまですから、日本のどこかのケチな、花火と花火の間に白けた間が空くなどと言うことが無い。
 
これが9月のレーバーデイまで毎週二回延々と続くんですから、どこにそんなお金があるんだろうと、これまた貧乏人はすぐに心配になります。
 その間に、もちろん独立記念日の豪勢な花火大会もあります。こう書いてきて、本当にここはお遊び好きな人の多い街だなあ、とつくづく思います。でも、あのながーい灰色の冬の間、じっと我慢しているからその反動で爆発するのでしょうね。
 
6月も半ばになると、家内待望の朝市がアパートから数ブロック離れた街路を閉鎖して、毎土曜日の午前中開かれます。お天気の良い早朝、買い物籠を引っ張りながら、散歩がてら出掛けるのが、楽しいのです。
近郊のお百姓さんが手塩に掛けた新鮮な花、果物、野菜がまだ土をつけたまま溢れています。また手作りのケーキ、パン、ジャム、色々な素材で作ったピックルスなど、どれも素朴で、お袋の味一杯です。因みに僕たちのお気に入りはかぼちゃで作ったケーキ、屋台のおばさんとも馴染みになり、黙って包んでくれます。中には日本では見たことも無い野菜がたくさんあり、その調理法などを、おばさんたちに聞きながら、ブラブラ冷やかして歩きます。
客層も様々で、近くのペントハウスからおでましになったかと思われる立派な犬をお供に従えた貴婦人風の淑女から、若い恋人のカップル、みな初夏のうららかな陽光を浴びて楽しそうです。
当方は白菜の漬物やアジの干物などがあれば、もう言う事ないのですが、、
この市は吹く風が冷たくなる10月半ばまで続きます。
 





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