知財コンサルタントの目でみた知財裏話

他とは違う知財コンサルタントを目指している私が 仕事で出会った面白い話題を私の目で見て書いています。
 
2010/11/24 22:04:14|その他
(37)特許庁のコード検出が簡単に出来るサイト
Super Patent Map Guidance Systemという特許庁のキーワード検索に特化したサイトをみつけました。 使用は限定使用(勿論これで充分すぎるくらい)ならば無料です。

http://www.mieruto.com/spmgs/

IPC、Fターム、FIなどわかりづらく、また特許庁のサーバーでキーワード検出してもあなかなかヒットせずに面倒な作業でした。 でもこのサイトの助けを借りればその作業が軽減されそうなサイトです。



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2010/11/21 22:21:23|その他
(36)レアメタル回収カプセル
森下仁丹と言われて何を思いますか? 
年を召された方がポッケからケースを取り出して仁丹という銀色の粒を口に放り込む。 あれですよね。

あの森下仁丹とレアメタル回収カプセルってなんでしょうか
森下仁丹のホームページに大阪府立大学大学院工学研究科と一緒になって、希少金属(レアメタル)や希少貴金属(金、銀等)を効率的に回収可能な新規バイオカプセルを開発し、その成果を特許出願したというプレスリリースを行っています。 
仕組みは工場排水などからレアメタル(希少金属)を効率的に回収できるバイオカプセルで大阪府立大の小西康裕教授らが開発した、鉄イオンを取り込んで呼吸する微生物森下が得意とする技術であるシームレスカプセルのコラボレーションのようです。 微生物は通さずに金属イオンは通す性質を持つ浸透膜で作られ、微生物がレアメタルを取り込む。その後、カプセルを焼却すればレアメタルのみ採取できるという仕組みだそうです。 まだ公開にはなっていませんが、 今まで公開された特許を検索してみるとカプセル特にシームレスカプセルでは卓越した技術を持っていることがわかります。

特開2009-278874 シームレスカプセル 森下仁丹株式会社 他
特開2009-051748 シームレスカプセルの製造方法 森下仁丹株式会社 他
特開2008-024695 シームレスカプセル 森下仁丹株式会社
特開2008-011765 シームレスカプセルの製造装置および製造方法 森下仁丹株式会社
特開2003-325638 シームレスカプセル 森下仁丹株式会社
特開平05-245366 内側面が非水溶化された皮膜を有するシームレスカプセルとその製造方法 森下仁丹株式会社
特開平05-031352 親水性物質を内容物とするシームレスカプセルおよびその製法 森下仁丹株式会社



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2010/11/16 17:01:36|その他
(35) ノーベル賞と特許
実はこの話題一度書いたのですが、ちょっと怖い話題だったので、消してしまいました。
しかし最近NRIという特許検索サービスの会社社長コラムで似たようなことを書いていたので、敢えて書いてみようと考えなおしました。

NRI 社長コラムはこちらから
http://www.patent.ne.jp/company/column/20101029.html


この技術を特許申請しないことで、広くこの技術を使ってもらおうと、半ば意識的にそうしたという記事がありましたが、実際に過去日本でノーベル賞を取られた方の特許出願をみると、中間子理論のような純粋物理理論では特許申請はされていませんが、トンネル効果を使ったエサキダイオードを発明した江崎さんは29件出願しています。 
他にも実際のビジネスに直結したノーベル賞を受賞された方はみな出願されています。 

学者にとって学会論文の数と質が学者の能力を評価されると同時に、特許庁に特許として認められる事は、政府の公式機関がその実用性、斬新性を公的に承認するプロセスであり、知財に関わる人間としてはこう言って欲しかったです。 「勿論特許も出願して登録済みです。 ただしこれは皆さんに広く使ってもらいたいので、無償で許諾する積もりです。 出願費用は、20万円とか40万円とか個人として考えれば、高いけどこれは私の財産であり自費で出しています」



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2010/11/09 22:19:15|その他
(34)特許資産規模ランキング by パテント・リザルト社
独自の特許評価システムを持つパテント・リザルト社が日本企業の特許資産規模ランキングを発表しました。
色々な見方があるのでしょうが、パテント・リザルト社によるとデンソーが飛躍的にポジションをあげた。 そしてシャープが特許登録数は低いにも関わらずに、価値ある特許を登録しているそうです。 評価システムがどのような観点でスコアを与えているのか興味あるのですが、これをUSAの特許で行ってみると、日本企業のグローバルの力が見えるのかもしれません。

一方客観的なデータとして特許庁の統計データを探ると、デンソーは2006年から2008年までの登録数の変移をみると増加はしています。 (2,015 2,354 2,581) 2005年からの2007年の出願数は逆に減少気味になっています(4,056 4,158 3,995)
このあたりのデータをどう読むかですね。

特許資産規模ランキング(2009年度)
順位前年 企業名 登録件数
1  1 パナソニック 5,305
2  2 トヨタ自動車 4,126
3  4 東芝 3,561
4  5 ソニー 4,508
5  3 シャープ 2,672
6  6 セイコーエプソン3,034
7  9 デンソー 3,079
8  7 キヤノン 3,518
9  8 三菱電機 2,795
10 10 本田技研工業 2,999 

http://www.patentresult.co.jp/news/2010/11/3-3.html



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2010/11/04 15:44:54|その他
知財裏話(33)ミッフィ vs キャシー 著作権
知財裏話(33) ミッフィ vs キャシー 

四国お遍路の旅に行っており、更新が止まっておりました。
http://blog.goo.ne.jp/hkimura52
また今日からこちらも再開します。

10月20日のニュースで少し古いのですが、ミッフィーの作者ディック・ブルーナ氏が日本の代理店サンリオを訴えたという記事がありました。 これはサンリオがミッフィーに酷似したキャラクター商品を製造・販売し著作権を侵害したという内容で、早速サンリオのキャシーを探してみて「うーーーん、これはちょっと」と感じました。 勿論最後は裁判所の決定なのですが、ミッフィの日本代理店をやりながらキャシーはないよねという感じです。(勿論私の感覚ですけど) サンリオが求めに応じなければ、ディック・ブルーナ氏は1日5万ユーロ(約570万円)の支払いを要求しています。 訴えがオランダ アムステルダムなので敵地でサンリオがどう戦えるか興味あるところです。


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