3月12日にチェチリア工房 子供の発表会 が開催されます
それに因んで ちいさな音楽家たちに向けて 今日からメッセージを発信します。
ちいさな音楽家達へ その1
初めて家にピアノが来たときのことは今でも忘れません。
余りの嬉しさに、家にピアノが来たんだよ・・と学校で先生に話しました。先生は「そう、それは嬉しいね!」と一緒によろこんでくれました。そして 「ピアノが一番喜ぶのは まいにち弾いてくれる人 それから、毎日拭いてくれる人!」といいました。 うまいこというなぁ・・・と思いました。そしてピアノを拭くのは三日坊主よりはちょっとまし位の間隔でピアノを弾いたあと、拭く日と拭かない日があり、何年も、いや何十年もすぎました。 私はチェチリア工房という音楽室を始めました。ある日世界的に活躍しているピアニストがコンサートで来てくださいました。チェチリア工房のピアノを、今まで聞いたことがない位美しい音で弾き、最後にきれいに、きれ〜いに拭いてふたをしめました。 それをみて、私は小学生だったころのことを思い出しました。 そして、毎日きれいに拭いていたら、もっと上手になっていたのかも・・・と後悔しました。
練習も大切ですが、大切なピアノを大切にすることも同じくらい大事なことです。弾いた数と同じだけピアノ(楽器)を大切に、感謝をこめて楽器を大切にする心は音楽に現れるのですね・・・・
先日私は、ピアノを移動しながら、ちょっとしたミスで ピアノを傷つけてしまいました。 明日、その傷を修理する人が来てくれます。 その方は、やはりピアノを大切にする人で 明日は、先日直した傷を、もう一度見直し、最後の仕上げをしてくるのです。 「僕は、お客様のピアノでも、だれのピアノでも そのピアノが一番喜ぶように、なおしてあげたいんですよ」 そういって、何回来ても、お代は一緒ですよ・・・とも言った
いろいろ、話しているうちに その方は、私が卒業した大学の倉庫に眠っていた歴史的なピアノを修復したかただという事がわかりました
ちいさな音楽家の皆さん、皆さんは今練習に使っている楽器を もっともっと大切にするといいと思います。
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