隣の家の黒い車の上に白いもの
霜が降りているのだ
我家の車庫には屋根があるので
霜は降りない
今朝は寒かったのだ
寒いと我慢しないで暖房を入れる
暖かい部屋の中で卯時の酒を
楽しんでいる
酒は月桂冠「月」である
日本酒の常温が胃にはよさそう
冷たいビールは最悪である
たちまち逆流性胃炎食道炎の
予感をおぼえるのだ
条件反射の習性なのかもしれない
霜景色卯時の酒は月桂冠
明日は大寒 寒いわけだ
今夜は中国語 今年になって
スケヂュールが一部変わって
いろいろ都合があるのである
卯時の酒が増えるかどうかは不明
白楽天の卯時の酒を
一杯いかがですか〜
「卯時の酒(早朝の酒)」
(訳詩)はぐれ雲
(一)
仏法では醍醐が最高の美味
仙人は六気を食らう
しかし
卯時の酒に勝るものなし
回りが速く心地よい
(二)
一杯手のひらにのせ
三口飲んで腹に入るや
たちまち春が腸を貫くごとく
太陽が背中をあぶるがごとし
(三)
五体のびのび
志気ますます盛んにして
たちまち生きてる身をも忘れ
世俗の仕事なぞ吾が興より全て消えさる
(四)
そは無欲の国に遊ぶにも似て
原始のときにもどったごとし
本性のみしっかりあらば
何がこようと打ち勝てる
「卯時酒」
卯時(朝6時頃)酒を飲む
(中唐)白楽天
(一)
仏法讃醍醐 仏法は醍醐(だいご)
をたたえ
仙方誇瀣 仙方は瀣(こうかい)
を誇る
未如卯時酒 いまだしかず
卯時の酒の
神速功力倍 神速にして
功力の倍するに
(二)
一杯置掌上 一杯
掌上に置き
三嚥入腹内 三嚥(えん)
腹内に入る
煦若春貫腸 煦(く)すること
春の腸を貫く如く
暄如日炙背 暄すること
日の背を炙る如し
(三)
豈独支体暢 あに独り支体暢(の)
びるのみならんや
仍加志気大 なほ加ふ
志気の大を
当時遺形骸 時に当たり
形骸をわすれ
竟日忘冠帯 日をわたり
冠帯をわする
(四)
似遊華胥国 華胥(かしょ)の国に
遊ぶににて
疑反混元代 混元の代に
返るかと疑う
一性既完全 一性既に
完全ならば
万機皆破砕 万機 皆
破砕せん
醍醐(だいご)〜仏説 最上の美味
乳から酪(ラク、バター)を製し、
酪から酥(ソ、クリーム)を製し、
酥を製して醍醐とする。
五味の第5 最高の味。オイル様。
仏教の最高真理にたとえる。
瀣(こうかい)〜仙人の食物として
六気が言われている。
春は朝霞を食い、夏は正陽を食い、
秋は淪陰を食い、冬は瀣を食う。
これ等に天玄の気と地黄の気を
加えて六気とする。
瀣は北方の夜半の気であるという。
煦(く)す〜蒸すこと。
暄(けん)〜日のあたたかなこと。
華胥(かしょ)の国〜黄帝が
昼寝の夢に華胥氏の国に遊んだ。
その国には支配者が無く、
その民は嗜欲無く、愛憎無く、
利害も無かったという。
混元の代〜
天地開闢(てんちかいびゃく)
以前の代。
混沌としている原始時代。
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