人生まだまだこれからさあ!

老いた駿馬は馬小屋に伏すも志は千里にあり。烈士は暮年なるも壮心止まず。人生まだまだこれからさあ!
 
2013/01/29 19:19:00|
春泥を踏みつけてゆく天邪鬼





暖かい日でした。

もうすぐ春ですね~

金目川の土手を歩くと

下萌えの柔らかい土が脚に優しい


つらつら椿がさざなみの上に並んで

おりました。

つらつら見ると、

それなりに水面に映えて

きらきらときれいなのでございました。



川の上の つらつら椿 つらつらに

見れども飽かず 巨勢の春野は

          (万葉集 56)


椿の種類は多いんですね~

山椿 藪椿 白椿 紅椿 乙女椿

八重椿 玉椿 花椿 散る椿 落椿

それに つらつら椿 等々




つらつら椿さざなみのつらつらと



下萌の地球の土を踏みしめん



下萌やさざ波の音近すぎて




紫陽花の枯れ花を折々見かけるが

これもまたそれなりに

錆色にまとまって

一つの宇宙を成しているんですね~




紫陽花の枯れ花艶に輝いて





かもめがとんびのように輪を描いて

あっちこっちで飛んでおりました。

そうして 疲れると~

鴉のようにたくさん電線に止まって

日向ぼっこのようでした。




ゆく末の夢を描いて春の海









「答武陵田太守」


          (唐)王昌齡



仗剣行千里  剣によって千里を行く

微駆敢一言  微駆あえて一言せん

曾為大梁客  かつて大梁の客となれり

不負信陵恩  信陵の恩にそむかじと








 「 いち 」

          
         (訳詩)はぐれ雲



剣を仗ついて 千里をあるく


つまらん身ではごぜえやすが


一言いわせてもれえやす


かつては大梁にわらじを脱いで


一宿一飯のお世話になりやした


信陵君のおなさけで


今ではおてんとさんの下を


歩けるのでごぜえやす


信陵君のご恩を裏切るなんて


ぜったいにありやせんでごぜえやす


ただただ


お役にたちてえと お役にたちてえと


いつも思っているのでごぜえやす






信陵君は魏の公子


貧乏な隠者の候贏(こうえい)を尊敬し

丁重に待遇した。のちに秦の軍隊が

趙を攻め、魏は援軍をだしたが、その

大将は形勢を眺めているだけで、趙を

救おうとしない。 そこで信陵君は、

候贏(こうえい)の献策に従い、魏の

大将から指揮権を奪い取って

秦軍を撃退した。「史記」信陵君伝より


「いち」という食客が候贏(こうえい)

であったのかどうかは誰もしらない。

ただ言えることは「座頭」であった

のは間違いなさそうである。




春泥を踏みつけてゆく天邪鬼




もうすぐ節分ですな~







 (後記)

確かに犬は飼い主ににるらしい、

いや、飼い主が犬ににるのかも、

先日、土手を歩いていたら、

黒い眼鏡を掛けた犬に出くわした。

ぎょっとして飼い主の顔をみたら、

両眼の周りに

真っ黒い痣をつくっていた。

あとで名前を聞いたら、亀田大毅だと

言っとった。眼はどうしたのか?と

聞いたら、妹の姫月ちゃんにやられた

らしい、正月の福笑いでね~




亀鳴くや眉をひそめし阿修羅像



天の邪鬼秋篠寺の春の闇




天の邪鬼は千年もの間四天王を支えて

いるんですね~


            謝謝!


           














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もうすぐ立春
表題の句小生しばしば経験しております。
それは我が犬(タロー)のことなのです。
今朝だって、霜柱がたっている畑の中をどんどん踏みつけて
走るし、アスファルトの道があるのに、わざわざ水たまりの中を行くのですよ、天邪犬というのでしょうか?
ただ単に飼い主に似てるというだけなのでしょうか?

天邪鬼  (2013/02/02 14:58:05) [コメント削除]

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