人生まだまだこれからさあ!

老いた駿馬は馬小屋に伏すも志は千里にあり。烈士は暮年なるも壮心止まず。人生まだまだこれからさあ!
 
CATEGORY:Pre 旅 (旅行事前)

2013/03/24 10:17:00|Pre 旅 (旅行事前)
春めいて高野聖の馬となる





西施を偲ぶ西施石が

紹興市の西南の山中の渓谷にあると言う。

近辺には西施を偲ぶ美しい風景も~

すこぶる旅心をそそられるのである。










 「浣紗渓の西施石に題す」


            (訳詩)はぐれ雲



あまたの嶺々 美しく聳え

浣紗渓のほとりには 

細草の色ずきそよぐ春の風情

西施がいつも紗(薄絹)を浣(さら)し

広げていた浣紗渓の西施石


今ここには西施をしのぶ

細草の舞いや

苔青き西施石は存在するのだが


ここにはもう

西施だけはいないのである










「遊西江泊舟苧蘿山下題西施石」

(西江に遊び舟を苧蘿山(ちょらさん)

   の下に泊し西施石に題す。)


            (晩唐)王軒


嶺上千峰秀  嶺上 千峰秀で

江辺細草春  江辺 細草春なり

今逢浣紗石  今 浣紗石に逢うも

不見浣紗人  浣紗の人を見ず




苧蘿山(ちょらさん)

紹興市の西南、諸既(しょき)の南郊

たかさ約30Mの山。

西施はここに住む薪売りの娘であった

らしい。

この山下を西江が流れ、この川を

西施の故事にちなみ 浣紗渓と言う。




春めいて高野聖の馬となる















2012/05/28 10:58:34|Pre 旅 (旅行事前)
桃源郷いずこに問わん夏夕





中国語を学ぶ会の 餃子総会 は

盛大に行われました。

とても美味かったですよ~



まことに勝手ながら

明日より、しばらくブログを休みます。

桃源郷をさがしに旅に出ます。

「張家界」 「武陵源」 の方へ

行ってみます。    

              再見!




 「張家界」

前漢の功臣張良は、

漢成立後

劉邦が次々と功臣を粛清していくのを見て、

この地に逃れ、仙人になったという。

張家界 とは

張良の隠れ家というような意味かも。

なるほど、秦時代末の争いを避けて

桃源郷を創ったのは

張良だと言うことらしい。

なんとかして、

桃源郷を見つけてみたいものだ!

テーマパークではなくて

本物の桃源郷をみたいのである!



 「武陵源」

張家界市は、湖南省の北西部にあって、

この市の中央部にある 武陵源

が1992年にユネスコの世界自然遺産に

登録された。

盛唐の詩人 王維がこの地を陶淵明の

桃源郷になぞらえて詠んだ 詩「桃源行」

により有名。

陶淵明の桃花源記によれば、桃源郷

へ迷い込んだ漁師は 武陵の人とある。

もしや 武陵源は桃源郷の源なのかも、

そう、そうに違いない!





   「桃源行」

            (盛唐)王維


漁舟逐水愛山春 漁舟水を逐い、 

           山の春を愛す。

兩岸桃花夾古津 両岸の桃花 古津を

           さしはさむ

坐看紅樹不知遠 坐に紅樹を看て

           遠きを知らず

行盡青溪不見人 青溪を行き尽くして

           たちまち人にあう

山口潛行始隈隩 山口より潛行すれば 

           始めは隈いく

山開曠望旋平陸 山開け曠望

           たちまち平陸

遙看一處攢雲樹 遙に看る一處雲樹

           むらがるを

近入千家散花竹 近づいて入れば 千家 

           花竹散ず

樵客初傳漢姓名 樵客初めて云う 

           漢の姓名

居人未改秦衣服 居人未だ改めず 

           秦の衣服

居人共住武陵源 居人共に住む

           武陵源

還從物外起田園 還た物外に從って

           田園を起こす


月明松下房櫳靜 月明かにして松下 

           房ろう静かに

日出雲中雞犬喧 日出て雲中鶏犬

           かまびすし

驚聞俗客爭來集 俗客ありと驚き聞いて

           争って来たり集まり

競引還家問都邑 競い引いて家に還って

           都邑を問う

平明閭巷掃花開 平明 閭巷花を

           はらって開き

薄暮漁樵乘水入 薄暮 漁樵 

           水に乗って入る

初因避地去人間 初め地を避くるによって

          じんかんを去り

及至成仙遂不還 更に神仙を問うに遂に

           還らず

峽裡誰知有人事 峽裡誰か知らん人事

           有るを

世中遙望空雲山 世中遥かに望めば

           雲山空し

不疑靈境難聞見 靈境の見聞し難き

           を疑わざるを

塵心未盡思鄉縣 塵心未だ尽きずして

           郷縣を思う

出洞無論隔山水 洞を出でて山水を

           隔つるを論ずる無


辭家終擬長游衍 家を辞して終に長く游衍

           せんと擬(ほっ)す

自謂經過舊不迷 自らおもう 經過 もと

           迷わずと

安知峰壑今來變 安んぞ知らん峰壑

           の今や変ずるを

當時只記入山深 当時ただ記す 

           山に入ること深く

青溪幾曲到雲林 青溪幾度か

           雲林に到りしを

春來遍是桃花水 春来たればあまねく

           これ 花の水

不辨仙源何處尋 仙源をべんぜず

           いずこにか尋ねん





桃源郷いずこに問わん夏夕
















2012/02/25 6:52:34|Pre 旅 (旅行事前)
天気晴朗ならずして春あらし



天気晴朗なれども波高し


まことに小さな国が、開花期を

迎えようとしている。

その列島の中の一つの島が

四国であり、

~~~~

城は松山城という。


春や昔十五万石の城下かな


(小説「坂の上の雲」の出だしである。)



「敵艦隊見ゆとの警報に接し聯合艦隊は

直ちに出動 これを撃滅せんとす

本日天気晴朗なれども浪高し 」

       秋山真之の言葉です。



坂の上に立つはぐれ雲春の海




今日は朝から雨が降っております。



天気晴朗ならずして春あらし




まことにかってながら、明日より 

しばらくの間 

本ブログを留守にします。




日露戦争の戦跡の一部を

訪ねてきます。





日露戦争関連の漢詩を下に載せます。




「 爾靈山 」(にれいさん)

    (明治)乃木希典


爾靈山 

 嶮(けん)なれども 

 豈(あ)に攀(よ)ぢ難からんや

男子の功名 

 克艱(こくかん)を期す

鐵血 

 山を覆(おほ)ひて 山形改まる

萬人 

 齊(ひと)しく仰(あふ)ぐ爾靈山




二〇三高地が険(けわ)しくとも、

どうしてよじのぼることが

難(むずか)しかろうか。

男子としての功名のためには、

困難に打ち勝つことを決心している。

弾片と兵士の血が山腹を覆って、

山の形が変わってしまった。

すべての人は皆、

身命を抛(なげう)っての偉業に

爾靈山を敬い見上げている。






 「 凱 旋 」

            (明治)乃木希典
   


王師百萬 征強虜 おうしひゃくまん 

          きょうりょをせいす

野戰攻城 屍作山 やせんこうじょう 

          しかばねやまをなす

愧我何顏 看父老 はずわれなんの

かんばせあって ふろうにまみえん

凱歌今日 幾人還 がいかこんにち 

        いくにんかかえる





強虜~驕虜とも書かれている

強いえびす 

 おごりたかぶったえびす 

 当時のロシアのことをさしている



皇軍百万、強虜ロシアをうち懲らす

 ため満州に出征した。

原野の戦い、要塞の攻略に

 戦死者の屍骸は山成したのである。

故国に持つ兵士の父老に対して、

 どの顔さげて会えようか。

勝ちいくさの歌をうたい乍ら

 今日故郷に帰るは百万人中

 何人いるだろうか。



このいくさでの日本兵の死者は

6万人と言われている。



 「金州城下作」

          (明治)乃木希典



山川草木轉荒涼  山川草木

            うたた荒涼

十里風腥新戰場  十里風 なまぐさし

            新戰場

征馬不前人不語  征馬すすまず

            人語らず

金州城外立斜陽  金州城外

            斜陽に立つ




 「新戦場」

         (訳詩)はぐれ雲



山川草木 荒れ果てて

見渡す限り なまぐさし

軍馬は動かず 息のむ将兵

金州城外 ただ立ちつくす



















2011/12/20 10:40:06|Pre 旅 (旅行事前)
飛流直下銀河の瀧の輝ける





テレビを点けると、

どこもここも北朝鮮の金正日関連の話、

たまには橋下大阪市長の話題、

こんなもの何度みてもしょうがない。


李白の詩などをながめて、

夢の詩情に遊ぶことととしよう!


昼近くなると晴れてきて、暖かく

なってくる日が多い。

カーテン越しに太陽エネルギーが

強まってきた。



本日も天気晴朗冬日向









「望廬山瀑布」

           (盛唐)李白


日照香炉生紫煙 
 

         日は香炉を

         照らして紫煙を生ず


遥看瀑布挂長川  

         遥かに看る

         瀑布の長川を挂くるを


飛流直下三千尺  

         飛流 直下 

         三千尺


疑是銀河落九天  

         疑うらくは是れ

         銀河の九天より落つるかと






廬山(ろざん)は

 現在の江西省九江市の南にある名山。

 標高 1474M 景勝の地。


香炉(峰)は

 廬山の西北の峰の名、香炉に似ている。


九天とか

 天の最も高い所。

 九重の天、

 九霄(きゅうしょう)、とも言う。







炉話や李白の滝は三千尺


飛流直下銀河の瀧の輝ける


口開き冬のとろろを流し込む


酒の席新年会より忘年会







廬山(ろざん)と言えば、

かの白楽天は九江に左遷されており、

廬山の風光景色が気に入り、

香炉峰下に草堂を建てて住んでいた。


また廬山には

東晋の詩人陶淵明の故宅もあり、

白楽天陶淵明の人柄を慕い

よく故宅を訪れて、詩を詠んでいる。



“日高く眠り足りて

      なお起きるにものうし

 小閣にしとねを重ねて、

          寒さを恐れず

 遺愛寺のかねは

       枕をそばだてて聴き

 香炉峰の雪は

      すだれをかかげて看る”



 ~というような有名な詩もある。



廬山近辺は我輩の行って見たい

地域の一つであり

行って見たいリストにあげておこう。



ところで

いつ行くかが問題じゃ!

行きたいところが多すぎて、

予算のこともウェイトは重い!


忘れない為に書いておくのじゃ~



しかし

朝鮮の人たちは

泣くことがうまいもんですね~

















2011/09/30 14:45:42|Pre 旅 (旅行事前)
秋風に乗る超光速のニュートリノ


秋風に乗る超光速のニュートリノ




計測結果から計算すると、光の速度より

7.5Km/秒速いという事です。

これはとてもすごいことなんですよ!

アインシュタインの理論によれば、

高速の乗り物に時計を載せると

乗り物が速くなるほど時計の進みは

遅くなり、光の速度で停止する。

さらに、光の速度を超えていけば

時計の針は逆転していく!

そうです時間が戻ってくれるのです。

素直に嬉しくなっちゃいますな~

いろんな時代に途中下車して

タイムとラベルを楽しみましょう~

そうして多くの知ってる人に

会いたいですね~




タイムトラベルあなたに会いに秋の山



戻ってみよう超光速で臝廻し



臝廻し(ばいまわし)とは

ベーゴマのことです。子供の頃

よくやりましたね~



さあそれではここで

中国の五大美人には入っていると

思われるかの有名な

王昭君に会いに行くとしましょう!

その後我輩は何歳ぐらいに戻ろう

かな~








  「詠懐古跡」 其三

             (盛唐)杜甫


群山万壑赴荊門  群山 万壑

            荊門におもむく

生長明妃尚有村  明妃を生長せし

            村尚有り

一去紫台連朔漠  一たび紫台を去って

            朔漠に連なり

独留青塚向黄昏  独り青塚を留めて

            黄昏に向かう

画図省識春風面  画図に省識せらるる

            春風の面

環珮空帰月夜魂  環珮空しく帰る

            月夜の魂

千載琵琶作胡語  千載 琵琶

            胡語をなし

文明怨恨曲中論  文明に怨恨を

            曲中に論ず







   「昭君」

          (平成)はぐれ雲


無数の山谷が刑門へ集う途中に

昭君を育てし村あり

漢宮より遥かな涯の砂漠へと嫁ぎ行き

帰れぬままに黄昏独り

その墓のみ残す

美しき容貌は醜く描かれ

魂のみ月夜に空しく帰る

千年後の今日に琵琶を奏でれば

胡語による怨み節が

かすかに聞こえくる


秋風に幻想を見るニュートリノ




昭君の生まれ育った村は長江の

三峡下りで有名な三峡の一つ西陵峡の

西の方 香渓の上流 定坪村(昭君村)

です。秭(姉)帰県に属します。

姉帰は戦国時代かの有名な屈原が

放逐された後、屈原の姉が帰ってきた

ことで名づけられたという。

屈原の故郷でもある。




夕暮れと風の狭間に紫苑咲く

一日のけっこう長い秋の夜

晴行雨読他無事事的秋夜














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