小田原まちあるきのススメ!!

小田原城を紹介するホームページ 『小田原城街歩きガイド』の管理人ブログです。 小田原城に関するイベント、最新の情報など紹介します。
 
CATEGORY:現地説明会

2013/10/09 23:05:00|現地説明会
小田原城御用米曲輪現地説明会開催!!
   

10/19
11/23
12/21
史跡小田原城跡 御用米曲輪で池の跡を確認
~現地説明会を開催します~


小田原城御用米曲輪
以下は小田原市の2013年10月8日発表、記者発表資料より転載です。

http://www.city.odawara.kanagawa.jp/press/print.php?prs_id=67261
 
 
2月16日開催 現地説明会の模様

 事業内容
 現在進行中の御用米曲輪の発掘調査で、
昨年度調査を行った庭の続きの場所で全国的にも珍しい形態の
「池の跡」を確認しました(写真1~3)。
また、市民向けに現地説明会を開催いたします。


1 調査概要について
・遺跡名:史跡小田原城跡御用米曲輪第5次調査
・場所:小田原市城内900番3外
・調査原因:御用米曲輪修景整備事業に伴う試掘調査
・調査期間:平成25年4月22日~平成26年3月(予定、次年度継続)


2 池の概要について
・外周は、調査範囲内だけでも45m以上ある(写真1)。
・特徴的なのは、池の護岸に石をきれいに並べ、
湾曲させて貼り付けていることである(写真2)。
・使われている石は、五輪塔(火輪・地輪、写真4)や
宝篋(ほうきょう)印塔である。
・残存する護岸の高さは、約130㎝(斜距離で約240㎝)。
・護岸に使われている石材は、想定で2,000個以上になると考えられる。
現在、市内全域で確認している石塔の部材は、
合計で4,000点程度(御用米曲輪出土品を除く)であるため、
市内のほぼ半数に匹敵する量と同量の石塔部材が使われている。
・池の底からは、木の葉や枝などとともに、
16世紀後半(戦国時代)のかわらけ(素焼きの土器)が出土している。
・池にあった土の上層には、江戸時代の瓦が含まれていることから、
池が最終的に埋まったのは江戸時代と考えられる。
・このような構造の池は全国的にも例はない。
・この池の役割と、昨年度確認した庭との関係については、
今後の調査で明らかにしていく。


3 市民向け説明会について
・日時:
平成25年10月19日(土)午前10時~午後3時
    平成25年11月23日(祝)午前10時~午後3時
    平成25年12月21日(土)午前10時~午後3時
(事前申し込み不要、入場無料、小雨決行、荒天の場合は中止)

・場所:小田原城御用米曲輪(弓道場付近にお集まりください)

※秋の文化財イベントに関連したスタンプラリーなども行う予定です。

・内容:
①午前10時~、②午前11時~、③午後1時~、④午後2時~
    の計4回、調査担当者が解説を行います(30分程度)。


・当日問い合わせ先:小田原市郷土文化館
電話0465-23-1377(午前8時~) 
添付資料1 御用米曲輪と池の位置図
添付資料2 写真1~4







2013/01/16 7:35:53|現地説明会
関東の覇者小田原北条氏の庭園発見!! 御用米曲輪現地説明会のお知らせ
小田原市文化部文化財課では現在御用米曲輪整備事業に伴う発掘調査において、
戦国大名小田原北条氏の庭状遺構並びに主殿に伴う礎石建造物の跡など、
全国史的レベルの重要な発見があったと先日1月8日(水)に記者発表がありました。
また、小田原城の歴史や構造を考える上でも重要であり広く一般の方々に公開するためにも、
平成25年2月16日(土)において現地説明会を開催すると発表がありました。

御用米曲輪は昭和57(1982)年に第1次発掘調査が行われた以後臨時駐車場として利用されてきましたが、
文化庁の指導により第2次調査が平成22(2010)年に行われ以後年度を追い現在第4次調査まで行われてきました。
城絵図や文献資料などにより江戸時代では徳川幕府の米蔵が置かれた場所であることや、
土を盛ることで造られた曲輪の構造から戦国時代から変わらず利用されていたとこれまで考えられてきました。
しかし、北条氏の主郭に当たる遺構を検出したことからこれまでの考え方大幅に見直さなければならない状況になりました。


 第4次調査については昨年8月18日(土)に既に現地説明会が行れており、
全国的にも遺跡として出土するのが稀な江戸時代の瓦積塀やそれに伴う建物の跡らしき空間、
小田原では初見の戦国時代の礎石建物の跡などが公開されました。

今回礎石建物跡の調査範囲を拡張したところ1間がおよそ6尺2寸5分(189㎝)を基準として6間以上X3間の規模であることや、
戦国時代に少なくても3期にわたって使われていたことなどが判明しました。
又、礎石建物跡の西側からは玉石が敷き詰められた道路や石組水路まで確認されており、
少なくてもこの3期のいずれかで使われていた可能性があるとのことなどが判明しております。

第1次調査時の第4トレンチからは北条氏の庭園と思われる遺構が出土したため、
調査範囲を拡大し確認したところ3箇所の調査地点において、
水路や石垣を伴う堀、砂利敷の庭、池や築山と思わしき遺構などを検出している状況。
その範囲は70mにも及ぶ規模であり、礎石建物の跡とも同一軸上に配置されていることから、
これらが同時期に利用されていたことなどが判明しました。

中でも風祭石(溶結凝灰岩)、鎌倉石(凝灰岩質砂岩)、安山岩の円礫や五輪塔の火輪など、
様々な石材を組み合わせて彩りを見せる配置の石組水路や、
ブロック状に組まれた土止めの石積み、石垣として70点以上の火輪が敷き詰められた池と思わしき堀など、
全国でも類を見ない遺構を検出している状況。
しかし、現在の技術では以上の遺構保存が難しく後世に残していく為にも埋蔵保存という形で埋め戻されてしまうとのこと。
遺構が観られるのも調査中の期間だけとなり、多くの方に現地説明会に足を運んで頂きたいと関係者は語っていました。


以下に現地説明会の詳細を記します。


日時: 平成25年2月16日(土) 午前10時~午後3時まで時間内自由
場所: 小田原城址公園 御用米曲輪(旧野球場及び臨時駐車場)
入場料: 無料
担当職員による説明会:① 午前10時より ② 午後1時より
お問い合わせ:小田原市文化部文化財課 0465‐33-1715

関東に覇を唱えた北条氏の庭園を生で観ましょう!!






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