趣味で、国内種、海外種を含め、クワガタやカブトムシえを飼育しています。国内種の中で、ヒラタクワガタと言う種類が有りますが、イメージ的には、コクワガタより大きく力強く挟まれると小さなクワガタでもこいつは、痛いクワガタと思い出すかも知れませんが自分達が思うヒラタクワガタと言うのは、本土ヒラタクワガタで主に本州(関東以南)四国、九州に生息しています。元々ヒラタクワガタと言う種類は、南方アジアから渡って来たヒラタクワガタで北限は、大体関東地方とまで言われております。このヒラタクワガタは、本土種の他に同じ日本でも生息地域により何種類かのヒラタクワガタが居ることをご存知しょうか?この種類は、離島産のヒラタクワガタで、対馬(ツシマ)ヒラタクワガタと言う種類です。産地は、長崎県の名前の通り長崎県の対馬に生息する日本では、珍しい種類です。学名は、Dorcus castanicoior言う長い名前になっています。日本の他に朝鮮半島、中国北部に分布しているようです。このツシマヒラタクワガタの形は、フィリピンのパラワン島に生息している世界最大のオオヒラタクワガタのパラワンオオヒラタに良く似ていますがパラワンオオヒラタの雄は、最大で100ミリを超える種類も居ます。対馬ヒラタクワガタは、日本のヒラタクワガタの中でも大きい種類で大きい物は、70ミリを超える種類も有るそうです。形としては、パラワンオオヒラタをちじめた形と思って頂ければと思います。家では、今対馬ヒラタクワガタの雄2匹と雌3匹を飼育しています。そのクワガタのペアを作り交尾(ペアリング)させて卵を産ませ幼虫を孵化させて次世代の成虫を育てる作業を行っています。ヒラタクワガタと言う種類は、気性が荒く凶暴で交尾していても雄が突然に雌を挟んで殺してしまう、雌殺しが有りますので交尾させる時には、立会って自分で監視出来る環境にして置けば良いと思います。ほったらかしにして置いて次の日に飼育ケースを開けたら雌が真っ二つになって居た事が無いようにして下さい。雌殺しは、主に南方系のオオヒラタに多いです。その際は、大顎を針金で縛るか、ゴムチュウーブを上手く大顎に通すか色々と上手い方法が有るようです。このツシマヒラタは、偶々温和だったのか?スムーズに交尾が終わりました。逆に雄が雌を守る行動メイトガードを当方に向けて威嚇し始めた位いです。子孫を増やすため絶やさないための行動だと思います。一応雌殺しが無いので約3日間同居させて雄と雌を別々に雌は、卵を産ませるため産卵用の飼育ケースに専用のマットを底の5センチ位いまでガチガチに固めてその上に産卵用の朽木を置いて更にその朽木が隠れる位いまでに下から上に段々と柔らかくなるようにセットしました。これで産卵セットは、完了で後は、高タンパクゼリー置いてその中に雌を1匹だけ約1ヶ月入れて置き産卵させて置きます。その後雌を普通の飼育ケースに戻してあげて産卵で体力を使い果たしているので暫らくゼリーを与えて休ませて置きます。雄と雌は、必ず別々に飼育して下さい。その方が出来るだけ長生きしてくれます。大体ヒラタクワガタ系は、上手く飼えば冬眠、越冬させれば2年位いは、自分の経験上生きると思います。外国産の南方系ヒラタや他のクワガタ等は、冬眠しないので真冬等は、必ず暖かい部屋で飼育して下さい。気温が15度以下になると段々動きが遅くなり死んでしまいますので注意して下さい。このツシマ達は、昨年成虫になり今年産卵させる為に一度冬眠越冬させています。これから幼虫が採れるかどうか楽しみです。写真は、雄と雌が仲良くゼリーを食べてその後V字状に交尾している写真と雌に卵を産ませる為の産卵セットを作った飼育ケースです。ペアリングと産卵セットは、大体のクワガタに用いられる方法ですが種類や生息の違い等によってやり方が違う場合が有りますので注意して下さい。