温暖化の影響か?いるはずの無い蝶がいるはずの無い秋の夜に今しも小石の上に止まり、淡い、それでいてくっきりとした影を落としている・・・・・『一つのメルヘン』は、今、現実となり未知の世界への憧憬がまた一つ消え去ろうとしているしかし、奇跡が起こり最後のユートピアの出現となる・・・『やがてその蝶がみえなくなると、いつのまにか、今迄流れてもいなかった川床に、水はさらさらと、さらさらと流れているのでありました……』
若い頃に、刺激的な街や海の向こうの外国に憧れ、生まれ育ったこの街を忘れそうになったことはあったけれど、中途半端な夢は疾うの昔に忘れ退屈な毎日になってしまったが、そのお陰でこうして今も故郷に暮らしている。
でも時々夢を思い出し、振返り、こう思う・・・・
あゝ おまへはなにをして来たのだと……吹き来る風が私に云ふ
夏、高校球児のハツラツとした動きを見ていると勇気や元気が出てくる方、多いと思います。
何故、あの時自分はベストを尽くさなかったのか?何故、あの時逃げてしまったのか?時空を超えた後悔の念が湧き上がる方も少ないとくないと察します。
自分も、弱さだったり醜さだったりが湧き上がり、思わず涙ながらにつぶやいている、それは・・・
『心一杯に懺悔(ざんげ)して、恕(ゆる)されたという気持の中に、再び生きて、僕は努力家になろうと思うんだ――』