ISO 9001:2008規格の改正計画については、昨年、夏に投稿しました。
この改正は、ISO MSS(ISOマネジメントシステム規格)に沿って行われると述べましたが、ISO MSSについて、ISO 9001の視点から気の付いたことを書いてみたいと思います。
ISO MSSは、多くのISOマネジメントシステム規格の整合性を確保するために制定され、今後、制定又は改正されるマネジメントシステム規格は、原則として、ISO MSSの構造、共通テキスト、共通用語・定義を適用しなければなりません。
ISO MSSの適用によるメリットには、次の三つがあるのではないでしょうか!
(1) 品質、環境、労働安全衛生など複数の第三者認証を別々
のシステムで構築し、運用していたものが、一つの
マネジメントシステムに統合することが容易になる。
(2) 今まで、ISO認証取得の維持のために、仕方がないと
あきらめていた、ISOのためのISO業務(日頃、
使用しない特別な文書、なくても困らない過剰な記録、
第三者審査直前のイベント業務など)の削減へのヒント
を得る。
(3) 経営管理と一体化したマネジメントシステムへの
見直し改善の機会を得る。
今回の投稿は、シリーズ開始の予告です。
ご覧になった方からのISO MSSについてのご意見をお待ちしています。