少年詩2021

少年詩の詩集や同人誌についての紹介と作品への批評などのブログです。
 
2026/02/04 16:52:28|その他
少年詩時評『二月』
少年詩時評『二月』
      佐藤重男

 □
二月。
ついこのあいだ、「箱根駅伝」をテレビで観たばかりだと思っていたら、もう二月。
 *
2月8日は、衆議院選挙の投票日。
各報道機関の終盤の情勢分析によると、どうやら「高市自民」が単独過半数を手にするようです。
おそらくそうなるでしょう。
 *
二月。
びっくりさせられる記事を新聞で目にしました。
それは、わたしが購読している新聞の連載「時代を読む」(2月1日)の、内田樹の執筆による「選挙の先に来るもの」というタイトルの記事です。
内田は、記事の冒頭、今回の解散総選挙には、ある政治的意味がある、といい、トランプの東アジア政策と絡めながら、次のように断言します。
【今度の選挙の隠された争点は、「日本核武装」である。】
             ――2月1日付 東京新聞「時代を読む」より
と。
しかも、内田は、こんなことまで書いているのです。
【戦場になるのは中国大陸と朝鮮半島と日本列島である。太平洋の彼方の米軍は無傷のまま残る。焦土となり、国民の多くが死傷した中国はもう米国のライバルではない。米国にとって悪い話ではない。/官邸が「核武装」を言い出したのは米国のこの戦略の中の話である。】
                     ――同 


二月。
少年詩の作品に、「二月」はどのように登場するでしょうか。
いつものように、わたしのデータベースから拾ってみることにします。
(作品、著者、詩集名、発行所など)
 二月   小泉周二  「太陽へ」 銀の鈴社 97.11  
 二月   青木明代  「ひるとよるのとりかえっこ」 てらいんく 2004.6
 二月   山本なおこ 「二十四時間 恋人でいて」てらいんく 06・3
 二月   間中ケイ子 『猫町五十四番地』てらいんく
 二月   西田純  「森は 生まれ」 てらいんく 2010.3 
 二月   西田純  「森は 生まれ」 てらいんく 2010.3 
 二月   たのみつこ 「眠れない夜は」てらいんく 08・10 
 二月の梅よ   宗 美津子 「きたのもりのシマフクロウ」
                    銀の鈴社 2010.9 
 二月の聖母   いとう ゆうこ 「ほんとのなまえ」てらいんく 2021.2 
 *
では、この中から、少年詩・童謡・詩論研究会に縁のある方の作品を引いてみます。



 二月の聖母   いとう ゆうこ

沈丁花に降り積もる雪を
手ではらいのけたので

指がかじかんで
制服のタイが結べない

まだ二月
花の蕾はかたく

楡の木の幹の中で
聖母は眠っている

たれこめる雪雲の下
胸の中に
こみあげてくるものがある



            『ほんとのなまえ』てらいんく 2021.2


 □
あちこちで見かける山茶花もその盛りは過ぎ、これからは梅の季節。
でも、週末には、次の寒波が襲来の予報。
新聞記事によると、大雪ために死亡された方が、たくさんいるということです。
 2/3 大雪死者 全国27人 20日以降 陸自災害派遣 青森市で除雪開始
                       ――東京新聞記事より
冬将軍には、早々とお引き取りを願いたいものです。
 *
さて、総選挙当日の8日は、日本海側などで大雪の予報。
果たして、冬将軍が去った後、内田の予言通り、「核将軍」のお出まし、となるのか、否か。 

                 ― この項 完 ―

いつものことですが、新聞記事や作品の引用などにあたっては、誤字・脱字等のないよう努めましたが、何かお気づきの点がありましたら、お知らせください。
なお、作品「二月の聖母」の引用にあたっては、事前に著者などの許諾を得ていませんが、出典先を明示してあること、論考への引用であること、そして、商業目的ではないことをもって、関係者のみなさんの格段のご高配のほどいただければ幸いです。

2026.2.4





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