少年詩時評『日本の子ども人口』 佐藤重男
□ 9月30日付の東京新聞1面に、「国勢調査 確定値」という記事の中、日本の子ども人口が次のように報じられています。
15歳未満は全体の10.9%に当たる1334万9001人 ―同新聞記事より
では、日本の子どもたちの人口はどう推移してきたのでしょうか。 私家版の年表を元に一覧にしてみます。
1960年 15歳未満 2807万人(30%) 高校進学率57.7% 1970年 15歳未満 2482万人(23.9%) 自販機100万台突破 1973年 高校進学率90% 1977年 子どもの自殺784人 1980年 15歳未満 2752万人(24.3%) 1982年 15歳未満 2743万人 1984年 母子世帯1万8千 1989年 出生率 1.57ショック 1990年 出生率 1.29 15歳未満 2254万人(18.2%) 1992年 育児休業法施行 1995年 1月 阪神・淡路大震災 3月 地下鉄サリン事件 子ども人口 16.1% 1997年 5月 神戸児童殺傷事件 1998年 15歳未満 1918万人 2000年 15歳未満 1851万人(14.6%) 2004年 出生率 1.29 2010年 15歳未満 1683万人(13.1%) 2011年 3月 東日本大震災 2016年 「保育園落ちた 日本死ね」 2020年 新型コロナ禍 15歳未満 1503万人(11.9%) 2026年 15歳未満 1334万人(10.9%) ―注、2020年までの資料は朝日新聞記事を参照
□ 1960年の2807万人(30%)→2026年の1334万人(10.9%)へと、日本の15歳未満の子供の数が劇的に激減していることに、改めて驚かされています。 また、15歳以上の高校進学率も、57.7→98.8%へと急上昇しています(大学進学率も、8.1→58.6%へと上昇がみられますが、いずれも、出生率や子ども人口の減と反比例の関係にあることは注目したいところです。この項の数字は、文科省の「学校基本調査」より引用)。 * この60年余で15歳未満の子ども人口は、およそ3分の1に激減しているわけですが、一方、少年詩・童謡の詩集は、ここ数年、年間20冊近く刊行されており、また、小中の学校で使われている国語教科書に採用される数も減ってはいませんし、公立の図書館でも、詩集の数は安定して開架されているように感じられます。 そんな中、少年詩・童謡をより多くの子どもたちにどう手渡していくか、そのことが喫緊の課題としてわたしたちに求められています。 読み聞かせの出前活動、朗読会(ネットも含む)、子ども食堂への頒布、同人誌の横のつながり…いろいろありますが、まずは、いまやっていることの継続とプラスワンを考えることを期待し、それを支えるためにも批評の分野の強化を改めて肝に銘じているところです。
― この項 完 ―
いつものことですが、詩集名や新聞記事などの引用あたっては、誤字・脱字等のないよう努めましたが、何かお気づきの点がありましたらお知らせください。(文中、敬称略)。
2026/10/3 |