桜が満開となる、春爛漫の季節になりました。 散歩をするには最適の季節で、各家庭の庭も各種の花が咲き乱れ、目を楽しませてくれます。 花に混じって、金柑の実が金色に輝いているのも、よく見かけます。金柑は晩秋から春まで、金色の実をつけているので、冬の殺風景な庭を賑わしてくれる為、多くの家庭の庭に好んで植えられているようです。 この金柑の実ですが、たくさんの有用成分が含まれており、いろいろと健康に役立っています。 有名なものが、風邪を引いたときに金柑を甘露煮にしてお湯を注いで飲む風邪薬として、また花粉症の症状軽減に使うなどがあります。またビタミンCが豊富なことから、美容にも良い効果があります。 普通金柑から想像される作用はこのようなものですが、意外な隠れた成分が金柑にはあります。それはカルシウムが非常に豊富なことです。 カルシウムが豊富な食物としては、小松菜やほうれん草が思い浮かびますが、金柑はこれらの食物に負けず劣らず豊富にカルシウムを含んでいます。小松菜は100g中のカルシウムが170mg、ほうれん草は49mgで、金柑は80mgとほうれん草の2倍近く、食物の内で最もカルシウムが豊富な小松菜の半分ぐらいあるのです。金柑が、いかにカルシウムの豊富な食物であるかが、わかると思います。 美容と健康に良いビタミンCと、骨を丈夫にするカルシウムが豊富な金柑は、骨粗しょう症になりやすい女性にとっては、うれしい食物といえましょう。 金柑は、4月を過ぎてくると完熟してきて甘さが増してきますので、生食しやすくなります。また、砂糖で甘露煮にしたり、蜂蜜につけた蜂蜜漬け、刻んで野菜サラダや酢の物に入れて彩りや香りを良くしたりして、食するのも良いでしょう。
各食物のビタミンCとカルシウム含有量(100g中の重量) カルシウム(mg) ビタミンC(mg) キンカン 80 49 小松菜 170 39 ほうれん草 49 35 みかん 21 32 すだち 16 40 ゆず 20 40 りんご 3 4
|