毎日がHOLIDAY

 
2014/11/24 20:48:25|
紀州の旅2−−熊野古道とつぼ湯

南紀白浜空港からはR311をひたすら東方面に走るだけ。渓谷の川沿いの道でほとんど一本道である。

紀州といえば梅とみかん。見える山肌に梅の実収穫用のネットが見えていたりする。奥へ行けばいくほど紅葉も進んでいるようだ。途中大規模な崖崩れがあったのか、大きなトラックや重機での護岸工事をしているところがあった。

60分も車を走らせて道の駅で休憩。名物のサンマ寿司とめはり寿司を購入。

さらに車を走らせて熊野大社の手前辺りで左に逸れ狭い道を湯の峰温泉に向かう。

車一台がやっと通れる細い道だが周りの木々は綺麗に紅葉していた。

 

湯の峰温泉の今夜の宿の駐車場に車を置いて、いよいよ熊野古道に入る。

しばらくはずっと登りのほとんど山道である。急登をひと登りしたらちょっとひらけて小さな王子社があった。道は木の根のはった山道で周りはほとんどが杉の木。木も土もかなり苔むしているあたりがいかにも鼓動という感じがする。この辺りの木は太いものはあまりない。ひたすら登り詰めて小さなお地蔵さんがあった。標識が消えてしまっていて「鼻」の下だけと「火」だけが読める鼻火地蔵?へんなの?

路傍の石仏らしく頭の部分はほとんど欠けてなくなっていた。

 

周りの杉の木が少し太くなったなと思ったら下りに転じた。

次第に年代物の太い杉の木が目立つようになった頃遠くにカーブした大きな河が見えてきて熊野大社付近の道路に出た。

ここの熊野古道のマップをみたらさっきのお地蔵さんは「鼻欠地蔵」という名前だった。「欠」の字がうまく消えて「火」に見えたのだ。納得。

 

下りてくるとき遠くに見えた鳥居が熊野大社の大鳥居らしい。そちらを目指して民家を抜け熊野大社に向かう。

熊野大社の大鳥居までの参道は広くて大きな河(新宮川?)に添って行くといきなりどーーーーんとコンクリート造りのまさに見上げるばかりの大鳥居と遭遇する。

いままで見た中で一番の大きさである。

 

この鳥居のそばのベンチで買ってきたサンマ寿司とめはり寿司で昼食。

サンマ寿司はサンマが背中から開かれていて押し寿司になっており、ほどよく脂がのって絶品。めはり寿司は高菜巻きのおにぎりだった。

 

鳥居の先に新選用だろうかすでに刈り取られた広い田んぼがあった。

その先をさらに行った先に熊野大社本宮があった。

熊野古道が世界文化遺産になったおかげか立派な熊野本宮館という観光案内所的な建物があり中は杉の木のにおいが満ちていた。また大社前にも新しい建物の物産センターがあった。

本宮へは長い階段を上って行く。本宮の社殿の屋根は杉の木の皮拭きだった。出雲大社のように重々しくはないが玉砂利をふんで社殿前に行くのはかなりスピリチュアルな静謐な感じがしたが、それは観光客が少なかったせいだろうか?

帰る頃にツアーの観光バスが着いたのか大勢の人がなだれ込んできて急に賑やかになったので早々に立ち去ることにした。

人がお参りしてるそばから勝手に前にいってお賽銭なげたり鈴を鳴らしたりする人がいて少しむっとしたからだ。

 

本宮前からバスに乗って湯の峰温泉へ戻った。

宿に荷物を置くとさっそく浴衣をもって、つぼ湯へ。

入浴料一人750円

つぼ湯の案内所で番号札をもらえるので一人(1グループ)30分で番号順に入る仕組み。

つぼ湯は河原を下りていったところにある小さな貸し切り公衆浴場。中は2-3人がはいるのがやっとの小さい温泉だ。入口に番号札をかけ入る。私たちがもらった番号札は15。そのときかかてった札が11だった。このままだと1時間か1時間半ぐらい後になりそうなので、とりあえず宿の風呂に入ってくることにした。

もちろん宿の風呂にも露天風呂が有り、女性用はやや小さいながらも良い感じの露天風呂でだれもおらず貸し切り状態だった。

湯温が熱いので長くは入っていられないが誰もいないので縁で身体を冷やしながら出たり入ったり、娘とおしゃべりしつつのんびりと温泉を楽しむことが出来た。

1時間過ぎたあたりで再びつぼ湯に向かう。宿の露天風呂でじっくり暖まったせいか浴衣に半天でもぜんぜん寒くない。

つぼ湯の入口には14の札がかかっていた。ジャストタイミングである。

入口の横のベンチでまたとりとめもないおしゃべりを娘としつつ20分ほど待った。

 

いよいよ自分たちの番である。

サンダルを外で脱いで中へ入ると脱衣所などはないがさっと浴衣を脱いで降り口の岩に乗せてさっそく湯船に。上から見たら1人か2人がやっとと思ったけど、中へ入ると岩に隠れていたのか意外につぼは広い。

つぼという名前の通り下の方はつぼ状に狭くなっている。岩の一部分から熱い湯がしみ出してくる。とりあえず水でうめてつぼ湯につかる。したからじわじわ熱くなっていく感じ。

小屋の上の方にこのつぼ湯のいわれがかいてあった。なんでも相模の国の武将小栗判官が病気で動けなくなったのが、この湯の薬効で49日の湯治の末間治ったという。

30分貸し切り交代なので、脱ぎ着で5-10分、実質湯に漬かっていられるのは20分足らずであった。

 湯の峰温泉のお湯はどこも熱いので長くは入っていられないのだが、このつぼ湯のお湯は白く濁っており、いつまでも入っていたい気になる浴場だった。






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