今回は東日本大震災の話です。
つい最近、震災を題材としたDVDを借りました。 それを見ていた時のこと。 娘が震災後、私の祖父母のいた宮城県名取市に行った時の話をしてくれました。
震災のあった年のゴールデンウィーク、私たちはいつも通りに祖父母の家に行きました。 (高速道路のおかげで地震の揺れの時の被害のみで、片づけをすれば住める状態だったので) 移動中、名取市の津波の被害のひどい地区を通りました。 その時にはもうがれきも少しずつ撤去されて、私たち夫婦が物資を持ってかけつけた時とは少し風景が変わっていました。
私はまだ娘が小学生だったので、この景色を見てどう感じるかはその時は聞きませんでした。 でも、娘に覚えていてほしいと思っていました。 震災の事。 祖父母が体験した事を。
では、その時実際に娘はどう思っていたのか? 話してくれました。
娘はその時、感じたそうです。 「何もない、恐怖を」
津波はすべてを流してしまいました。 そこにあった生活を、人々を。 それを自分の肌で感じたのだと。 その有り様を見て、震災は本当に恐ろしいものだと。
自分の目で見て、感じるということ。 それはとても大切なことです。 人から見聞きしたことより、ずっと心に残るから。 実感として、残るから。
その時感じた、その思い。 忘れないでいてほしい。 そう、思いました。 次世代を生きる人として。
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