宏道流 望月伸之輔氏が、副家元を襲名され、その記念にいけばな展が東京セントラル美術館で開催された。 黄色、ピンク、白などかわいらしいイメージの色を連想させる春の花々。その色はただかわいらしいだけではなく、寒い冬を必死に乗り越えた植物が、元気いっぱいに花開いているという強さがあります。我慢していたものを一気に吹き出すような、内側からあふれだすエネルギー。どうしても春の豊富な花の色に惑わされがちですが、そのエネルギーを感じとっていけないと、色に負けてしまいます。真の植物の姿を見つめ、今の黄色、今のピンク、・・・・それぞれの一番美しい時期、その表情をいかしている作品と思います。 |