毎日暑いです。
暑いせいか、テラが爺さん犬になったせいか、その両方のせいか…
テラは、以前ほど散歩に行きたがらなくなりました。
散歩が嫌いになった訳ではありません。
連れ出せば、ちゃんと行きます。
ただ若い頃は、暑かろうが、寒かろうが、雨が降ろうが、台風であろうが…
とにかく、気候は一切関係なく“散歩”という言葉を聞くと、ピューとすっ飛んでやって来たものでした。
そして、ワクワク顔で「早く行こう!早く行こう!」という感じで、落ち着き無くウロウロと足元にまとわりついたものでした。
それが、現在では…
ある日の夕方、散歩をしようと思い、2階へテラを迎えに行きました。

「テラー!散歩行こう!」

って…こんな所で寝ている。

ホッペが、ぷらんぷらんだね。
そんなことより、「テラっ!散歩行こうよっ!!」ともう一度声を掛けたら

おっ!起きた!!
寝起き、良いね。
もしかして、今日は珍しく散歩へ行く気、満々かな?
と、思ったら…

部屋の方へ行っちゃった!
ニコニコ顔で私が来るのを待っています。
これはどうやら、部屋へ行って夕飯をもらおうと思っているようです。
私は、「散歩に行こう!」と言ったのよ。
「ご飯だよ!」なんて、一言も言って無いよ。
歳を重ねて“都合の良い耳”という技を取得したようです。
「そんなね、テラの都合よく物事はいかないの!」
「散歩に行くの!散歩!散歩!」
などと言っていたら

諦めたのか、こちらへ戻って来ました。
“頑固爺さん”になるまでには、“おとぼけ”の修行がまだまだ足らないね。
しかし、とぼけ通されたら今後が厄介なので、負けないようにしなければ…