あらためてですが…
テラがいなくなり、その後飼い主の私が何をして、何を考え、何を思ったかといった私のペットロス体験談です。
そんな内容です。ご承知ください。
テラは2014年10月12日に旅立ちました。
そして翌日の10月13日、火葬・葬儀を執り行い、そのクタクタであろう体から解放されました。
この2日間は当然悲しかったし、人目もはばからず泣きもしました。
でもね、割と落ち着いていた気がします。
もっとこうドーンという衝撃があるのではないかと思っていたけど、状況を静かに受け入れられたと思います。不思議とね。
ところが問題だったのは更に翌日の10月14日。
それまで気付いていなかったけど、いつからかずーっと気が張っていたらしいのです。私。
葬儀が終わるまでは早くテラを楽にしてあげたいという思いがあって、火葬をどうしようとか、葬儀をどうしようとかで、どうやら気が張っていたらしいのです。
ところがそれらが終わって、一息ついちゃって、気が緩み、そして特に気合いを入れてやらなければいけないという物事が無くて…
目の前には片付けるべき物が広がっているのに、それに手が延びない。
平日だし、家の中には私一人。いくらでも泣ける環境。
いっそのこと泣いてやれ!!とオンオン泣いてみたのでした。
そしたらね、鼻の奥はツンツンするわ、両鼻はつまるわ、口からはとめどなく声が出ていく一方で…で呼吸ができなくって…そうそうおもいっきり泣けるものではないのね。
「どこかに出掛けるか!」とも思ったけど、どこに行ったらいいやらまったく思いつかず。
そのうえおもいっきり泣くことは出来ないくせに、何のきっかけも無いのに突如涙がドーっと出てくるし…
それもさ、ただ目から出てくるという感じではなく、背中の方から後頭部を通って目に向かってドーっと押し出される感じ。
なにあれ?
そんなどうすることも何することも出来ない状況で、ただ時間が過ぎ、何かしなければと唯一やったのが動物保険の解約。
パソコンで手続き画面から必要事項をクリックするだけなのに、どういう訳か時間が掛かったな。
保険に入っていたおかげで、テラの治療が思いっきりできたし、本当にお世話になった動物保険。
解約するのがなんか淋しかった。
動物保険って淋しいからと言って解約を拒む物ではないので、そこは思い切ってとっとと解約すべきかな?とね。
今思うとこの時点で思い付く唯一のやらなければいけない事だったんだなと思います。保険の解約って。
おかげでこの日1つでも物事が片付いたので自分で自分にヨシッ!とする事が出来ました。
自分はドライだからと高をくくっていたのに、こんな思いをするなんて、どうしていいかまったく分からず過ごした10月14日。
もしかしたらこんな日が続くのかと嫌になってたな。
10月15日も前日と似た様な一日でした。
でも少しだけ何かが薄らいでいる。
少しだけ外出して、買い物したんだよな。
10月16日は動物病院へ行って獣医さんにあらためて挨拶に行って来た。
あの日も当然挨拶はしているけど、テラに処置をしてもらって、ただ連れて帰るということで精いっぱいな所もあっし、公園のみんなに見送ってもらったり、火葬も済んだ事も報告しておきたかった。
一緒に苦悩してくれた獣医さんだからね。
あらためて挨拶に行ってひとつ区切りが付いた気がする。
獣医さんと会って話をしても、ドーっとは出て来ないで済んだ。じわっとは来たけどね。
テラは変性性脊髄症という病気の為、車イスを使っていました。
この車イスはオーダー製でテラに合わせて作ってあるので、安易に誰かにもらってもらう訳にもいかず、何か良い使い道は無いかと考えていました。
作ってもらった車イス屋さんに相談しようかと思ったり、どこか沢山の犬を預かっているボランティアに寄付したらどうだろう?と思ったり、でもサイズが合わなきゃ邪魔だよね!と考え直したり…
改造してテラの祭壇にしようかとも考えました。
結局どれもピンと来なくってね。
…で、獣医さんに挨拶に行った時「動物病院では車イスって必要無いですよね?」って聞いてみたんですよ。
そしたら獣医さんの顔がぱっと明るくなって“欲しい!!”という表情。
そして抑えた感じで「いいんですか?」って。
交渉成立です。
お世話になった病院で喜んで貰ってもらえて活用してもらえるなら私も嬉しい!
ここでもひとつ区切りがついた気がします。
現在、コーギーの変性性脊髄症という病気がとても増えていて車イスを勧めたい事例が多いようです。
病院で車イスを作ったり用意したりする事は無いので、飼い主さんが必要を感じて手配するしか手に入れる事は無いのです。
サイト、テレビ、本などで見て知っている飼い主さんならまだしも、そうでなければ犬の車イスってなかなか想像がつかない物なのかもしれません。
そこでサンプルとして現物を見せて話をすると、実感がわきやすいのかもね。
獣医さんがサンプルとして使わせてもらうという事を言っていたので、そういった必要が病院にあったみたいです。
具体的にどんな使われ方をするかは分からないけど、喜んで貰ってくれて、有効に使ってもらう事が出来るなら嬉しいな。
まだテラの車イス歴って浅くて、そんなに使いこまれていなかったからね。
主が戻ることのなかった車イス。いままでありがと!そして新たな仕事 がんばってね。 なんか思ったより話が長くなっちゃった!!
でももう少し書いておきたいので、また次回に続きます。