日程 :06年7月12日 メンバー:MNTさん、ucon 記録 :今回の「東北の山旅」の目的の一つに日本一or二位のブナと栗の木に会うことだった。和賀山塊を紹介する本に両方とも直径8m余と書いてある。かの有名な縄文杉も胸高周囲が16m(直径5m前後)だ。こんな怪物がいるのであれば・・・ということで山旅の第1日目に組み込んだ。まず、栗の木に会いたくて雨の降る沢に分け入った。以前は道があったらしいが今は廃道になっている。合羽を着て汗と渡渉でビショビショになりながら奥へ奥へと進むが一向に見つからない。ガイドブックには営林署が作った小さな案内板もあるらしいが見つからない。とうとう百尋の滝という数十メートルの滝に行く手を阻まれた。それでは向きを変えて下りながら探そうと目を皿のようにして(お陰で躓いてばかり)引き換えしたがやっぱり見つからないので諦めざるを得なかった。次に巨大ブナに逢うために車で移動して別の沢に入る。林道からこれまた本降りの雨の中ブッシュに突入する。が、こちらは有名?なので踏み跡がしっかりしていた。聞けばNHKが取り上げて放映もされたらしい。「雪地蔵」と言う名前もついているらしい。今度は林道から尾根を下って途中の台地状の尾根にあるらしい。ほぼこのあたりと思われるところに到着した直系8m余のブナは見当たらない。ブナとしてはかなり大きめの年老いたブナがあるのみ。それでも諦めずに近辺を隈なく探したが無い。そこでガイドブックの表紙に使われている写真を確認したら・・あった!!。さっきから目の前にあるブナの老木がそっくりだ。これに違いない。確かにブナとしては巨大だがとても直径8mは無い。胸の高さにあるデコボコとコブを入れても2.5m前後だ。そうだ!、直径を周囲と読み替えれば何とかツジツマがあいそうだ。ということで納得した。ただし雪地蔵の名誉のために言うと「こんなに太いブナ」は見たことがない。直径は通常の2倍以上はありそうだ。雪地蔵と別れて約30km北上した太平山の麓に住むおの地のガイド、藤原さんに会いに出かける。藤原さんは山や自然についての文筆活動の他にガイドや秋田山の学校を主宰している人だ。ちょうどこの日も登山愛好家が集まって医師を講師に招いて「登山と筋肉の運動」をテーマに講演会をしていた。私たちも飛び入り参加させていただいた。主な内容を記すと@脈拍数が(220−年齢)×0.75で歩くと疲れない。A登山の時使うエネルギーは5Kcal/1時間・1kgBエネルギーの元は炭水化物と体脂肪を燃やしてつくる。C歩き始めて2時間後から体脂肪を使いはじめる。D水分は5ml/1kg・1時間減る(体重60kgで6時間歩くと1,8LE水分は2%減っても問題ない。F疲れや足の吊りはNaやKを摂ると良い(ポカリなど)Gトレーニングは高さ150m以上を必死に歩かないと効果なし。H登山のトレーニングは山登り。 などなど非常に参考になった。 記:ucon写真左:巨大栗の木「ビックリ」を探す途中で見つけた杉。 写真中:行く手を阻んだ「百尋の滝」 写真右:巨大ブナ「雪地蔵」
|