場所:セドノ沢左俣 グレード:2級下 日程:2025.6.19 (木) 天候:晴/つめでガス
行程:戸沢Ⓟ0800-水無川本谷入渓点(大岩滝手前)0830-水無川本谷F1-10m 0900‐セドノ沢出合0905‐セドノ沢二俣0920-1015 大滝13m 1040-F10:10m‐1135白竜ノ滝7m‐1145脱渓点(ランチ)1200‐1250書策小屋跡1300‐政次郎尾根分岐1310‐戸沢Ⓟ1415
タイム:6.0 参加者:けんさん(L)、なか(SL、記録) ロープ:20m、(30m推奨) ヒル:多数、被害なし
レベルアップを目指して2級下のセドノ沢へ。ガイド本によれば、水無川本谷1級上の次のステップに最適とのこと。我々は最後までつめずに書策新道から政次郎尾根コースで行くことにした。ショートコースだとシャワークライミングも(腰くらいまでなら)ためらうことなくできるので楽しみ。
先月に水無川本谷に行ったばかりなので、入渓点の大岩の滝までサクサク進む。大岩の手前でいったん入渓して早速流水右を浴びながら登る。続いてけんさんが上がってくると、なんか体濡れてない?珍しくシャワー?なにやら足取りも不安定なので、ここで一旦休憩。朝から体調が今一とのこと。「山に行きすぎなんじゃ」などと冗談を言いながら、一先ず時間もあるのでゆっくり進む。今回の沢は自分がリードかなぁと気を引き締める。 本日は晴れていたが、ここ数日の雨でやはり増水している。本谷F1は水量が多く、水流左は登らず左壁からクリア。その先がセドノ沢出合い。セドノ沢は初沢だ。初沢はこの先どんな滝が現われるのかといつもわくわくする。
セドノ沢F1‐トイ状、F2‐Y字状の滝をクリアし、すぐに二俣。我々は左俣へ。そしてF3-トイ状…であるが、少し角度が厳しくない?ここはつっぱりで行けるらしいが、あまりの水量と流速でヘマしたら下まで叩きつけられそう…ということで、左のリッジでクリア。少し消化不良だったので、次の5m滝は水流右を上がる。が、手足が細かく、岩も脆くて上がるのに苦労した。けんさんは?と待っていると、右壁から巻くとのこと。念のため岩を支点にロープを出したが右壁は簡単らしい。ケンさんも消化不良だったのか、落ち口からロワーダウンで降りて、水流右ルートを再トライするとのことであった。時間があるので、こういう遊びができるのがショートコースの良いところだ。けんさんも水流右をクリア。やはりこの滝は見た目より難しい。
F4‐2段13m大滝はセドノ沢の核心①だ。右2mバンド斜上にハーケンが1つしか見当たらず、この先のルートもよくわからない。けんさんは調子悪そうだし、一先ずリードで自分が偵察に。手足は細かいが、足先を平らに置くところはあるのでそのままトライ。トラバースと足の踏み替えが必要になるわ、先にハーケンが無いわで嫌~な感じだが、きわどい態勢にならずにクリアできそうなので、そのまま突破した。奥の大岩で支点を取ろうとしたが、ロープにテンションがかかったので、落ち口の岩角まで下りて支点構築。けんさんをフォローした。ロープスケールの話をしたら、後続もハーケンの位置まで上がらないとロープが足らなかったとのこと。30mも持参していたので、そちらを使う方がベストであった。13m滝なら20mロープでぎり行けると単純に考えてしまい、反省
F5-岩壁状10m。核心②。直登したかったが、やはり水量が多い。水流右がルートのはずが、滝になっている。ハーケンを探してみるが、見当たらず濡れ損に。近づくだけで飛沫で上半身が濡れて寒い。ハーケンは上部にありそうだが、おそらく流水で視界は遮られるし、低体温になりそう。けんさんが前リードした時は水がなかったとのことで、直登は諦めて右岸高巻きにした。次の大岩4mも面倒なのでまとめて巻いて書策新道に合流。しばらく遡行すると白竜ノ滝7mが見える。名前からして、昇竜みたいな怒涛の流れ滝を想像していたが、秀麗な幅広滝でスダレ状+一本滝で水量はそんなに多くない。この滝のすぐ右を更につめれば、開けたカレ沢に繋がり、ここでランチ。食後はすぐ右の踏み跡から脱渓した。途中にテープが何か所かあり、それを辿ると書策小屋跡へ出るという親切なキツイつめ。書策小屋跡は平地でベンチとテーブルがあり、ここで一息つく。そのまま、政次郎尾根分岐を降りて、戸沢Ⓟに戻ってきた。
今回は思いがけず核心部のリードとなったが無事突破できて良かった。短期集中で今年はすでに7つ目の沢。体力はあれだが、昨年と比べ着実にレベルアップしている……かもしれない。セドノ沢はショートコースで行けばシャワーもできる小滝があり、核心といえる大滝も二つあり楽しい沢だ。F5-10mは直登できなかったので、水量の少ない日に再度訪問したい。 |