全国的に3~4月の暖かい気候
とのことであったそうだが~
どういうわけか吾輩は寒いのである~
天気もよくはないし、くもっているし、
纏だけが寒いのかな~
こんな日には風呂に入るにかぎるのだ~
湯船のへりに頭をのせて
手足をのばして力を抜けば
膨らんだ肉の塊には浮力がはたらき
ふわりふわりと天の羽衣をまとった
天女のような爽快さなのである~
肩まで湯船につかり
目をつぶって息は止めない~
このへんで追い焚きのスイッチを入れ
じい~っと妄想にふけるのである~
ほんらいならばこのへんで
いろんな音が聞こえてくるのであるが~
我心象風景心象音できこえてくるのは
血管を流れる真っ赤な音なのである~
温度は先ずは血液につたわり
その流れは温度の上昇とともに
スピードを増し
体のすみずみにはりめぐらされている
毛細血管により
誰かが言っている津々浦々まで
給料が上がるのではなくて~
温度が上がるのである~
吾輩は冬は暖かいのが大好き
当然夏は涼しいのが大好き
そんなわけで今は
風呂と炬燵の文化にどっぷりと
浸かっているのである~
炬燵も日本人が発明した優れもので
炬燵の中にもぐりこみ首だけ出せば
まったく風呂と同じで
首から下は湯船に浸かっているのと
全く同じなのである~
優れもの瑞穂の国の風呂炬燵
うすめあけ漱石を読む炬燵猫
|