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2020/07/02 5:49:04|その他
上田秀一の独り言(190)>>>香港国家安全維持法=中国共産党批判禁止法?
日経電子版2020-7-1によれば、「中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は30日、香港での反体制活動を禁じる「香港国家安全維持法」に署名し公布した。香港政府は同日夜施行した。中国による統制強化は、香港の発展を支えてきた高度な自治権と法の支配を揺るがし、拠点を置く日本企業にも影響しそうだ。」とある。

「香港国家安全維持法」とは、中国共産党による、中国共産党のための、共産党独裁的体制維持のための治安維持法であり、中国共産党という視点で見れば、中国共産党批判禁止法というべきである。一国二制度は、導入外資の恐怖心を緩和する当面の狂言的政策に過ぎない。巨大な外資を人質に取られ自由主義国は身動きできないという指摘もある。「一国」に込められた意味は、中国共産党と人民解放軍が実効支配し、その行政管轄権が及ぶテリトリーには「共産主義的一つの中国」を堅持するという意思表示であり、ある意味で当然の帰結でもあろう。

政権に対する批判が許されない国家とは、中国や北朝鮮ならびにロシアを代表例とする国家というよりは村社会であろう。

なお、「香港国家安全維持法」は行政管轄権が及ぶテリトリーの域外にも適用するとしているが、そもそも国外での監視能力に限界がありその有効性には疑問が生じる。

我々が生きる現代の世界は、自由主義や民主主義を標榜する価値観とそれに対峙する独裁主義や共産主義を標榜する価値観とが対立する戦場であり、我々が信奉する民主主義的価値観を旗印として、個人や国民の意思を尊重する原理に従い、それを拡大し、擁護しかつ育ててゆかなければならない。

独裁主義的価値観が主張する「共産主義的一つの中国の原則」は、民主主義価値観からすれば筋違いな主張であり、正当なのは「民主主義的一つの中国の原則」であろう。

国連で「共産主義的一つの中国の原則」のみが認められ、「民主主義的一つの中国の原則」が認められないのは正義に反する。台湾という正当な政権とそれを支持するテリトリーや国民が存在する現状を是認するのであれば、100歩譲っても我々が是認しうる基準は、共産主義的独裁主義的中国と民主主義的中国が併存する「二つの中国」という原則しかあり得ない。

「自由」とは人間が呼吸をするようなものでありそれなしでは生存しえない。
いずれが優れているかは歴史が証明すると解されるが、私個人は自由が保証されない世界には住みたくもない。個人の自由を尊重する国際社会のメンバー(北朝鮮等が除外される)は、困難を克服し今は現状認識を反映した「二つの中国」という原則に従い行動すべきであろう。

上田秀一