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2018/06/13 18:52:00|その他
上田秀一の独り言(129)>>>公共交通機関の安全性
東海道新幹線で不幸な事件が起きた。

その安全性と利便性についての議論がなされているが、全ての公共交通機関は利用者の安全性に絶対的な責任を負っていることを自覚し、その安全性を「利用者の視点に立脚したあるべき安全性のレベル(事業活動で生じうる利用者安全性に対するあらゆるリスクの識別と、そのリスクを回避する最適な手段の採用を通じて実現可能な安全性を模索した果てに得られる利用者安全性のレベルをいう。例えば、安全柵の設置問題を考えよ!)」でそのビジネスモデル(またはサービス仕様)を構築しなければならない。あるべき安全性を確保し、そのコストを反映した原価計算に基づく料金でサービスを展開すべきであり、現状の不完全な安全性コスト計算で実現されている「歪んだみかけの利便性」は否定されなければならない。

公共交通機関の料金を認可する行政主体は、あるべき安全性の確保とあるべき安全性コストの負担を求めるべきであり、そのような安全性を担保する料金体系を採用する公共交通機関のみにサービス提供あるいはビジネスへの参入を認めるべきである。

かつて我が国で経験した公害問題も、たとえ公害を防止するためのあるべきプロセスを強制する法的根拠がなくとも、経営者には公害のない環境を維持する社会的倫理的な責務を追っており、短期的に競争上不利であると言う理由だけで公害を防止するためのあるべきプロセスを無視してはならなかったと総括できる。

規制当局の失敗は糾弾されなければならないが、法的規制は往々にして実務の後追いとして導入される傾向があり、法的規制がないからと言う理由で安易な判断はすべきでない。「チッソ」の事例を考えれば、事後のコスト負担は会社存続に致命的な打撃となろう。同じ失敗は繰り返してはならない。

同時に、利用者はみかけの利便性(あるべき真の利便性は、安全性要件を満たした利便性でなくてはならない。)を求めてはならない。


上田秀一