NET山岳会”HALU”

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2013/05/10 0:13:05|その他
北穂東稜
コースタイム:
5/3 8:00上高地‐11:00横尾‐15:00涸沢
5/4、4:30涸沢‐5:50北穂沢ゴルジュ上の緩斜面‐7:00東稜稜上‐ゴジラの背‐9:15東稜のコル‐10:05北穂高小屋‐11:10ドーム北壁取り付きへの下降点‐涸沢13:50
5/5、8:05涸沢‐10:50横尾‐13:50上高地
メンバー:(隊長)Vibram、mikko、おたま

写真は左から、東稜稜上直下の凹部雪壁の登攀、北穂と東稜を望む、下山の朝涸沢にて
 
5/3、8時、晴天の上高地を出発。GW前半の降雪で穂高連峰の山々は、より白く朝陽に輝いている。
今回は、涸沢をベースに、北穂東稜から滝谷ドーム北壁北西カンテを継続し北穂沢を下降、ベースに戻るルート。そして翌日は、前穂北尾根三四のコルへ涸沢を詰め、三峰フェースを登攀、更に北尾根稜上から前穂を目指し、吊尾根最低鞍部から涸沢を下降する計画。3人の合計年齢が辛うじて180歳を下回るパーティにしては、体力、気力の限界をやや超えた?挑戦的な計画。もちろん発案は、Vibram隊長!
ドーム北壁はショートルートであるものの、A1とフリーの組み合わせルートという事もあり、事前に鷹取山でアイゼン+A1・A2のトレーニングも行い、万全?の体制で臨んだのだが・・・。
 明神、徳沢通過し横尾を過ぎると、林道から山道、土の道から所々踏み固められた雪の道に変わる。途中、屏風岩の岸壁を眺めながら進むと、屏風の東稜を登攀中のパーティを隊長が見つける。屏風の東稜は、屏風入門ルートと言われているが、自分にとっては、学生時代からの憧れのルートの一つ。本谷橋(橋は架かってないが)12時。雪渓を多くの登山者とほぼ一列に並んで詰め、数箇所の雪崩の跡を横切っていくと、はるか前方にヒュッテの鯉のぼりが見えてきた。その後ろには涸沢カールを取り巻く山々が眼前に迫る。15時、色とりどりのテントで賑わう涸沢に到着。
 5/4、2時起床、晴天。準備に多少手間取り4時半、ベースを出発。凍りついたトレースをアイゼンをきしませながら北穂沢の雪面を詰める。周囲が白み、雪面の傾斜が増してくる。右側のゴルジュを見送る頃、北穂の上部、奥穂が一瞬やや燈色を帯びる。北穂沢のカールをトラバースして、東稜の支尾根の末端右側を回り込み、アイゼンの前爪を蹴り込みながらクラストした急傾斜の雪面を登攀。後続のmikkoさん、やや遅れて隊長も順調に詰めている様子。雪面中間部を過ぎるころ、雪面を上下二分するように幅数センチの亀裂を発見。更に上方にも亀裂。雪崩が発生する状況ではないものの、なんとも気持ち悪い。ルートを左の尾根に変更するも、見た目より更に傾斜が強く、岩、雪のミックス登攀となりノーザイルでは何とも微妙。mikkoさんには、亀裂の入った雪面をそのまま直上してもらうことに。隊長もそのまま雪面を詰める。7時、東稜下部のコルに3人が到着。朝陽に照らされた雪稜が眩しい。雪稜を慎重に進むとやがて、ナイフエッジと岩のミックス帯、ゴジラの背に入る。両サイドがスッパリと切れ落ち、高度感が素晴らしい。ここでザイルを出す。おたま、隊長とリードを交代し、3ピッチで3人難なく東稜のコルに9時15分到着。しばし休憩の後、北穂小屋に続く雪稜を登攀。10時5分、東稜終了点の北穂小屋に到着。眼下を見下ろせば、稜上の小ピークやそれらを繋ぐ雪稜やナイフリッジ、核心となったゴジラの背など、歩んできた東稜が見え、ちょっぴり達成感のようなものに浸ることが出来た。
三人が、思い思いの行動食や飲み物を補給しながら休憩しているうちに、滝谷側からのガスが北峰山頂部にも広がってきたので、北峰山頂に移動してドーム北壁を偵察。ガスの切れ間から見えたドームは、西壁側は着雪があるものの、北壁側は岩肌が露出し、コンディションは良さそうである。気持ちを切り替えて、ドーム北壁へ向かう。松涛岩基部を巻き南峰へ、更に稜上を進みドームとの中間部の、尾根がやや広くなった地点に到着。ここがドーム北壁取り付きへの下降点のはずであるが・・・、斜面は固くクラストし、しかもかなりの急斜面。岩場のいたるところに海老の尻尾が発生している。別に下降できそうな場所をしばらく探すも、状態の良いところは見つからず、ここを下降するしかないのか・・・・。ガスで視界も利かず、硬くクラストした急斜面のクライムダウンは、リスクが大きい。支点の取れそうなところも見つからず、ガスに混じって雪がちらつき始め、結局、ドーム北壁は諦める事に。アプローチが悪いとは・・・全く想定外の結果となった。
松涛岩まで往路を戻り、12時ころから小雪混じりの北穂沢を下降。14時前に涸沢のベースに戻る。休憩する間もなく涸沢ヒュッテで缶ビールを調達し、ワイン、焼酎も加え、薄暗くなるまで三人で反省会?を行う。雪は夕方まで続きその後雨に変わる。
 北尾根三峰フェースは、上部に雪がべっとり着いている模様、状態が良くないことから、明日の登攀も諦め、上高地に下りることとなった。
5/5、5時前に起床。今日も晴天だが、昨晩の雨でテントのフライは、下方が凍りついた状態。テントに日が当たるのを待ちながらゆっくり朝食をとり、テントを撤収。すばらしい涸沢の山々と別れを告げ、8時過ぎに上高地に向け下山。14時前上高地着。
                                            (おたま記)

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     コメント一覧
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ありがとうございました。
GWの涸沢、とても楽しく思い出に残る山行ができました。
登攀後の反省会?、私にとっては想定外と言えるような隊長の経験談のいろいろ、数時間があっという間でした。

おたま  (2013/05/12 8:41:11) [コメント削除]

雪の穂高を楽しむ
滝谷には取り付けなかったけれど、自分にとっては初めての雪の涸沢キャンプや北穂東稜を経験できたし、メンバーの呼吸もぴったりあって、満足すべき山行でした。ただ自分の体力が落ちてしまい、二人のペースについて行けなかったのには、少しほろ苦い気分にさせられてしまいました。
vibram  (2013/05/11 14:10:30) [コメント削除]

北穂東稜、楽しめました!
GW前半の降雪に因り、現地の状態を危惧していましたが実際現場に行って見ないと分からないですね〜
雪は多かったですが、その分峰々が美しく十二分に楽しめた北穂東稜でした!
涸沢も何回は行ってもいいところです。
それにしても登山者の多さに驚きました。

mikko  (2013/05/10 17:04:38) [コメント削除]

涸沢団地は良いですね
いつ見ても涸沢団地は良いですね。今年は雪も多く低温で計画通り行けなく残念でしたが、素晴らしい景色ありがとう。もう少し雪がなくなったら頃団地にノンビリ遊びに行きます。。

ちょう  (2013/05/10 8:05:37) [コメント削除]

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