アメリカ国立公園を中心にトレッキングを主目的とした旅行記を書いてます。なぜ亀かというと、書くのも遅いのですが、歩くのが遅いからです。グランドサークル、ヨセミテ、ロッキーなどのトレッキングの記録がメインですが、スイス、ラスベガス、カナダ、ソウル、海外でのハンディGPS使用例と全日空(ANA)のファーストクラス搭乗記などもあります。
 
2006/04/22 10:05:31|ハンディGPS
スイストレッキング紀行(番外:ハンディGPS編Ⅲ)
 このページでは、スイスのハンディターミナルのTrackデータカシミール3Dで見るようにした時の手順を簡単に書いてます。

 簡単に書くと、紙の地図をスキャナーで取り込み、JPEGファイルを作成し、それをカシミール3Dへ登録し、その地図へ経度と緯度を設定しただけです。
 カシミール3Dのマニュアルの「(使用法)」に説明されている内容だけで、使用できるようになります。
 実際にやった手順は、以下の通りです。


 1.地図の読み込み

  使った地図は、スイスの地図で紹介されている地図をスイスに行く前に、事前に新宿の紀伊国屋で購入したものを使いました。
  縮尺は、ベルナー・オーバーラントが5万分の1で、ヴァリスが2.5万分の1です。
  これらの地図を、A4サイズのフラットヘッドスキャナーで読み取りました。2.5万分の1の地図をA4サイズのスキャナーで読み取ると、読み取れる範囲が狭いので、1日の行動範囲にそれを合わせるのが少し大変でした。また、複数のスキャンが必要でした。
  読み込んだ地図には、判りやすい名前を付けて、JPEGで画質が気にならない程度まで圧縮して保存しておきます。
  なお、この時の100%で表示した時の見え方が、カシミール3Dで1倍で表示した時の見え方になります。実際は、あまり大きいと使い勝手が良くないので、大きすぎる場合は、縮小して少し小さめにした方が良いです。
  あと、この時に画像を回転させて正確に水平にして、トリミングして綺麗に整形しました。

 2.カシミール3Dへの組み込み

  ・[ファイル]-[地図を開く...]で[地図を開く]ダイアログが表示されます。
  ・そのダイアログの左下の[新しい地図を開く...]ボタンを押すとファイル選択のダイアログが出ます。
  ・そのダイアログで「1.地図の読み込み」で作成したJPEGファイルを指定します。
  ・すると[地図情報の設定]のダイアログが表示されます。地図の左上と右下の経度と緯度が判っている場合は、ここで入力します。それらの値が不明な場合は、そのまま作成を押します。
  ・なお、地図に載っている、経緯度線で切って画像データを作っても、その線はSWISS GRIDという値で、カシミールは通常の度分秒の経度と緯度(Lat/Lon hhdd°mm’ss.s)しか入れられないので、その値をそのまま入れることはできません。

 3.経度・緯度の設定

  ・「カシミール3Dへの組み込み」の時点で経度と緯度を設定しなかった時は、以下の手順で経度と緯度を設定する必要があります。
  ・取り込んだ地図を表示させた状態で、
  ・[編集]-[地図のキャリブレーション...]で[地図のキャリブレーション]ダイアログを開き、経度と緯度を指定します。
  ・地図上の2点の経度と緯度を入力します。この2点は、なるべく大きく斜めにある関係でないと精度が出ません。垂直や水平に並んでいるとだめです。
  ・本来であれば、SWISS GRIDを経度と緯度に変換して入れれば正確なのでしょうが、変換の方法が不明だったので、私の場合は、MapSource Roads & Recreation Europeを使って調べられるポイントの経度と緯度を入力しました。
  ・入力の方法は、[指定開始]ボタンを押して、地図上のポイントを指定したあとそこの経度と緯度を入れることを2箇所について実施しました。
  ・地図上の経度と緯度を求めるのが少し面倒でした。


 その結果出来上がったのが、1枚目の写真です。また、そこへトラックを表示させると2枚目の写真のようになります。ここに表示されている高度は、地図に入っているデータではなく、ハンディターミナルで測定したデータです。
 旅行に行く前に、トレッキングルートを地図から経度と緯度を読み取って入力したのですが、かなり手間のかかる大変な作業でした。カシミール3Dに取り込んでから、ルートを作成した方が、はるかに正確なものを楽に作成できたと思います。

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