■はりきゅうマッサージ 沢野治療院■


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2017/05/11 16:12:11|ケガの対処法
アイシング
I.アイス(Ice)冷却

スポーツの世界はもちろん、日常生活でも、ケガをした時に受傷部位を冷やすということは、ほとんどの方が認識されていると思いますが、どのような目的でどのような方法を行うか詳しく知っている人は少ないと思います。詳細を知ることで素早く正確な対応が可能になります。


アイシングの効果・目的
氷は、血管を収縮させるため、破れた血管の出血を最小限に抑えることが出来ます。傷口に集まる血液量が多ければ、それだけ治るのに時間がかかります。


−アイシングマニュアル−
まずケガの部位にタオルをかぶせ、その上にアイスパックか氷の小片か塊を乗せます。皮膚を傷めることがあるので、氷を皮膚に直接当てないように!
この時に一緒に伸縮性の包帯でケガの周囲を強く巻き、圧迫(C:Compression)することをお勧めします。圧迫するにあたって、強く巻いた伸縮性の包帯が血行を妨げないように注意して下さい。血行が妨げられたサインは、しびれ・痙攣・痛みであるが、このうちのいずれか1つでも現れたら包帯を取るようにします。それ以外は、30分間アイスパックと包帯をそのままにしておきます。アイシンク処置は、冷却されている部位の感覚がなくなるまで行うことが正しいとされているが、冷やす目安は、時間に頼らず感覚を優先にします(感覚変化の4ステージ)30分間のアイシングを終了したら、皮膚を温め血行を良くするために15分間包帯を取り、そして再度包帯をします。この手順を3時間繰り返します。3時間後にまだ腫れがあり、痛みが強いようであり、医師の診察を受けていないようであれば、ただちに医師に診てもらう必要があります。アイシングは、ケガがひどい場合は、24時間行っても良く。急性期なので温めることはありえませんが、ケガをして48時間経過しても、痛みや腫れが続いている場合は、温めてみると良くなる場合がありますが、こうなってくると自己判断の領域を超えてきますので、専門家による助言が必要になります。

※通常は、長くても3日間ぐらいで炎症の過程は、山場を越しますが、数週間炎症が治まらない場合もあります。そういう場合は、ケガの状態がかなり重い可能性があります。

 感覚変化の4 ステージ
@痛い
A温かい(ごく短い時間であるが、「ポッ」とする感じがある。)
Bピリピリする(針で突かれた感じ)
C感覚がなくなる。 
これらが出現しているのに我慢して冷やし続けると、凍傷にかかる恐れがあります。

※専用のアイスバックが無ければビニール袋で十分です。
※氷は携帯が大変ですが、氷のうは、カバンの隅に入れておげば邪魔にならないと思います。いざとなれば、コンビニ・喫茶店・食堂などで手に入れられます。また、科学反応で瞬間低温に変わる携帯用アイスパックもありますが、やはり氷ほど使い勝手の良いものは無いと思います。
※冷却スプレーは瞬時の対応に最適ですが、高価な割には、冷却能力の持久性がありませんので、氷の利用をお勧めします。氷のうはとても扱いやすく便利です。値段も手ごろですし、一家に1つ備えておいても無駄ではないと思います。ケガの多いスポーツをしている方は、試合や競技の時は必需品です。


<使いやすい氷を作る方法>
氷が、大きすぎたり、ゴツゴツして形が悪い場合は、ケガの部位にフィットしません。よく氷をアイスピックでたたいているシーンをテレビのドラマでみますが、ケガの時のアイシングは急を要します。少しでも早くアイシングを始められるようにしなければなりません。そんな時のために一瞬で適した大きさの氷を作る方法をご紹介します。

(少し乱暴ですので、自己責任で危なくないように行ってください)
まず、2・3枚重ねたビニール袋に氷の塊を適量に入れて、入り口の部分を縛ります。
そして、コンクリートなどの硬い部分に叩きつけます(袋が傷んでしまうので氷のうでは、決してやらないように!)。コンクリートでできた床や玄関などの頑丈な部分を使うと良いでしょう。あまり強く叩きつけると袋が破裂したり、氷が粉々になってしまいます(氷の大きさがあまり小さいと持久力つまり、冷却能力が落ちます)。重力に少し力を加えて足元に落としてやれば、安全で力は要らずに適当な形(きれいに均一に砕けます)の氷を作れます。上手くなれば、一瞬で氷を最適で、作れるようになりますのでお試し下さい。
ビニール袋は、衝撃で部分的に敗れて水が漏れてしまう可能性が高いので、もう一枚新しいビニール袋を被せるか、入れ替えと良いでしょう。氷のうがあればそれに入れ替えます。 


<氷療法のエピソード>
「氷による手当てが1つの治療法であることをスポーツマンにわからせることはかなり難しい。」とボストン・セルティックスのトレーナー であるレイ=メルショアは、語っているそうです。氷が役立つのは、感覚を失わせ鎮痛効果があるだけだと彼らは考えていて、感覚がマヒして痛みが消えると、その使用をやめてしまうそうです。
 
※シップは鎮痛効果がありますが、スポーツ傷害では、本来のアイシングとしての目的を達成できませんので、注意して下さい。また、気温で冷やすとかえって、炎症を促進させますので、必ず人工的に冷やす必要があります。
※冷却に対して、まれにアレルギー反応を示す人がいるが、そういう人は、禁忌です。



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