おやじの趣味

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2019/08/21 5:43:21|おはなし
おはなし : 外伝『山崎。』  第5-2章 : 看板娘?
外伝 : 『山崎。』
第5-2章:看板娘?

 『ところで、店長。』
 『14日は引っ越しの片付けで忙しいんじゃないですか?』
山崎は、晋二郎の質問に手を左右に振ってから、
 『いいえ、実は典子の荷物は、既にこちらに移動させて有るんですよ。』
 『マジですか?』
山崎は晋二郎の質問に真面目に応えていた。
 『はい。』
 『実は、典子の荷物は使うものだけを残して後は、宅配便ですでにこちらに送っていたんですよ。』
山崎と“ちえみ”は、揃って、山崎に向かって、
 『頭いいですよ店長!』
 『いや、これは典子と2人で考えたんですけどね。』
そう、話しながら山崎は照れ隠しに頭を“ポン”と1回叩いて見せた。
 『店長、質問ですが、典子さんは何時迎えに行くんですか?』
 『私は、13日に迎えに行って、14日引っ越し屋さんの対応をしてから典子を連れて午前中か午後一に戻って来る予定でいます。』
 『実は、今、“ちえみ”とも引っ越しのお手伝いに行こうかと話していたんですが、伺ってもいいですか?』
 『いや〜、吉田さん平気ですよ。もう荷物は8割程度届いていますから今回は遠慮しときますよ。』
 『14日の詳細が決まりましたら連絡させていただきます。』
そう、告げてから店長は厨房に戻って行った。

そのまま、晋二郎と“ちえみ”は14日の山崎の引っ越し事を色々話してから、第302を後にした。
 『“ちえみ”今晩泊めてくれるかな。』
 『はい、先輩OKですよ。』
そう、言いながら“ちえみ”は指でOKマークを作って晋二郎に見せた。
晋二郎は“ちえみ”のOKマークを見て、
 『“ちえみ”ありがとうね。』
“ちえみ”は晋二郎の言葉に小さく頷いて応えた。
そのまま2人は、“ちえみ”のマンションへと向かって行った。

翌週の12日の木曜日晋二郎は、営業と一緒に東京の客先に出かけていた。
 『吉田さん、今日はありがとうございました。吉田さんの評価レポートが客先で好評で今回の仕事も上手く行けば受注が取れそうですよ。』
 『そうか、佐藤上手く行くといいな。頑張れよ。』
 『ありがとうございます。』
 『吉田さん、申し訳ないんですが私、彼女と約束が有りまして、社には戻らいのでここでお別れになりますがこれからも宜しくお願いします。』
そう、話しながら佐藤は自分の小指を立てて晋二郎に見せた。
 『佐藤、了解だよ。俺も、今日はこんな時間だから社には戻らないから安心しろ。』
 『吉田さん、ありがとうございます。』
 『じゃー、ここで失礼します。』
そう、言いながら佐藤は頭を下げて彼女との待ち合わせ場所に向かって行った。
晋二郎は、自分の腕時計で時間を確認して、ズボンのポケットからスマフォを取り出した。
 『4時半か、“ちえみ”にメールしてみるかな。』
晋二郎は、“ちえみ”には既に今日のスケジュールを伝えていたので都合が会わなければ真っ直ぐに家に帰る予定であったが、念のため、“ちえみ”にメールを入れてみることにした。
 『“ちえみ”お疲れ様。
  こっちは、仕事が終わったんだけど今日会えないかな?
  都合を教えて。
  宜しく。』
晋二郎は、メールを送ってから八重洲口の喫煙所で煙草を吸って“ちえみ”からの返信を待っていた。
1本目の煙草が吸い終わろうとした時、ズボンのポケットが振動し晋二郎は直感で、“ちえみ”と思いスマフォを取り出してメールをチェックした。
相手は、晋二郎の思った通り“ちえみ”だった。
晋二郎は、“ちえみ”のメールを速攻で読みだした。
 『外出お疲れ様です先輩。
  今日ですか、しょうがないですね時間を“ちえみ”が空けましたから、
  OKですよ。
  302での待ち合わせでいいでしょうか?
  OKならその旨連絡をお願いしますね。』
メールを読み終わった晋二郎は、“ちえみ”に向かって、
 『“ちえみ”お疲れ様。
  返信ありがとうね。
  302でよろしくお願いします。
  今から、私は向かいます。
  では、後で会いましょう。』
晋二郎は、地下鉄経由の小田急線で町田駅に向かうことにした。

 『今の時間なら町田まで約1時間で着けるな。6時前には着けるな。』
 『独身最後の店長と色々話すかな。』
そう、考えながら晋二郎は地下鉄のホームへと向かった。
その頃、“ちえみ”は、突然の晋二郎からの逢いたいメールに対応するために、巻きで仕事を処理していた。
 『先輩は仕事が早く終わったのね。よかったは。』
 『今日は、会いたかったのよね。』
“ちえみ”はそんな事を考えながら仕事をこなしていた。
その頃、山崎は302で開店の準備をこなしていた。
 『来週から、ここで“てんこ”と一緒に働けるんだな。』
 『なんか、夢みたいだな。』
山崎は、302の店内を見ながら、働く“てんこ”の姿を頭で想像していた。
そんな、山崎に“裕ちゃん”が、
 『店長どうしたんですか?』
 『あっ、“裕”。』
 『いや、なんでもないよ。』
 『本当ですか店長。本当は、典子さんの事を考えていたんじゃないんですか?』
山崎は、一瞬顔を赤らめてから、“裕ちゃん”に向かって、
 『“裕”、大人をからかうんじゃないよ。』
 『すいませ〜ん店長。』
そう、言いながら2人で笑っていた。
その時、大垣が山崎に向かって、
 『店長、そろそろですよ。』
山崎は、大垣の声で真面目な顔に戻って、従業員に向かって、
 『じゃー、皆、そろそろ開店するぞ。』
 『はい。』
そう、声を掛けてから第302の看板に灯を入れた。

 『ガラ・ガラ』
と、店の扉が開く音がして最初のお客さんが入って来た。
 『あっ、吉田さんいらっしゃい。』
 『今日、早くないですか?』
山崎は、店の時計を見ながら晋二郎に話しかけた。
 『それに、ネクタイ姿の吉田さんを見るのは何年ぶりですかね。』
 『そうですか店長。』
山崎は笑いながら晋二郎に頷いて見せた。
 『ところで、吉田さん今日は“ちえみ”ちゃんは・・・・。』
 『もしかして、喧嘩したとか?』
 『違いますよ店長。“ちえみ”は後でここに来ますから心配しないで下さい。』
 『冗談ですよ吉田さん。』
そう言ってから山崎は晋二郎に向かって、
 『生でいいですか?』
 『はい、生お願いします。』

302の店内はまだ時間が早い事も有り、客は晋二郎1人だった。
山崎が、生を持ってオープンテラスにやってきて、
 『はい、生お待たせです。』
生を晋二郎の前に置いてから、山崎は椅子に腰かけた。
 『吉田さん、少しいいですか?』
晋二郎は、山崎の言葉に頷きながら、
 『はい、かまいませんよ。』
 『実は、以前に話が出ました看板娘の件なんですけど・・・・。吉田さん、覚えていますか?』
晋二郎は、山崎が口にした、看板娘については覚えがなく、
 『看板娘?』
と、聞き返していた。
 『いやですよ、吉田さん。忘れたんですか?』
 『以前、典子がここの店にやってきて、4人で飲んだ時に話題に出たじゃないですか?』
 『ほんと、覚えていないんですか?』
晋二郎は、山崎の話を聞いて看板娘の話を思い出していた。
 『店長、思い出しましたけどあの話は冗談じゃないんですか?』
晋二郎の問いに、山崎は首を横に振って、
 『いや〜、吉田さん。確かにあの時は冗談で話に花が咲いたんですが、実は、お客さんでプロダクションの社長さんが居てですね是非、“ちえみ”ちゃんの写真を撮らせて欲しいって私に話を持ってきたんですよ。』
晋二郎は、山崎の話を聞いて思わず笑いだしてしまった。
 『店長、辞めてくださいよ。』
 『確かに、“ちえみ”は可愛いですよ。』
 『でも、モデルは無理ですよ。』
 『スタイルじゃなくて、本人が絶対にOKしませんよ。』
山崎は晋二郎の話を聞いて、確かにそうだと言わんばかりに頷いていた。
 『でも、“ちえみ”ちゃんはスタイルいいですよ。あの子は着痩せするタイプの子ですよね吉田さんそうでしょ。』
 『はい、そうなんですよね。“ちえみ”は着痩せするんですよね。』
晋二郎は、つい、山崎の質問に応えてしまった。
 『ふぇーよく吉田さん知っていますね“ちえみ”ちゃんが着痩せするってことを。』
意地悪そうに、山崎は晋二郎に向かって質問をしていた。
 『店長、嫌ですよ。僕は、“ちえみ”と同じ会社に行っているんですよ。同僚の女の子からその辺の話を聞くじゃないですか。』
 『だから、覚えていたんですよね。』
晋二郎は、なんとか山崎の質問を切り抜けた。
山崎の質問に緊張したのか目の前のビールに手を伸ばしてから慌てて口に運んだ。

 『ぷはー。』
 『店長、暑い日にビールはやはり最高ですね。』
そう、言いながら生をテーブルに置いた。
 『ガラ・ガラ』
と入口の扉が開いたので山崎は反射的に、
 『いらっしゃいませ。』
と、声を出してから入り口を見た。
入り口を見てから、山崎は晋二郎に向かって、
 『待ち人が来ましたよ。』
そう、告げてから
 『“ちえみ”ちゃん、お疲れ様でした。吉田さん居るからね。』 
 『“ちえみ”ちゃんも生でいいかな?』
 『はい、生と何時ものお願いします。』
そう、告げてから“ちえみ”はいつものオープンテラスの席に着いて、
 『先輩。外出お疲れ様でした。』
晋二郎は、微笑みながら“ちえみ”に向かって、
 『“ちえみ”もお疲れ様でした。』
 『“ちえみ”、今日は無理言って御免な。本当は予定があったんじゃないか?』
“ちえみ”は晋二郎に向かって、首を左右に振ってから、
 『いいへ、予定はなかったですから先輩気にしないでください。その代りに今日は”ちえみ”に奢ってくださいね。』
そう晋二郎に告げてから、“ちえみ”は笑い出した。
そんな“ちえみ”に向かって晋二郎は、軽くおでこを突っついてから、
 『了解だよ“ちえみ”。』
“ちえみ”はペロッと舌を出してから、
 『ありがとうございます先輩。』
そう、告げてから晋二郎に向かって、
 『先輩、明日ですね。店長が“典ちゃん”を迎えに行くのは。』
 『そうだね、“ちえみ”。』
 『なんか、変な言い方かも知れないんだけど、こっちの方がなんか緊張しちゃうんだけど。』
“ちえみ”は、やや呆れたような顔をして晋二郎を見てから、
 『先輩。嬉しいんでしょ。』
 『何が?』
“ちえみ”は晋二郎に向かって皮肉な顔をして、
 『何がって、だって、上手くしたら来週から“典ちゃん”に会えますからね。』
晋二郎は、“ちえみ”に言われるまではそんな事は特に気にしていなかったのである。
 『そうか、来週からもしかしたら、“川上”さんお店に出る可能性が有るんだよね。』
 『そうですよ先輩。良かったですね美人さんに会えるからね。』
そう、話してから“ちえみ”はプイっと横を向いて拗ねてしまった。
晋二郎は、慌てて“ちえみ”に向かって、
 『“ちえみ”、お前は俺の言葉を信じてくれないのかい?』
“ちえみ”は、晋二郎の方を見てから、
 『先輩、どういうことですか?』
 『お前、忘れたのかい小田急線の江の島線のホームで君に話した俺の言葉を・・・・。』
“ちえみ”は晋二郎に向かって、
 『先輩。ごめんなさい。』
 『“ちえみ”は先輩が私に向かって話してくれたことは忘れていませんから。』
 『ただ、本当に“典ちゃん”は綺麗だから、あまりにも先輩が“典ちゃん”の事を美人・美人って言うものだからつい、私、焼きもち焼いてしまって。』
 『御免なさい先輩。』
晋二郎は、“ちえみ”を見ながら首を左右に振って、
 『“ちえみ”。こちらこそ御免。俺は君の事が好きなのについつい、川上さんの事を美人、美人て、何度も口にしてしまって今後、俺も注意するよ。だから、俺の事を許してくれるかな。』
 『先輩。』
“ちえみ”は、晋二郎の左手を自分の右手で握っていた。
 『はい、お待たせしました。“ちえみ”ちゃん、何時ものですよ。』
 『ごめんね、今日は302スペシャルを作ってなくて。』
“ちえみ”は山崎に向かって、
 『店長。302のホルモンの味噌だれは美味しいから大好きですよ。』
 『ありがとう“ちえみ”ちゃん。』
 『今日も、サービスしてあるからね。残しちゃ駄目だよ。』
 『はい店長。任せてください。』
 『ありがとう。』
そう、告げてから店長が厨房に戻ろうとした時、
 『店長、明日何時に迎えに行くんですか?』
 『どうしました、“ちえみ”ちゃん。』
 『私は、明日10時頃に自宅をでますけど。』
 『店長、申し訳ないのですがこれを“典ちゃん”に渡していただけますか?』
そう、話してから“ちえみ”は山崎にある1通の手紙を渡した。
 『分かりました、お預かりして必ず明日、典子に渡しますから安心してください。』
“ちえみ”は、頭を下げて山崎に礼を告げた。

 『“ちえみ”、ホルモン焼けたから、食べな!』
 『先輩、ありがとうございます。』
 『どうした、“ちえみ”。』
 『なにがですか、礼なんか言って。』
 『やだ、先輩。“ちえみ”はいつも先輩にお礼を言っているじゃないですか。』
 『そうだっけ!』
そう、晋二郎は“ちえみ”に告げてから声を出して笑っていた。
“ちえみ”も晋二郎につられて笑っていた。
 『“ちえみ”、そろそろ帰ろうか。』
 『先輩、もう、そんな時間ですか?』
 『うん。それにちょっと寄りたいところが有ってね。』
 『駄目かな?』
“ちえみ”は、晋二郎の顔を見ながら、
 『分かりました先輩。帰りましょう。』
晋二郎に告げてから、“ちえみ”は席を発って、精算しに向かったが、晋二郎はまだ席に座っていた。
”ちえみ”は、席に戻ってきてから、
 『先輩、行きましょう。』
“ちえみ”は、晋二郎の腕を引っ張って席から発たせて、
山崎に“ごちそうさま”と挨拶をしてから、店を後にした。
“ちえみ”は、晋二郎に向かって、
 『先輩。寄るって何処に寄るんですか?』
晋二郎は、“ちえみ”の顔を見て、
 『“ちえみ”、今晩君のマンションに泊めてくれないか。』
 『どうしたんですか、先輩。もしかして、酔っています』
 『いや、いたって素面(しらふ)だよ。』
 『本当ですか?』
 『本当だよ。』
“ちえみ”は、晋二郎の顔を見ながら、
 『分かりました。先輩。』
と、言いながら晋二郎の左腕に腕を組んで小田急線に向かって歩き出した。

翌朝、晋二郎と“ちえみ”は会社に電話を入れて体調不良で休むことを電話で告げた。
 『さー、“ちえみ”。今日は2人共に会社を休んだから、これから君の引っ越しの準備を始めようか。』
“ちえみ”は、バツが悪そうな顔をしてから、晋二郎に向かって、
 『すいません先輩。お手伝い宜しくお願いします。』
 『“ちえみ”、引っ越しは来週の土曜日なんだからもう時間が無いよ。この3連休でなんとか目途をつけないと引っ越し出来ないよ。』
 『はい、先輩。』
 『申し訳ないです。』
そう、言ってから晋二郎に向かってペコリと頭を下げた。
それから、2人は朝早くから、引っ越しの準備を始めていた。

その頃、山崎は典子を迎えに行くために何時もより早く起きて準備を始めていた。
 『ふぁ〜。9時かそろそろ準備するか。』
山崎は呟きながらベッドを出て、風呂場へと向かった。
風呂場では、山崎の好きな温度に設定してからシャワーを浴び、身体の汗を洗い落として風呂場から出てきて身体を拭いていた。
その時、キッチンからコーヒーが出来上がった音がして、山崎は腰にバスタオルを巻いてキッチンへと向かった。

キッチンでコーヒーカップに注いで、飲み始めた。
 『効くね〜!目が覚めたよ。』
そのまま山崎は腰に手を当てながら、一気にコーヒーを飲み干した。
山崎は、キッチンでカップとコーヒーメーカーを洗ってから、洗面所に向かって鏡を見ながら髭を剃り、歯を磨いた。
その後は、再び寝室に戻りベッドを直して服に着替えてから、部屋の時計で時間を確認した。
 『10時かそろそろ出かけるか。』
山崎は、忘れ物が無いかを確認してから、鞄を持ってガレージへと向かった。
ガレージで、ソアラの鍵を選びそのまま乗り込んだ。
 『暖機するか。』
呟きながら、ガレージから外に車を移動させガレージのシャッターを下ろした。
そのまま、山崎はソアラの車内で典子にメールを送ってから自宅を出た。

山崎は、一路東名高速横浜ICを目指してソアラを走らせ、自宅から約30分経過していたが無事に東名高速に乗ることが出来た。
ここから、山崎は速度100+αでソアラを走らせたおかげで1時過ぎには浜名湖SAに着くことが出来、SAから山崎は典子に向かって連絡し、後2時間で到着する旨を連絡した。
山崎が、浜名湖SAの売店でお茶のペットボトルを購入してから喫煙所に向かい、喫煙所では煙草を1本吸ってからソアラに戻り、一路、典子の待つ犬山のマンションに向かった。
 
第5-3章:お迎え に続く。





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