おやじの趣味

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2019/08/17 20:30:30|おはなし
おはなし : 外伝『山崎。』  第4-7章 : なんでここに!
外伝 : 『山崎。』
第4-7章:なんでここに!

そんな時に、店の扉が、
 『ガラ・ガラ』
と、音を立てて開いた。
バイトの“裕ちゃん”が、いらっしゃ・・・・い。
と、声を出そうとした時、“ちえみ”が、口に指を立てて“しー”っとやって見せた。
“裕ちゃんは”口から出かかった言葉を飲み込んでから、指でOKマークを作って“ちえみ”に応えた。
しかし、“ちえみ”の後に店に入って来た女性を見て、他の客が、“オッォ〜”と声を挙げた。
何故、声が上がったかと言うと、“ちえみ”も長身なのであるが、連れの女性がさらに背が高く、また、美形の顔立ちの為、他の客が思わず、声を上げたのであった。

その声に、晋二郎と、山崎は何か有ったのかなと、周囲を見ていたが、店の柱が邪魔で入口付近を見ることが出来なったが、客の声と“ちえみ”の声で、誰か“ちえみ”の友達が来たのだと思い、特に気にすることも無く、晋二郎と山崎は煙草を吸って、話をしていた。
そんな時に後ろから、“ちえみ”が山崎に声を掛けた。
 『店長。』
 『店長が大好きな彼女さん連れてきましたよ。』
山崎は、“ちえみ”の声に驚きながらも笑いながら、振り返って見た。
 『“ちえみ”ちゃん、おじさんをからかうんじゃないよ。』
 『彼女は、今、仕事ちゅ・・・・。』
山崎は、指から煙草を膝の上に落として、
 『あっち〜!』
 『いや、“てんこ”なんでお前ここに居るんだよ〜。』
 『あっ、あっち〜。』
と、山崎は膝の上に落ちた煙草を摘まんで、急いでアルマイトの灰皿に押し付け火を消してから、
 『いや、なに、“ちえみ”ちゃん。これ何?どっきり?』
山崎は、訳の分からない言葉を口から発しながら1人焦っていた。
そんな、山崎に向かって、晋二郎が、
 『店長、やっぱり相手は川上さんだったんですね。』
と、落ち着いた声で晋二郎は、山崎に向かって声を掛けながら川上に向かって、
 『川上さん、お久しぶりですね。』
 『入院時には大変お世話になりました。本当にその節はありがとうございました。』
川上は恥ずかしそうに、晋二郎に向かって、
 『吉田さん、背中の傷は痛みませんか?』
 『はい、大丈夫ですよ。』
 『川上さん、今ね店長から川上さんのお話を聞いていたんですよ。』
山崎は、恥ずかしさと、晋二郎と典子が仲良さそうに話しているのが面白くないのか、席を発って典子の手を握って店の奥に消えて行った。
 『先輩。』
“ちえみ”が、晋二郎に向かって疑問を投げかけた。
 『先輩は知っていたんですか店長の彼女が川上さんだってことを?』
晋二郎は、“ちえみ”の顔を見ながら、
 『“ちえみ”、俺が知る訳ないだろ。』
 『ただ、俺が、入院中に川上さんが一度店長の事を聞いてきたことが有ってね。それで、もしかしたら2人は知り合いなんじゃないかと思ってね。』
 『それに、店長が最初に犬山の病院にお見舞いに来てくれた時に、川上さんを見て驚いた顔を一瞬したんだ。それで俺は何か有ると思っていたんだよ。』
 『そうなんですか。さすが先輩ですね。読みが鋭い!』
 『でも、“ちえみ”。お前なんで、何時、川上さんと仲良くなったの?』
晋二郎の質問は当然という顔をして“ちえみ”は頷いてから、
 『先輩、説明しましょう。』
 『それはですね、先輩が病院に入院している時に私が一生懸命に看病していましたよね。』
晋二郎は、頷きながら、“はい”と応えていた。
 『その時に川上さんと仲良くなって、メアドの交換したんですよ。』
 『有る時、一緒に朝ごはんを食べた時に、店長との昔話を川上さんから聞いていたんです。』
晋二郎は、驚きながら、
 『“ちえみ”。お前ずるいよ。知っていたんだったら、俺になんで話してくれなかったんだよ。なんか、水臭いよ。』
 『だって、先輩。これは”ちえみ”と川上さんとの2人だけの秘密のお話だったんですよ。分かってください。』
晋二郎は、やや拗ねた顔をしながら“ちえみ”を見ていたが、
 『“ちえみ”心配するなよそのくらいは俺だって想像は出来るから。』
 『でも、なんで今、日川上さんはここ町田に居るんだよ?』
晋二郎は、考えながら“ちえみ”を見てから、手を“パン”と叩いて、
 『分かった。』
 『だから、お前は今朝、俺の予定を聞いたんだ。もしかしたら、元々今日、川上さんがここに来ることをお前えは知っていたんだ。』
 『違うか?』
“ちえみ”は、“にこにこ顔”で、
 『先輩。ピンポン正解です。』
 『川上さんは、明日と明後日がお仕事お休みなんですよ。それで、こっちに遊びに来たんです。』
 『付け加えると、先輩申し訳ないんですが、明日、“ちえみ”はお仕事お休みしますので1人で会社に行って頑張ってお仕事してきてくださいね。私は、川上さんと東京でデートしてきますから。』
晋二郎は、“へっ、なんで”と言いたげな顔を“ちえみ”に見せた後に、了解したように、“はい、了解”と告げた。
晋二郎と“ちえみ”が話をしていた時に、店の奥から、山崎と典子が2人の座るオープンテラスの席に戻ってきて、
 『吉田さん、“ちえみ”ちゃんすいませんでした。席を外してしまい。』
晋二郎と“ちえみ”は、仲良く手を顔の前で左右に振って見せてから、
 『店長そんな事は無いですよ。それにしても、川上さんは本当に美人さんですよね。店長が羨ましいですよ。』
晋二郎の言葉に“ちえみ”が過剰に反応し、
 『そうですよね店長。川上さんは美人さんで、私はガサツな女ですからね。』
 『先輩。すいませんでしたね。』
そう、言うと“プイ”っと横を向いてしまった。
そんな“ちえみ”に向かって、晋二郎が一生懸命謝っていた。
晋二郎の言葉を無視して、“ちえみ”は、典子に向かって、
 『川上さん、飲みましょう。今日は私のマンションで泊るからいいですよね?』
典子は、“ちえみ”の言葉にすまなそうに、
 『“ちえみ”ちゃん御免なさい。今日は彼の家に泊まるからまた、次の機会に泊まらせてもらうは。』
山崎も“ちえみ”に向かって、手を合わせて謝っていた。
 『川上さん、店長。了解しました。でも、今夜は一緒に飲んでもいいでしょ川上さん?』
典子は、頷きながら、
 『当たり前よ“ちえみ”ちゃん。それに、吉田さんも仲良く飲みましょう。』
“ちえみ”に無視されていた、晋二郎は典子の言葉で復活し、
 『はい。店長4人で仲良く飲みましょう。』
晋二郎の勢いに押された、山崎は、“はい”と思わず返事を返した。

そこへ、状況を見ていた大垣と、“裕ちゃん”が、生を手にして4人の座るオープンテラス向かって歩いて来て、
 『店長お待たせしました。』
 『新しい、生です。』
そう、“裕ちゃん”が山崎に向かって話すと、
 『ありがとう、“裕”。気が利くね!』
 『はい。店長。私、場の雰囲気を掴むのが得意ですから任せてください。しかし、この生は店長の支払いですから!』
そう、話しながら、典子に向かって挨拶を始めた。
 『初めまして、店長の彼女さん。私、アルバイトの“裕”です。そして、こちらが、副店長の大垣さんです。これからも宜しくお願いします。』
典子は、“裕”の急な自己紹介にも動じずに、挨拶をしていた。
 『“裕ちゃん”、大垣さん。彼が何時もお世話になっています。これからも宜しくお願いします。』
そう、話すと鞄の中から、名古屋のお土産を“裕”に手渡した。
 『これ、皆さんの休憩の時に食べてくださいね。これ、ゆかりのおせんべい真面目に美味しいですから。』
 『ありがとうございます。川上さん。』
“裕”と大垣は、礼を言ってから厨房へと下がって行った。
山崎は、“裕”と大垣が用意してくれた生を手に持ってから、再度乾杯をすることにした。
 『じゃー、吉田さん、“ちえみ”ちゃん、“てんこ”いいですか、乾杯しましょう。』
 『乾杯。』
山崎の音頭で、4人は乾杯をして簡単ではあるが、典子を囲んでの飲み会が始まった。

 『川上さん、これからも宜しくお願いします。』
 『でも、まさか、川上さんが元CAだったとは思ってもいませんでした。』
晋二郎の言葉に“ちえみ”も同意するように頷いて見せた。
その後も、山崎と典子の昔話で飲み会は盛り上がった。

晋二郎は、腕時計で時間を確認してから“ちえみ”に声を掛けた。
 『“ちえみ”、そろそろ電車の時間が無くなるから帰ろうか。』
 『はい、先輩。』
晋二郎は、山崎に帰宅する旨を告げ、伝票を手にしてレジに行こうとした時、
 『吉田さん、今夜は私の驕りですから気にしないでください。』
そう、話しながら山崎と典子は晋二郎と“ちえみ”を見送りに店の外まで来てくれた。
 『川上さん、明日、町田の駅に朝の10時に待ち合わせしましょうね。私、駅に着いたら連絡しますから。』
 『うん、わかった。“ちえみ”ちゃん、今夜はありがとうね。それに、吉田さんお大事にしてくださいね。』
 『はい、川上さんありがとうございます。』
 『じゃー、ここで失礼します。』
 『おやすみなさい。』
晋二郎と“ちえみ”は、山崎と典子に向かって手を振りながら、駅へと向かった。

 『“ちえみ”早くしないと電車が行っちゃうよ。』
 『はい、先輩。』
2人は、駅に早歩きで向かい最終電車に乗ることが出来た。
車内で晋二郎が“ちえみ”の事をしばらく見ていた。
晋二郎の視線に気がついた“ちえみ”が、
 『先輩。どうかしたんですか?』
 『へっ、嫌、なんでもないよ“ちえみ”。』
 『先輩、典子さんと、店長お似合いですよね。』
晋二郎は、“ちえみ”の顔を見ながら、頷いて、
 『そうだよね、あの2人は5年もお互いを探していたんだよね。“ちえみ”真似できるかい?』
“ちえみ”は、晋二郎に向かって、
 『先輩。“ちえみ”は出来ますよ。典子さん以上にできますから心配しないでくださいね。』
そう、晋二郎に話しながら晋二郎の左腕に自分の右腕を組んできた。
 『どうした、“ちえみ”?』
 『いいえ、なんでもないです。ただ、先輩と腕を組んで見たかったんです。』
 『“ちえみ”。明日は、久しぶりのお休みだろ川上さんと十分に楽しんできてくれよ。』
 『ありがとうございます。』
電車は、”ちえみ”の降りる相模大野駅に到着した。
電車の扉が開くと晋二郎が“ちえみ”の腕をとり、電車から降り連絡通路に向かって歩き出した。
 『どうしたんですか先輩。』
 『先輩、終電が無くなりますよ。』
晋二郎は、頭を左右に振りながら、
 『“ちえみ”小田原方面の終電はまだ有るから心配しなくて平気だよ。それよりも、早くしないと江の島方面の終電が行っちゃうよ。』
 『それに、たまには俺に君を送らせてくれよ。いつも、“ちえみ”に見送って貰っているからさ。』
そのまま、2人は江の島方面のホームで電車が入線してくるのを待っていた。
ただ、晋二郎は、ホームについても“ちえみ”の手を離さず最後尾のホームに立ってから、後ろから抱きしめ耳元で、
 『“ちえみ”。川上さん美人だったね。でも、君の方が川上さんより数倍も美人だよ。』
 『早く、本厚木に引っ越しできたらいいね。そうすれば、一緒に会社から帰ってきて“ちえみ”の部屋で一緒にご飯を食べることが出来るよね。』
 『先輩。』
 『何、“ちえみ”?』
 『さっきの話は本当ですか?』
晋二郎は、訝しげな顔をしてから、
 『どの話?』
 『さっき、先輩が店長に話をした、お嫁さんのお話です。』
 『あ〜、その話。その話は、本当だよ。』
 『“ちえみ”は、俺じゃ嫌かい?』
“ちえみ”は頭を大きく左右に振ってから、
 『そんな事ないじゃないですか?私は先輩が好きなんですから。』
 『じゃー、どうしたんだい。』
 『先輩から、お嫁さんのお話をもう一度聞きたかったんです。私。』
晋二郎は頷きながら、“ちえみ”の事を再度抱きしめてから、
 『“ちえみ”そろそろ電車が来る時間だよ。』
 『はい。』
“ちえみ”が返事を返すとほぼ同時に、電車入線のアナウンスがホームに流れた。
アナウンスの後に、電車が入線してきた。
 『“ちえみ”。明日は楽しんできてね。後、川上さんの事を宜しく。』
そう、言いながら、晋二郎は手を振って、ドアが閉まるまで“ちえみ”の事を見送っていた。
その後、ドアが閉まり電車がゆっくりと走り出すと、晋二郎も車両と一緒に走りだしていた。
電車が、見えなくなってから晋二郎は小田原線のホームを目指して走り出した。
晋二郎は、掲示板の時刻表を確認してから自分の腕時計で時間を確認して走るのを止め歩き出した。
晋二郎は、歩きながら山崎と川上について考えていた。
 『やはり、店長と川上さんは昔からの知り合いだったんだな。入院している時にあの2人については何か有ると思っていたんだよな。』
 『でも、あの2人はお似合いだな。』
晋二郎は、第302での飲み会を思い出しながら、小田原行きのホームを目指して歩いていた。
ホームで電車を待っている時に、晋二郎のスマフォがメールの着信を知らせた。
 『誰だ・・・・。“ちえみ”か?どうしたんだろう。』
晋二郎は、メールを読みだした。
 『先輩。今は電車の中ですか?それともまだ、相模大野駅のホームで
  しょうか?
  お願いが有って、メールしました。
  何時でもいいですから、電話いただけますか?
  お願いします。
  “わがまま”なお願いですがお願いします。』
晋二郎はメールを読み終わって、電話をかけようとした時、ホームに電車の入線アナウンスが流れたため、スマフォをポケットにしまった。
それから、直ぐに電車がホームに入線してきたため晋二郎は乗り込んだ。
 
 『ありがとうございました。』
運転手に礼を言ってから晋二郎はバスを降車した。
晋二郎は、バス停で時間を確認してポケットから煙草を取り出し、火を点けて大きく1回吸い込んだ。
少ししてから、ゆっくりと肺から紫煙を吐きだした。
ポケットから、スマフォを取り出して、再度“ちえみ”からのメールを読み返してから、電話を入れた。
“ちえみ”は、お風呂に入っているのか、なかなか電話には出なかったため、8回のコールで一旦電話を切った。
そのまま、晋二郎は煙草を吸っていたが、灰皿に煙草を捨ててから自宅に向かって歩き出そうとした時、晋二郎のスマフォが振動した。
 『もしもし、“ちえみ”どうした。』
 『先輩、すいませんでした。電話に出られなくて。』
 『今、お風呂に入っていたもので・・・・。』
 『それにまだ、私、裸なので・・・・。』
 『“ちえみ”じゃー、俺、10分後に電話するから、着替えを済ましておいてくれないか。』
 『はい。すいませんでした。』
 『じゃー、また、後で。』
晋二郎は、電話を切ってから自宅に向けて歩き出した。
 『ただいま。』
晋二郎は、小さい声で、何時もの様に玄関のマットに座って待っていてくれる“ワン吉”に向かって声を掛けた。
ワン吉も晋二郎に向かって、
 『わん』
と、返事をしてからこれまた何時もの様に、自分のお気に入りの場所に向かって歩きだした。
晋二郎もワン吉の後について行くようにリビングに入っていき、荷物を置いてからそのまま風呂場へと向かい、下着を洗濯機に放り込んでから、風呂に入った。
 『そろそろ時間だから、“ちえみ”に電話するかな。』
呟きながら、晋二郎は風呂場から電話をすることにした。
 『“ちえみ”電話に出ないな?寝たかな?』
晋二郎は、時間も遅いため電話を切って湯舟に浸かった。
 『は〜、酒を飲んだ後のお風呂は気持ちがいいよ〜。』
至福の時を満喫し、湯船に浸かっている時に電話が振動したため、晋二郎は電話に出た。
 『もしもし。どうした“ちえみ”。』
 『先輩、御免なさい。』
 『今、お話平気ですか?』
 『あー、いいけど話が長くなるんだったら後で俺から電話するけど・・・・。』
 『今、何処にいますか?』
 『俺は、風呂だよ。』
“ちえみ”は驚きながら、
 『すいません先輩。あの・・・・、先輩が風邪をひくといけないので電話切ります。』
 『いや、いいよ“ちえみ”。このまま電話で話そう。』
“ちえみ”は、少し考えてから、
 『ありがとうございます。』
 『実は、私、店長と典子さんの事で先輩に話していないことがまだ有るんです。』
晋二郎は、緊張した声で、
 『何を話してないの?他言無用であれば喋らないから安心してくれよ“ちえみ”。』
 『はい。』
 『実は、典子さんなんですが・・・・。』
晋二郎は、優しく“ちえみ”に、
 『典子さんがどうしたんだい。』
 『典子さん、再来週引っ越してくるんです。』
晋二郎は、“ぎょっと”したが、あくまでも冷静な声で、
 『“ちえみ”、どうして典子さんが東京に引っ越してくるんだい。』
 『それはですね先輩。典子さんと店長一緒に暮らすんです再来週の14日から・・・・。』
晋二郎は、驚きの声を上げ、
 『マジかよ。“ちえみ”。』
 『はい、先輩。真面目です。』
 『どうして“ちえみ”はそんな情報を知っているんだい?誰かから聞いたの?もしかしたら、店長?』
 『いいえ、違います先輩。』
 『じゃー、誰?』
“ちえみ”は少し間を開けてから、晋二郎に向かって、
 『川上さんです。』
晋二郎は、ある程度予想はしていたのだが、まさか本当に当たるとは思ってもいなかったため、“ちえみ”に向かって驚きの声を上げた。
 『お前、マジかよ!本当。』
 『どうする、“ちえみ”。俺ら・・・・。』
晋二郎は、“ちえみ”の話を聞いてから、頭の整理がつかないのか意味不明なことを話し始めた。
“ちえみ”は晋二郎に向かって、落ち着くように諭していた。
 『先輩、落ち着いてください。私たちの話は今はいいです。それよりも、店長と川上さんの事をどうしますか?』
 『どうって、どういうこと?』
 『もー、先輩は本当に鈍いんだから。』
 『だから、何?“ちえみ”。』
“ちえみ”は晋二郎の鈍感さに呆れたように、
 『先輩。だから、贈り物を用意するとか、歓迎会を行うとか考えないんですか?』
 『そうか、そうだよね“ちえみ”。さすがに女性だよ。気が利くよね。』
これまた“ちえみ” 晋二郎の鈍感さに呆れはてて、
 『先輩。この程度の事なら普通は直ぐに思いつきますよ。』
晋二郎は“ちえみ”の言葉を聞き流して、
 『分かったよ“ちえみ”。川上さんが、引っ越して来たら歓迎会を第302でやろうよ。駄目かな?』
 『いいへ、私は賛成しますよ先輩の案に!』
 『うん、ありがとうね”ちえみ”。』
その後2人は、少し、話をしてから電話を切った。
ただ、電話を切る前には、晋二郎は、通話口に向かって、
 『“チュ”』
と、軽いキスをしてから電話を切った。
通話が終わったあと、晋二郎は湯舟に浸かりながら、
 『店長やるな〜。川上さんと再来週から同棲開始かよ。』
そう、言うと晋二郎は考えるような顔をして、湯舟に潜った。
 『バシャ、バシャ。ふー。』
 『目が覚めた。』
そのまま晋二郎は風呂を出て下着を替えてから自分の部屋に向かって歩きだした、そんな晋二郎をワン吉が鼻をクン・クン動かしながら見ていた。
 『ワン吉。お休みまた明日ね。』
ワン吉も晋二郎の言葉に返事をする様に、
 『わん』
と、一言返事を返してから、眼をつぶった。
晋二郎は、そのまま自分の部屋に向かいベッドに潜り込み、朝まで起きることは無かった。
 
第4-8章:お嫁さん? に続く。





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