★ ≪トキメ気≫の[iBOX] ★ [男と女の風景] (短編小説集)

これは、大人のラブストーリーです。 我が人生に、夢よ! もう一度・・!  いつまでも、恋も愛も、いっぱい欲しい。 そんなバーチャル・ラブを、どうぞ・・。 
 
2019/07/25|その他
◇ 無垢な女 ◇ [男と女の風景・147]
 
                2019年7月25(木) 00:00時 更新  
 

  ≪読者の皆さん、有難うございます≫

 皆さん、また、異変が起きました。
 前回のアクセスが、なんと1週間で1,800件、ある日は600件を超えました。
 私の長いブログ・キャリアでは新記録であり、まさかの展開は驚きでもあり、喜びでもありました。
 筆者には、なにが良かったのかは判りませんが、なにかがヒットしたのでしょう。それとも、誰かのクチコミで拡散したのですかね。
 理由が判る人がいましたら、コメントをお願いします。
 また、バンブーのママからは、主人公の女性がいつも同じイメージだと、指摘されました。時には、変化をつけるのですが、やっぱりこのタイプが好きなのかも・・。
 最近はもう、タネ切れで創作も四苦八苦しているのですが、今後とも頑張りますのでよろしくお願いします。
                           橘川 嘉輝  拝




  我が家のベランダ・ガーデン
 
   写真・左・・ヒノキシダ
 ご覧のように、葉が美しく整った様子が、檜(ヒノキ)の葉に似ているため、この名前に・・。
 実はこれ、もう10年も前に手に入れましたが、棚の奥に放置されていたのを、最近引っ張り出したものです。
 日陰の奥でも元気に育って、結構見栄えがしますよね。
 
  写真・中・・クジャクデンダ
 ご覧のように、真ん中の茎に小さな葉が並んでいて、それが何本も開いています。それが、孔雀の尾の羽根のように見えることから、この名前に・・。
 
  写真、右・・クジャクデンダの葉の先端
 チョッと見えずらいのですが、葉の先端に小さなコブがあります。
 そして、ここから折れ曲がって、新しい葉が発芽しています。
 実はこれ、このコブから根が出てきて、子孫を増殖させるシダの一種です。
 今後、このコブを土の中に埋めてやる予定です。
 

                      [男と女の風景・147]
                       ― つづき・2 ―

  ◇ 無垢な女 ◇
 
 次の土曜日の午後、珠美は、自分のマンションから徒歩で10分ほどの、桜小路公園に出かけた。
 薄曇りの空模様で、髪を後ろで束ねたが、それでも蒸し暑く感じられた。
 こんな時は、気分だけでも快晴になろうと、白いブラウスに白いパンツルックにした。
 そして、たまに通勤でも使うのだが、赤くて小さなレザーのリュックに、読みかけの小説と小物を入れて背負っていた。
 もう蓮池の花も最盛期を過ぎていたから、池の周りは見物客がいてなくて閑散としていた。
 いつも座る公園のベンチに着くと、先ず買い込んだブラックの缶コーヒーでノドを潤した。
見回せば、夏を迎えた木々の緑が、元気な新緑で目を癒してくれた。
――ああ、この緑、気が休まっていいね。
  晴々とした気分で、仕事を忘れて、
  そう、家で燻ってる自分も、忘れるのよ。
  でも私、こじんまりとして、地味に生きてるのよね。
  母が亡くなって、もうこんな孤立無援にも慣れたけど・・、
  これから先も、こんな平々凡々と生きていくのかな。
  まぁ、これも人生の巡り合わせだよ。
 それから珠美は、本を取り出すと、推理小説に没入していった。
 
 目が疲れてきて、ふと腕時計を見ると、もう3時を過ぎていた。
 公園の木々の間を、微かに風が流れていたが、閑散とした自分だけの時間も流れていた。
 そして珠美の気持は、あの清田が現れるのを、ひたすら待っていた。
「珠美さーん」
 なんと清田は、正面からではなくて、横の小道から突然、現れた。
「アッ、その節はお世話になりました」
 背の高い清田がパッと見えて、珠美は弾かれたように立ち上がると、お辞儀をした。
 だが、そこには、プードルの紐を持っ少女が同伴していた。
「やあやあ、元気ですか。アッ、紹介します。娘です」
「私は明日香です。高校二年生です。宜しくお願いします」
 清楚な少女に礼儀正しく名乗られて、「私は珠美です」と応えた。
――まさか、娘さんと一緒だなんて・・。

  どんな風の吹き回しなんだろう。
  でも、まぁいいか・・。
 珠美は、あわててリュックをベンチの端に置き直すと、3人は明日香を挟んで座った。
 明日香は、白いブラウスに、細かな赤いチェック柄のワンピースを着ていて、いかにも少女らしかった。
「ああ、明日香ちゃんは、可愛いですね。この赤いチェック、似合ってるな。17才ですか・・。それで、高校は近いの・・」
「ええ、鎌校ですから」                                
「エッ、そうなの。では私の後輩よ。20年もギャップが、あるけどね」
 他愛のない会話に、3人はもう馴染んでいた。
 清田は、娘に珠美のことを事前に話していたのか、二人の関係などの説明はなくて、スムースに溶け込んでいった。
 
「清田さん、お宅はここから近いんですか」
「ウン、桜ヶ丘でね。歩いて10分かな」
「この辺の住宅街は、もう住み馴れましたけど、静かでいいですね」
「そう、両親がここに住み始めたから、生まれも育ちもここでね。学校も、ずっと地元なんだ」
「私も、そうですよ。母は信州の出身でしたけど」
 2人は、当たり障りのない会話をしていたが、珠美は少しでも情報が欲しかったから、自分から具体的に言っていた。
「ただ、ここでイヤなのは、朝晩の通勤ラッシュなんです」
「ああ、そうだね。小田急、江ノ電と繋がってるから・・」
「私、勤務先を近場の横浜にしたんですけど、それでも、ギュウギュウで・・」
「新宿ライナーは、混むけれど、全身密着ではないから・・。でも、通勤は疲れるよね」
「その点、鎌校は近いし、混まないし、いいね」
 珠美は、明日香にも気を配って話しかけた。
「クラブ活動は・・」
「はい。文芸部です」
「ホーゥ、いいですね。それでは詩とか小説を書くんだ」
「でも、まだ散文とか、感想文です」
「しかし、あなたは知的で、感性が鋭そうだから、才能を磨けば、いいかも・・」
――アッ、そう言えば、清田さん、奥さんを亡くした、って・・。
  でも、その家族の琴線には、触れてはいけないよね。
  まして、娘さんの前では・・。
  そうか。明日香ちゃんも、きっと心は寂しいんだよ。
  そう、私の少女時代と同じかも・・。
  心の空白を、文章で綴っているのかもね。
  そうだ。プレゼントしてあげよう。
 
「あのね、ひとつお願いがあるんだけど、いいですかね」
「はい、どうぞ」
 珠美が顔を近づけてきて、2人は目の前で見つめ合った。
「私はね、好きな女性には、セーターを編んであげたくなるんです。母にはもう3着、編んだし、会社の友達2人にも・・。それで、明日香ちゃんにも、って、思いついたの・・」
「エッ、いいんですか」
 明日香は、まさかの話に驚きながらも、嬉しそうだった。
「私は今、家に帰っても、暇なのよ。だから、夏にデザインとかを決めて、冬が来る12月ぐらいまでには、編み上げるの・・」
「マァ、嬉しいです」
 明日香は、喜んでいたが、父親の顔を見ながら、どうしたものかと問いかけていた。
「珠美さん、本当にいいんですか」
 ここは、父親としても、珠美に念を押しておきたかった。
「ええ、ここ3年は休んでますけど、秋の夜長の定番ですし、この子を見ていて、そんな気持になったんです」
「では、明日香、お願いするか」
「ウン。なにかワクワクする・・」
――ああ、2人とも率直で、いい親子だな。
  お互いに連れ添ってる、って、そんな信頼感があるよ。
「ただし、デザインと毛糸の太さとか色合いは、本人が決めてね」
「そうだな。では、明日香、本屋で希望のデザインを調べて、それが載ってる本を買って来るんだ。それから、毛糸も買ってきて、お願いしなさい」
「はい、そうします」
「それで、お金は、僕が出すから・・。アッ、編み代は・・」
「いえ、結構ですよ。私、編み物に没頭すると、余計なことを忘れて、それが気分転換になるんです」
「おお、良かったじゃない。手編みのセーターだよ」
 明日香は、嬉しそうに両手を握り合うと、笑顔で珠美を見ている。
――ああ、この眩しそうな笑顔、いいな。
  エッ、もしかして、私もこんな顔をしてるの・・。
  チョッとはにかんで、相手を見詰めたまま微笑んでるのよ。
  でも、どこかが、寂しげなのよね。
  ああ、ハートの寂しい空白が、満たされてないのかも・・。
 
 清田は、娘が喜ぶ様子を見て、自分も嬉しかった。
「ああ、珠美さん、娘を連れてきて、良かったですよ。イヤァ、散歩に出ようとしたら偶然、明日香が私も行くって言い出して・・」
「ええ、神さまが、引き合わせてくれたんです」
「私、父から話を聞いて、どんな人かなって、興味が湧いて・・。でも、会えて良かったです」
 すると、プードルが飽きてしまったのか、歩きたいと騒ぎ出した。
「珠美さん、私、来週までに準備をしておきます」
「では、雨でない限り、ここで会いましょう」
そんな約束をして、珠美は親子の二人と握手を交わした。
――ああ、秋にやる宿題が出来て、良かったね。
  だって、編み物って、誰かに喜んでもらえるから、やるのよ。
  アッ、そう言えば、コヒーでもって言ってたけど・・。
  まぁ、いいか。娘さんに会えたし・・。
  そう、バンブーに来たら、マスターが連絡をくれるって・・。
 珠美は、そんなことを思いながらも、予想外の展開に、胸がワクワクと弾んでいた。
 清田は、公園の出口で振り返ると手を振ってくれたし、娘は立ち止まって深々とお辞儀をしてくれた。
――ああ、なんか、新しい世界が開けた感じだね。
  そう、会社と家の行き帰りだけではありえない、そんな出会いよ。
  これは、Bambooで、袖擦り合った隣同志の縁から始まったの・・。
  バーって、行き場を亡くした鳥たちの止まり木だ、って・・。
  激しい雨風に打たれて、ひと時の休息を取る、そんな場所だ、って・・。
  これは、奥さんに先立たれた会社の大先輩が、ぽつりと言った言葉よ。
  人それぞれに、寂しい空白が満たされてないのよ。
 
 それから、次の週の水曜日、珠美が会社からか8時に帰って、家に着いたら携帯が鳴った。
 それは、マスターから清田が店に来たとの連絡だった。
「アッ、有難うございます。30分以内には行きますので、宜しく」
 珠美は、燃え上がる気持ちを抑えて、カガミで化粧をチェックすると、少し口紅で整えた。
 今日は、薄いピンクのブラウスに黒のパンツ・スタイルだったが、そのままの服装で家を出た。
 江ノ電に乗って藤沢に向かっていても、気持ちは昂ぶっていた。
――ああ、憧れの人に会えるよ。
  今夜も楽しいお酒かも・・。
 珠美は、先週の土曜日から、清田親子のことが何度も頭に浮かんできて、それが日常生活に潤いをもたらしてくれた。
 
 Bambooに入ると、マスターが気を利かせて、清田の隣りの席を空けておいてくれた。
「アッ、清田さん、先日は、どうも・・」
「おお、君か。元気だった」
「ええ」
 そんな挨拶を交わすと、さり気なく隣の席に滑り込んだ。
「先日の件、娘さんが、どんなデザインを持ってくるのか、それが楽しみで・・」
「そう、有隣堂に立ち寄ったとか、って、聞いたな。まぁ、宜しく」
ママはハイボールを作りながら、2人の会話になにか進展があったことを察知していた。
それから、二人はにこやかに乾杯をした。
――お酒の美味しさって、相手との距離感で、こうも違うのよ。
  人間って、感情の動物なのよね。
  相手に寄せる思い、それが美味しさを増幅する潤滑油かも・・。
  ああ、感性が蕩けそうで、自分に酔っているかもね。
 珠美は、清田の隣りにチョコンと座って、独り夢心地でいた。
「我が家はね、あの子が中学に入る時、妻を亡くしてね。まぁ、実家の両親と同居しているから、僕の母が面倒を見ていてくれるけど・・。でも、やっぱり寂しいんだろうな」
「そうですよ。子供にとって、親がいないのは・・」
「それで、君の印象を後で聞いたんだ。そしたら、見た目も話し方も若かったから、二十代後半のお姉さんかと思った、って・・」
「まさか・・」
「そう、20才も先輩だなんて、って、驚いていたよ」
――まぁ、子供は世間を知らないから、そう思ったのよ。
  でも、なぜ、私の印象を、娘さんに聞いたのかな。
 
「では、清田さんから見た私の印象は・・」
「ああ、そうだな。ウーン・・、お淑やかで、控え目で、慎ましく生きてる、って、感じかな。もちろん、OLとしても頑張ってるよ」
「ええ、私、保育園の頃に、両親が離婚しまして・・」
 珠美は、清田が家庭の事情を言った以上、自分も言わなければと思った。
「それで、小学校に上がる時、薬剤師をしていた母が、長野から出てきて、藤沢の薬局に勤めたんです」
「そうなのか・・。では、苦労をしたんだね」
「ええ、まぁ・・。でも、それから、引っ込み思案になったんです。お蔭で、いまだに男性には臆病で、独身なんです」
 清田は、ママから珠美が独身なのを予め聞いていたから、そんなには驚かなかった。
 普通なら、こんな身の上話はしないのだが、清田は自分から話し出して、珠美を誘導しながら、その生い立ちを知りたかったのだ。
 そして、そこにはウソはないだろうと確信したし、安心もしていた。
 
 次の土曜日、珠美は9時過ぎに目を覚ますと、さっそくベランダに出て、天気の様子を窺った。
 どんよりとした曇り空が広がっていて、天気予報の通り未だ梅雨明けとはなっていなかった。だが、雨にはならなさそうで、安心した。
 それから身支度を整えると、さっそく朝食作りに入った。
 そして、満腹になると、洗濯や部屋の清掃をして、コーヒー・ブレイクで一息ついたのは、11時を回っていた。
――ああ、楽しみだな。
  どんなデザインなんだろう。
  でも、こんなにワクワクするのって、久しぶりよね。
  やっぱり、目標がないと、生活に緊張感がないのよ。
  そう言う意味でも、清田さん親子には感謝だよね。
 それから珠美は、今日、どんな服装で行ったらいいのかを考えていたが、ふと思いついた。
「アッ、そうだ。ホットパンツに、ノースリーブ、それにしよ」
 家には珠美しかいないのに、思わず口に出して、叫んでしまった。
 そんな若ぶったスタイルを、なぜ選んだのかは判らないが、パッと頭に浮かんできたイメージを言ったのだ。
 それから、牛乳パックを取り出して、コップで飲みながら、その時間が来るまでじっと待っていた。
 だが、このまま待つのは耐えら切れなくて、フッとシャワーを浴びることを思いついた。昨日の晩に、帰ってきてから浴びたのに、なぜかまた浴びたいと思ったのだ。
――あなた、CからBカップに落ちたんじゃない・・。
  ああ、女の盛りを通り過ぎたのかも・・。
  そうだよ。プロポーズがあったとしても、受ける資格はないかも・・。
 珠美は、浴室のカガミで自分の裸体を見詰めながら、そんな呪文を自分に言っていた。
――いいよ。私は、明日香ちゃんと、繋がっていれば・・、
  そう、あれが、私の青春時代だったの・・。
  引っ込み思案で、ハニカミ屋で、いつも眩しそうに見ていたんだ。
 
 珠美は、我慢できずに、いつもより早く家を出ると、缶コーヒーを買って公園に向かった。
 いつもの通り閑散とした公園は、深い緑に囲まれていて、蒸し暑さと共に夏を感じさせた。
 缶コーヒーを飲んで、さあ読書だと、リュックから本を取り出した時だった。
「珠美さーん」
 いきなり名前を呼ばれて、見ると、明日香が駆け寄ってきた。
「ああ、明日香ちゃん、もう来たの・・」
「ええ、待ち切れなくて・・。アッ、父は後から来ます」
 そう言って、珠美の隣に座った明日香は、大きな紙袋から急いで「編み物集」の本を取り出した。
そして、付箋のページをめくると、「これが、希望なんです」と指差した。
「まぁ、素敵・・。ピンクのカーデガンね。いいじゃない・・」
「でも私は、新緑の若草色が好きでして、この毛糸を買ってきました」
 明日香は、袋の奥から萌木色の毛糸の束を取り出すと、珠美に見せた。
「ああ、これは若い高校生には、似合っているし、いい色よ」
「そうですよね。アア、待ち遠しいです」
「頑張るから、待っててね」
 
 それから、珠美はそのページの写真や編み方を、ジッと見ていた。
「明日香ちゃん、この襟は少し大きくて、リボンのヒモが交互に通り抜けてるよね。これって、なにか判る」
 明日香は、そこまではチェックしていなかったのか、首を捻っている。
「これはね、本当に寒くなった時に、このヒモを引っ張ってノドの前で縛るのよ。そうすると、襟が立ってきて、襟巻代わりになるの・・」
「ああ、そうなんですか。ワァーッ、いいアイデアですね」
「それから、胸とお腹の左右にポケットが4つあるでしょ。これを濃いい緑にすればアクセントになるけど、どう・・」
「ああ、それもいいですね。賛成です」
「もしそうなら、襟はもう少し大きくして濃い緑、それから、このお腹の辺りに、5センチ幅の緑の帯を入れると、引き締まった感じになるんだけど・・」
「ハァ、流石です。そのファッション・センス、素晴らしいです」
 明日香は、もう珠美を尊敬の眼差しで見つめていた。
 カーデガンの色を、ピンクから若草色にするのは自分の好みだった。
 だが、そこに濃い緑のアクセントを入れるなんて、想像もつかなかったのだ。
 
 それから二人は、満足気に目を合わせると、頷き合った。
 珠美は、白い半袖シャツの明日香を見ていて、ふと言ってしまった。
「アレッ、明日香ちゃん、バスト、大きいね。Dカップ」
「ええ、まぁ・・」
「チョッと、触らせて」
 珠美はそう言うと、もう手を伸ばして、優しく揉んでいた。
 明日香は、恥ずかしそうに身をよじっていたが、突然「私のを触って。私はもうCカップもないの」と言われて、驚いた。
 親しい女同志では、時々やる挨拶代わりだが、明日香には初めてのことで、戸惑ってしまった。
 だが、手を掴まれて、強引に触らせられると、小さな声で「そうですね」と呟いた。
 どうでもいいことだったが、それで珠美は、明日香との親近感が増したように思えた。
 すると、清田がプードルを連れてやってきた。
「どう・・、決まったの」
「アッ、パパ、珠美さんのセンスって、すごい」
 明日香は、興奮気味に言うと、隣に座った清田に本を見せながら、毛糸の色やデザインのアクセントなどを、熱心に説明し始めた。
「なるほど・・。いいセンスだね。このカーデガン、明日香の一生の宝物になるぞ」
「ウン。こんなお洒落なのは、売ってないものね」
 
                         ― つづく ―

 
 ≪読者の皆様へ≫

 この≪つづき≫は、季節がらも、内容も、
 カーデガンが完成する10月以降になろうかと思います。
 ただ、次の展開が見えていませんので、どうなるかは、不明です。
          ご了承下さい。          橘川  拝
 
 
 





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