hitorigoto

つれづれに ただ つれづれに つれづれに
 
2012/06/20 22:35:09|映画のこと
『道…白磁の人』い〜い映画でしたよ。
自分の友であり指導者である

雀よ、鷄よ、

クサヒバリよ、

向日葵よ、花蓼よ、蓖麻よ、

松林よ、向ふの草家よ、

大地よ、蒼空よ、

今日も日中暑いだろう。

健闘を祈る。

……………『巧さんの日記より』


…20世紀初頭、日本統治下の朝鮮半島で日本人が我がもの顔で日本の風習や価値基準を押し付けていた時代に彼は朝鮮の人々にそっと寄り添い…朝鮮服に身を包み、朝鮮語を学ぶ。困っている人がいれば積極的に手助けをし、分け隔てなく人と付き合い民族を越えた交流を結ぶ…。
生きものを友に自然を師に学び、朝鮮の山々の緑化に半生を捧げ木を植えつづけた。

  近代化が急速に広がり古きよき民族文化の衰退が進む中で、名もなき朝鮮の職人の手仕事による白磁や膳を愛し保護しようとしていた浅川巧と言う人がいた。


『日本人と朝鮮人が理解しあえるなんて、見果てぬ夢なのだろうか』
と絶望した巧に…
朝鮮人の友イ・チョンリムは
『夢であったとしても、それに向かって行動する事に意味があるのではないですか』
と言う台詞が心に響く…。


…かつてロシアや日本だけでなく朝鮮人が…災害があったかのようにめちゃくちゃにしてしまった山林を見て愕然とする…。
その山を緑にするために朝鮮半島に渡った巧だったが…

それまでは、早く育てようと…育ちの早いアメリカ産の杉を育てようとしていた。が、
…枯れてしまう。
(現在の経済の成れの果ての始まり…創世だったのかもしれない?!)


巧は『秋田杉は秋田!』…
朝鮮にはチョウセンカラマツやチョウセンマツ!
『自然法に帰せ、それより道はない』
と言う哲学を持ち…
環境自生にもとづきながらも…
中々育たない…。

…実は簡単な事だった。

それは土。

     ………

その土地にある事の自然、
そしてそれを守るように育てる土…。
…土、
そこにある土。


大地が植物も動物も焼き物も、なにもかもを土の温もりが育てる。


…青磁は美しい…
しかし、その手のとどきそうにもない美しさにも増して
…白磁のその美しさは美術館の距離感ではなく、
すぐ傍に居て温もりを肌で感じる事のできる尊き美しさ故に…
多くの人に愛され続ける。

名もなく…、
いつもそこに居て…長い時を経ても…ただ黙々と…今に繋がっているのでしょう。


…考えれば考える程、言い尽くせない、語り尽くせない…奥深い森に吸い込まれるような映画でした。



…実は旧姓が同じだったから…何気なく観た映画だったけれど…
途中から、巧の性格や生き方が、亡くなった父に良く似ているようで…思いがけず…私の知らない若い頃の父に出会えた様な気がして…涙が止まらなかった…。


とても良い映画なのだけれど…


…ただ ただ ただ
柳宗悦役の人が、目立って胡散臭い。
柳宗悦は胡散臭かった人とは思えないストーリーだったようだけれど…


多分…下手なんだろうねぇ〜、


それが変に印象に残って離れない(-.-;)



…どなたかと思えば・・・あ、あなたが塩谷瞬さんだったんですね。

そこだけが残念でした。(>_<)


本を読むともっといい様です。
『白磁の人』 江宮隆之 河出文庫





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